TOP  NAVI

バラエティ ジャパン 2009/4/11
累計4600万部を誇る人気コミックを、小栗旬主演で映画化した第2弾『クローズZEROU』が11日(土)、全国314スクリーンで封切られた。

 興行収入25億円の大ヒットとなった2007年『クローズZERO』から50スクリーン以上“拡大”され、前作との観客動員対比で149%の出足。配給の東宝は、「前作以上に観客の満足度が高く、客層も中学生から40代と幅広い。興収40億円も十分に狙える」とした。

 東京・TOHOシネマズ六本木で舞台挨拶に立った小栗、山田孝之三浦春馬金子ノブアキら不良高校生を演じた“ワルメン”たちも、ファンの黄色い声援に満足げな表情。第2作が完結編で、出演者が集まるのも最後になることから、作品からの“卒業式”も行われた。

 三池崇史“校長”から卒業証書を手渡された小栗は、「感無量です」と満面の笑み。撮影中のスナップ写真などで構成された卒業アルバムもおくられ、「まさか、卒業できるとは思ってもみなかった。すごくいい映画ができたので、ぜひ劇場で見てほしい。Tで羽ばたきましたが、Uではもっと飛びたい」と声高らかにアピールした。

TBS「DUNK」(初日舞台挨拶)
スポーツ報知大阪版





ジェスチャーを交えて役柄への思い入れを語る山田孝之

山田孝之インタビュー「クローズは卒業」

 不良高校生の青春を描いた大ヒット映画の続編「クローズZERO2」(三池崇史監督)が11日に公開される。前作で鈴蘭高校の頂点に最も近い男・芹沢多摩雄を演じ、今作でも好演している俳優・山田孝之(25)が、このほどスポーツ報知のインタビューに応じた。普段は物静かだが「やりたくなかった」続編に挑んだ覚悟、「クローズは卒業」と、燃え尽きた今作への入れ込みようを飾らない言葉で語る口調は、次第に熱を帯びていった。

 撮影前から伸ばしている長髪に無精ひげ。芹沢を思わせる風ぼうを残したまま、山田は現れた。前作では滝谷源治(小栗旬)との壮絶な戦いに敗れた。役どころに心からほれ抜いて演じ切ったが、続編への思いは意外なものだった。

 山田「やりにくいというか、やりたくなかった(きっぱり)。パート1でキャラクターをつくったのに、今度は違う状況で同じ人物を演じろと言われたら無理があるんです。それに、最初の段階で三池さんが(スケジュールの都合で続編を撮るのは)無理って話だった。芹沢を格好良くできたのを引き出してくれた三池さんが監督をできることになって、やりましょうと言いました」

 今作では「殺しの軍団」鳳仙学園との抗争がぼっ発。芹沢は俯瞰(ふかん)した立場から情勢を見つめる。一度リセットしてから役を再構築するのは容易ではなかった。芹沢は、山田にとって理想の男。役を離れ、プライベートに戻った時でも役柄の魅力に浸っていた。

 山田「役がほぼ100%できあがってるけど、別の良さ、面白さを出したかった。芹沢は絶対オレがやるべきで、ほかの人じゃここまで魅力的にならなかったって信じてないとできないです。撮影が終わっても役を引きずりますし、意識して引きずろうとする自分もいます。撮影中は、価値観やしゃべり方、立ち居振る舞いも役に自分が近付いていく。次の役まで飽きないですね」

 18日には京大生に扮したコメディー「鴨川ホルモー」も公開。演技の振り幅の広さを感じさせるが、役者としての転機は「クローズ」への出演だった。

 山田「(出演によって)周りのイメージが変わったんじゃないですか。それまでこういうイメージは絶対なかっただろうし、クローズで僕に興味持ってくれた人もいるから、今度は別のインパクトで崩したい。だから、コメディーをやったんですけど、すぐ2が来て、ちょっとクローズのイメージが強すぎるかな」

 2作目があれば、ファンは続編を期待してしまうが。

 山田「僕は望んでないんです。もうあんまり得るものがないと思う。『クローズ』を卒業? そうですね。スピンオフなんて絶対やりたくない。(今作が)集大成? 何とか絞り出せたかな。(観客は)ヒットしたから2やるって思うから、そうではなかったと言わせたい。やるからには本気でつくる気持ちがあったし、それは出てると思います」

 飾らずゆっくり、時に熱く言葉を選びながら作品への思い入れを語った山田。今後の新たな挑戦が楽しみだ。

 ◆山田孝之(やまだ・たかゆき)1983年10月20日、鹿児島県生まれ。25歳。99年日本テレビ系ドラマ「サイコメトラーEIJI2」でデビュー。2001年にNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」で人気を得て、03年にフジ系「ウォーターボーイズ」でドラマ初主演。TBS系ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」、映画「電車男」「手紙」などに出演。18日公開の映画「鴨川ホルモー」(本木克英監督)では主役を演じている。7月には「MW―ムウ―」(岩本仁志監督)が公開予定。

ORICON STYLE 09/4/8

前作『クローズZERO』を振り返って

 不良役をやるってなったときに、貫禄や強さだとか、そういったものを自分がどのぐらい出せるのかっていうことを知りたかった。やってみないことには、自分でどのぐらいできるのかってわからないし。不良役をやれば、きっとみんなが持っているイメージを崩せる、かなりチャンスだなと思いました。でも、『クローズZERO』で失敗したら、役者としてもうダメだろうっていうことも考えていて。ただ、成功すればたぶんここから仕事の流れも変わってくるだろうし、見られ方も変わってくるだろうと思って、全身全霊でやりました。友達や仕事関係の人もそうですが、「すごく良い意味でイメージが変わった」「全然違う一面が見れた」と言ってくれたから、大成功じゃないですか(笑)。

役作りについて

 観る方は、前作と同じ感覚で観るじゃないですか、でもそれはいやですよね。こっちもつまんないですから、同じことやったって。同じ髪型、同じ服装、同じテンションで出てきて、同じケンカをしてっていうのはつまらないから。他の出演者の見た目はかわってないけれど、俺は見た目から変えていって。前作から半年たっているから、芹沢も生活しているし、心境の変化もある。だから、髪は切らねえぞと思って、切らなかったです。『〜ZERO』でかっこいい役だったから、まず絶対にそこを求めてくるだろうと。だから『〜II』は、かっこよくしたくないと思ったんです。芹沢のかっこよさは前回見せたので、落ちた感じや落ち着いた感じとか、もっと別のところを見せたいと思った。ケンカに関しては、もっと不気味に、気持ち悪くやろうって思いました。

撮影現場では?

 『〜ZERO』を経験した人からしたら、『〜II』で新しいやつらが入ってくるから負けねえぞっていう。鳳仙の人たちも、『〜ZERO』でのみんなの空気感や関係性がある中に、飛び込んでいかなきゃいけない。しかも対立している。やっぱり負けねえぞっていう感じが彼らにもあるし、空気感とかそういうのもすべてが上手く写っていると思います。やるからには絶対、半端なものにはしたくないっていう気持ちが本当に強かった。『クローズZERO』がヒットしたから『〜II』をやるっていう気持ちだとクローズはできねえよ、って思っていたから。やるんだったら、絶対にそう見られたくない。俺達はそんな気持ちで作っているんじゃないっていうことを見せたかったから、みんなで話し合ったり、どんどん高めあいました。最低でも『〜ZERO』と同じ、でも目指すのは絶対に前作以上のものを作らないといけないと思いました。結果は観た人次第だけど、とにかくクオリティーを上げようっていうみんなの気持ちが、すごく出ていると思います。

本編を観た感想は?

 前作のストーリーは、わかりやすいじゃないですか。学校の中で、2つのグループに分かれて戦う。でも今回は、鷲尾や川西、拳さんのシーンも違うし。英雄さんと源治の関係も出てくるし、ストーリー的にも結構アップダウンがありますね。流れとしては、しっかり落ち着いて作っているっていう感じがしました。

メッセージ

 注目して欲しいのは、最後の決戦でみんなは何発も殴っているけれど、芹沢は2発で倒すんですよ。圧倒的な強さを見せます。よく観ていないと、普通に戦っているようにしか見えないのですが、それを知って観ると違うので、そこが観どころですね。

→インタビュー動画キネマ横丁

HOLLYWOOD CHANNEL09/4/20





動員190万人、興行収入25億円という2007年の大ヒットが記憶に新しい「クローズZERO」が、ファンの熱い声援に応えてとうとう帰ってきた!「クローズZERO」から数ヶ月後を舞台にした続編では、鈴蘭高校のライバル校・鳳仙学園との抗争が描かれる。”百獣の王”の異名をとる怪物・芹沢多摩雄役をエネルギッシュに続投した山田孝之に、「クローズ」に対する赤裸々な想いを語ってもらった。(取材・文:赤山恭子)


(C)2009橋ヒロシ/「クローズZEROU」製作委員会

「クローズZEROII」エネルギッシュに続投した山田孝之に単独取材

芹沢は誰にも渡さないし、誰が演ったって俺が演るのが一番いいって思っています

  「続編なだけあって不安も凄くありました」山田孝之は開口一番、そう口にした。熱心な原作ファンをも唸らせるほどの反響を呼びメガヒットを記録した「クローズZERO」の続編。

「クローズZERO II」フォトギャラリー

  ハマり役と賞賛された芹沢多摩雄役を焼き直し、前作を超える作品をつくり上げることに不安の2文字はついてまわり、撮影が始まってからも消えることがなかったという。「なんだかんだで皆結局不安だったんですよ。“II”自体が、大丈夫なのかなこれで?って」。不安ムードを取り除いたのは、物語中盤を盛り上げる鳳仙学園との闘いを決定づけるシーンでの出来事だった。

  「皆どうしても納得がいってなかったんです。クローズの世界観として、この展開はないよねって話していた。だから撮影の前日に三池(監督)さんの声がけのもと、キャスト全員で集まったんですよ」。「クローズ」の世界観を一番よく分かっているのは今まで演じてきた自分たちで、役のことは自身が一番理解しているという強い想いがあった。だから、「皆で役の気持ちになってすごい話し合って、1シーンを丸々変えました」と、驚くべき展開を明かしてくれた。

(C)2009橋ヒロシ/「クローズZEROU」製作委員会

  「皆の気持ちでつくったからすごくいいシーンになりましたし、全員が気に入っていますね。台詞とか動きや展開は、勿論脚本家の方が考えたほうが上手に決まっています。でも、この作品は気持ちの部分のほうが強いと思うし、皆が役として納得しないといい闘いもできないし、いい撮影も臨めない。あのシーンが終わった時に全員が納得しましたね。絶対大丈夫、”II”は面白いし、前作を超えただろうって」。気持ちが一丸となった証のシーンは自信につながり、更にいいシーンが生まれるという連鎖反応が起こった。役を超越した演者たちの熱い思いがスクリーンから溢れてくる。山田の口から何度も飛び出した「時生(桐谷健太)」「旬くん(小栗)」の響きが心地好い。

  今回の芹沢は、戦闘服である学ランを脱ぎ、足元はビーチサンダルという脱力した格好。これは、前作の暴れん坊から一歩ひくことを覚えた彼の内面を象徴するために創り上げた外見の変化だという。誰に指導されることなく細部まで緻密に向き合ったこの役は、これまで演じた中でも相当お気に入りなのではないだろうか?

  「そりゃ芹沢は誰にも渡さないし、誰が演ったって俺が演るのが一番いいって思っています!逆にいうと、そのくらい自信をもってやっておかないと気持ち的に持たないんですよね」と、照れながらも不動の情熱をみせた。

  4月11日に待望の公開となる「クローズZEROII」。不良の巣窟・鈴蘭高校で芹沢多摩雄を倒した転入生・滝谷源治。その鈴蘭高校に「殺しの軍団」と恐れられている鳳仙学園から刺客が現れた。哀しき因縁を持つ両校だが、固く守られていたはずの休戦協定がついに破られてしまい、鈴蘭はかつてない危機を迎える。


[インタビュアーの呟き]
「IIIは…ないですよね?」と観たい根性丸出しの質問に、「ないですよ〜(笑)、完結しましたから。でも、ない!とも言い切れないかも・・?」とファン 心理をくすぐる言葉を投げてくれた山田さん。美しい顔立ちを覆うような髭と長髪は、まさに芹沢を彷彿とさせてくれました。説得力のある演技をする方だなと 常々思っておりましたが、話を聞いて大納得。これだけ熱心に役と向き合っていればそのはずです。加速度を増した「II」を是非劇場でご覧ください!

■プロフィール
[山田孝之]
1983年、鹿児島県出身。「ちゅらさん」「世界の中心で、愛をさけぶ」「タイヨウのうた」「白夜行」など、数々の人気ドラマに出演。映画「電車男」(05)で主演を務め、その後も「手紙」(06)、「そのときは彼によろしく」(07)なども主演を務めている。確実な演技力と役柄の幅広さに信頼を寄せられている、若手実力派俳優の1人。今後の待機作に「鴨川ホルモー」「MW -ムウ-」などがある。
→コメント動画キネマ横丁
→インタビュー動画BIGLOBE動画
東宝映画トピックス 2007/10/27



ワルメンズ集結!

<左より、高橋ヒロシさん、やべきょうすけさん、小栗旬さん、山田孝之さん、高岡蒼甫さん、三池崇史監督>


累計発行部数3000万部を誇る人気コミック「クローズ」を完全オリジナルストーリーで映画化した「クローズZERO」が、10月27日、公開初日を迎えました。台風が接近したこの日、東京のTOHOシネマズ六本木ヒルズでは、三池崇史監督、原作者の高橋ヒロシさん、出演者の小栗旬さん、山田孝之さん、やべきょうすけさん、高岡蒼甫さんによる舞台挨拶が行われました。

登壇者は皆、映画に合わせて黒を基調とした服装で登場。大ヒットの願いを込めて“ブラックだるま”も登場しました。台風を忘れさせるほどの笑いとアツい男気に包まれた舞台挨拶の模様をレポートいたします。

【山田】

今、蒼甫君が言ったように、僕は143センチしか身長がなくて(会場爆笑)、この自分をどう強く見せるのか、すごく悩んでいました。最初、三池監督と山本プロデューサーと会った時は、「不安だ」と言ってばかりいましたが、三池監督に「大丈夫だよ。目、イッちゃってるもん」と励まされて(会場笑)、それですごくやる気が出て、「俺、できる!」と思いました。アクション面でも音の面でも強そうに見えるようにしてもらえて、出来上がった映画をまだ2回しか見ていないのですが、「まあ、強そうに見えるかな?」と……。(会場拍手)

今は上映後の挨拶だからいいのですが、上映前の挨拶だと、僕こういう感じなんで、その後映画見た人は「でもさっきは、アンニュイな感じだったじゃない?」って……(会場爆笑)。いくら映画の中では強そうにやっていても、本当は弱いんだろうなって思われたらどうしようという不安もあったのですが、今日は上映後なので、いつも通りでいきます(会場笑)。                    

MC:山田さんは今回初めて本格的なアクションにも挑戦されて、今までで最も楽しい撮影現場だったとおっしゃっているようですが、公開初日の今、どんなお気持ちでしょうか?

山田さん:
色んなところで、こんなにハッキリ言っちゃっていいのか?とも思うのですが……。「一番楽しかった」って、じゃあ今までの現場は何だったんだ!?って……(会場笑)。今までのは今までので楽しかったのですが、もちろん、楽しいことだけではやっていけないので。こっちも生活がありますので(会場笑)。そんな中で、全部ひっくるめて、心から楽しめた映画でした。それは映画を見た皆さんには伝わっているのではないかと思います。……楽しかったです、本当に。言っちゃっていいですよね? (声を大にして)いっちばん楽しかったです!(会場拍手)



<小栗さん、何やら企んでいる様子>


<悩んだ末に筆を入れる山田さん>

【 舞台挨拶の模様】
■映画の大ヒットを祈願して、「クローズZERO」モデルの“ブラックだるま”が登場! 登壇者全員がだるまに目を入れました。また、小栗さんと山田さんが目を入れた一体は、観客の1人にプレゼントされるサプライズもあり、会場は大いに盛り上がりました。


<個性的な“ブラックだるま”が完成!>


MC:最後に、皆さんからメッセージをお願いします。

三池監督:
撮影が終わって編集が終わり、出来上がった作品は、監督であろうが何であろうが、自分の手から離れて一人歩きしていくものです。今日、おそらく日本で初めて映画を見ていただいた皆さんの前にこうして立って、監督という仕事は終わっていくもので、今、非常に興奮しています。この映画が愛されて、いつまでも心に残る作品になっていけばと思っています。どうもありがとうございます。

高橋ヒロシさん:
一度といわず二度、三度と見ていただければと思います。明日、松本に帰って僕も映画館で見てきます。

やべさん:
フライング気味な発言がしたくなるので、言っちゃいますが、できれば皆様の力によって大ヒットさせていただいて、僕は続きを見たいなと思っています(会場拍手)。なので、僕も自腹きって何度でも映画館に行こうと思っています(会場笑)。この作品を気に入っていただいた方は、続編ができるよう願っていただければと思います。よろしくお願いいたします。

高岡さん:
今日が初日ということで、4月から撮ってきたものがお客さんの前に出てお客さんのものになってしまうことが、ちょっと寂しい気もしますが、ここからどんどん盛り上げてもらいたいです。1人、2人、3人……10人くらいに宣伝してもらって(会場笑)、10回くらい見てもらって、「このシーンのこの台詞は言える」くらいになるまで映画館に足を運んでいただけたら嬉しいです。ありがとうございました。

山田さん
なるべく大勢の人に見てもらいたいんですが、僕たちが生の声で伝えることはなかなかできなくて、僕がいま700人位の人に直接「見てください!」と言うのは大変なのですが、皆さんが1人ずつ言っていただくことはすぐできることなので、そうですねえ……やっぱり1人10人位には言っていただきたい(会場笑)。面白かったと思う人だけでいいんです。イマイチだな……と思った人は言わなくていいんです。素直でいいと思います(会場笑)。ただ、この映画は本当に面白いと思うし、みんなもそう思ってくれたと思うので、「いい映画がある」と勧めてください。

小栗さん:
今日、ここに来る前に「王様のブランチ」に出させていただいたんですけど、出る前に「クローズZERO」のCMが流れていまして、ついさっき上映が始まったばかりのはずなのに、もう「大ヒット上映中!」ってテロップが入っていたんですよ!(会場笑)なので、大ヒットさせないと嘘になってしまうので、皆さん、よろしくお願いします(笑)。本日はありがとうございました。
Cinema Cafe. net 2007/11/5

「目がイッちゃってる」ワルカッコイイ男たちが競演! 『クローズ ZERO』

1991年から8年にわたって「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に連載され、累計発行部数3,200万部を誇る「クローズ」。悪名を世に轟かせる鈴蘭男子高校における熱き戦いを描いたこの伝説的な作品を原作としながらも、原作で描かれる1年前を舞台とし、オリジナルストーリーで映像化した『クローズ ZERO』が10月27日(土)に公開を迎えた。公開劇場にて行われた舞台挨拶に主演の小栗旬、山田孝之、やべきょうすけ、高岡蒼甫に三池崇史監督が登壇した。

誰も成し遂げたことのない鈴蘭完全制覇を目指す主人公の滝谷源治を演じた小栗さんは「ついにこの日が来たな、という気持ちです。本当にただ嬉しいです」と語り、観終わったばかりの観客に「どうでしたか?」と問いかける。すると場内を嵐のような拍手が埋め尽くした。これまで小栗さんはことあるごとに「この映画でやべきょうすけを男にする」と宣言してきた。撮影をふり返りながら「みんなと仲良くなり、いい意味で刺激し合い、戦ってここまで来て、ようやくやべきょうすけが男になる日を迎えたわけです」とやはり、そこにこだわりを見せる。そのやべさんは「初日を迎え、感激で泣きそうで正直どうしたものか、という感じです。17年俳優をやってきて、こんな晴れ晴れしい舞台に立てたのは初めて。撮影当初から自分を男にする、と言い続けてくれた小栗くんの背中を追いかけてきました」と謙虚に語る。だが若き共演者たちに話が及ぶと「筋の通った熱い、素晴らしい男たちでした。いま、この壇上に立ってないほかのみんなから『くれぐれも観客のみなさんによろしく』と言付かっております」と年長者らしく、この場にいない共演者にも配慮を見せた。

これまで映画化のオファーを断り続けてきた原作者の高橋さんも「断り続けてきたからこそ、こうして素敵なみなさんに出会えたのでよかったです」と満足そうな表情で語った。

初日を迎えようやく肩の荷が下りた三池監督は「これでこの作品は自分の手を離れ、みなさんのものになりました。いまは興奮しています」と今後の作品の広がりに期待を込めた。

クールなキレ者・伊崎を演じた高岡さんは以前から原作の大ファンとあって最初にキャスティングを知らされたとき「正直、オレの理想の『クローズ』じゃねぇなって思った」という。「(小栗)旬のことは昔から知ってて、不良っぽさなんて微塵もない奴だし、孝之は140センチしかないし(笑)、心配でした。でも2人の本気がすごく伝わってきて、最後には物語にリンクするような感じで『こいつらの“クローズ”なんだ』って思えて気持ちが高まりました。感無量です」と熱く語ってくれた。

高岡さんに“身長140センチ”扱いされた山田さんはマイクを握ると劇中の役柄そのままに「どうも、貧乏人です」と挨拶し場内の笑いを誘う。山田さん自身もアクションシーンについて「撮影前から監督やプロデューサーと話していても不安ばかりが口をついた」と明かしてくれた。では何が山田さんを変えたかというと「三池監督が『大丈夫だよ、目がイッちゃってるもん』と励まして(?)くれて、それからは『オレ、できる!』って思えるようになりました」と言う。そして撮影をふり返り「いままでで一番楽しい現場でした。こんなにはっきり言っていいのか? これまでは何だったんだ? とも思いますが(笑)、本当に心から楽しめました」と充実した表情で語ると場内からは拍手がわき起こった。

舞台挨拶の最後にはヒットを祈願して特製ブラックだるまが登場。登壇者がそれぞれだるまに個性的な目を入れ、映画の成功を祈った。



Cinema Cafe.net
『クローズ ZERO』 山田孝之 photo:Yoshio Kumagai

『クローズ ZERO』 山田孝之 photo:Yoshio Kumagai

2007-10-25 14:10

「イメージを変える絶好のチャンス」涙を封印した山田孝之の『クローズ ZERO』

『クローズ ZERO』 山田孝之 photo:Yoshio Kumagai

これまで数多くの感動ドラマに出演してきた山田孝之が、最悪、最強の不良学生・芹沢多摩雄に扮した『クローズ ZERO』。伝説のカリスマ・コミックと名高い「クローズ」のオリジナルストーリーとして描かれた本作で、新しい顔を見せてくれた。

今回の多摩雄役について「楽しかったです。望んでいたキャラクターでした」と言う。「役者としてイメージが固まりつつあるのを自分で感じていました。僕の出演する映画は基本的に泣けるものだというイメージを壊したかったんです。もちろん、そういう作品がダメということではなくて、そればかりだと自分が楽しくないし、変化が欲しくなってきていたんです。だから今回は絶好のチャンスだと思いました」。

ひげを生やし、前髪を上げることで外見のイメージをまず変えた。そして、共演の小栗旬さんにお願いして、ボクシングジムに連れて行ってもらった。
「格闘技の経験が全くなくて。パンチやアクションを習いたかったというよりも、敗北感を味わいたかったんです。(僕は)殴られて、『この野郎!!』って相手に向かっていく気持ちも分からない。殴られて、ふっと意識が飛んで『あ、負けたんだ』っていう敗北感を味わいたかったんです。『一度KOしてくれないか?』って頼んだんですけど、さすがにそれは無理で。素人相手にさすがにそれはできないって言われました。でも僕の熱意に負けたのか(笑)、『そこまでがんばるんだったら』って2ラウンドだけスパーリングしてくださったんですよ。これはためになりましたね。今まで生きてきた中でもっとも長い3分間でした。もう長い長い! 3分が20分くらいに感じるんですよ。それに目の前にいるたった一人が何より怖かった」。

多摩雄は、とにかくケンカ、ケンカの毎日。その分セリフが少なく、表情や行動でキャラクターを際立たせなければならない。
「やはりセリフって説明ですから。自分の気持ちを声に出して言ってるから、それを聞けばすぐ分かるけど、何も言わないということは動きと表情で表現しなきゃいけない。だからセリフがあったほうが楽ではあります。でも無いほうが楽しいんですよね。その気持ちを言葉で説明しているよりも、ちょっとした表情…目がちょっと動いたとか…そういったことで伝わった方が嬉しいと思うんです」。

監督は鬼才・三池崇史。誰もが「また一緒にやりたい」と言う彼との初仕事について聞いてみると…「三池さん最高です」と一言。
「実は『クローズ ZERO』をやる前は三池監督のことをよく知らなかったんです。撮影前に資料をもらって“あぁ、こういう作品を撮ってきた人なんだ”って思ったくらいで。“一度やった人は、またやりたい、やりたい言うんだよ”って聞いていて。現場入ったら、その気持ちが分かりました。いないですよ、こんなに役者に全部好きなようにやらせてくれる監督は。“セリフも関係ない、動きも関係ない、やりたいようにやってください。こっちは撮るだけなんで”って。役者にとってはこれ以上の幸せはないと思うんですよ。自分で作った役を好きなように、その中で生きていればいいっていうのはね」。

監督から、多摩雄というキャラクターについての説明もほとんどなかったそうだ。
「多摩雄に関しては、台本の段階でキャラがきっちり出来上がっていたし、余計な設定を足すのもどうかと思っていたので、僕から監督に表立って提案したこともありませんでした。僕が唯一提案をしたのは“貧乏人”ということです。台本にはなかったんですけど、あそこまで戦う理由というか、原動力というか。なぜそこまでするのかという糧が欲しかったんです。だから“貧乏で失うものがない人間は強い”という設定を作りました」。

「多摩雄のように強い面もあるし、意外と弱い部分もあります。どちらがより近いとは言えないです」と自身を分析してくれた山田さん。今回の作品を観て、そしてこのインタビューを通して、さらにまだ隠された面があると見た。次、その次、さらにそのまた次、と先々が気になる人である。

(photo:Yoshio Kumagai)

HOLLYWOOD CHANNEL


≪殴り合うことによってより一層絆が深まったからこそ、あそこまで仲良くなれるんだなって思いますね ≫

屈指の不良生徒ばかり集まった悪名高い鈴蘭男子高校。校内では多数の派閥による争いが日々繰り広げられていた。そこへ現れた一人の転入生、滝谷源治が、今まで誰一人として成し遂げたことのない鈴蘭の覇権を狙ったことで、史上最大の抗争が勃発する…。原作コミックでは語られなかった完全オリジナルストーリーで実写化された『クローズZERO』。鈴蘭で最もトップに近いとされている滝沢源治のライバル、芹沢多摩雄役を見事に演じ切った山田孝之さん。映画への気持ちから役柄に関すること、さらには山田さん自身のことまで、寡黙な彼から様々な想いを伺いました。

[山田孝之]
1983年、鹿児島県出身。『ウォーターボーイズ』『H2〜君といた日々〜』『世界の中心で、愛をさけぶ』『タイヨウのうた』など、数々の人気ドラマに出演。『電車男』(05)で映画初主演を果たし、その後も『手紙』(06)、『そのときは彼によろしく』(07)などで主演を務めている。

Q:完成した作品をご覧になった率直な感想はいかがでしたか?



最初は2時間8分って長いなって思ったんですけど、その長さを感じなかったのはちょっと安心しました。あとは、なんだかんだこっちのやってる気持ちとか作ってる側の意志があったにしても、ひたすら殴り合って血が出て…という面から、単なるバイオレンス映画にみられないかが心配だったんです。とにかくより多くの人に観てもらわなきゃ伝わらないし、良いか悪いかもない。別になんか恨み合って、殴られたからまた相手を殴ってるとかそういうものではなく、相手の強さを認めていて、その強さを自分の拳を持ってもっと知りたい、そいつと分かり合いたいから殴り合っている…。まぁ女の人にはたぶん理解できない感覚だと思いますけど(笑)。でもまず女の人が2時間もつかもたないかっていうところが勝負だったんですよね。まぁ観れるんじゃないかなって思ったんで、それは多少は安心してます。

Q:血が出るという話がありましたが、本当に殴り合っていたんですか?

顔以外は本当にやりましたよ。顔はやっぱりもうシャレにならないので。痛いし(笑)。腹を殴るとか蹴るとか、そういう時はやっぱり基本的に当てていました。

Q:本気でですか!?

いや、ちょっとは抜きますけど、6〜7割くらいでは殴ってます。やっぱり腹はそんなに殴られても痛くないっていうのと、ある程度当てた方がお互い安心っていうか、ギリギリで止めなきゃってなると、そっちの方が気を遣っちゃって、なんか思いっきり殴ってるように見えないし、打たれる方も、ふりで痛い顔するだけより、実際当ててもらってる方が自然と体も動くし、表情も顔に出ますからね。誰がそうしようって言い出したわけではないですが、自然とそれが一番いいだろうっていう空気になってましたね。

Q:この映画は高橋ヒロシさんの『クローズ』という漫画が原作ですが、読んだことはありましたか?※高橋ヒロシさんの「高」は正しくは旧字体です。 環境により表示できないため、高を代用文字としています。


知ってはいましたが、撮影前には読んでなかったんです。僕は、原作があるものをやるときは、基本的に原作を絶対読まないんですよ。なんか意識しちゃって嫌なんで。でも今回はまず台本をもらって、そのあと原作を読みました。何より面白いし、不良という役も望んでいたし、特にこの“芹沢多摩雄”っていう役は、登場人物の中でも一番かっこよかったので絶対にやりたい!と思いましたね。

今回原作を読めたのは、原作にはないキャラが出てくるオリジナルストーリーだったからというのも大きいと思います。その場合、逆に読んだほうが良いのかなって。『クローズ』がどういう世界観なのか、その中に生きているキャラクターはなにをどういう風にしゃべっているのか、どういう気持ちで喧嘩に行くのか、何をきっかけに喧嘩をするのか、そういうことは知らないといけないですから、そのためにも今回は読ませていただきました。

Q:ちなみに山田さん的にはこういう世界はどうですか?

いやぁ、僕は合わないですね(笑)。喧嘩もあんまりしないし。痛いのは嫌ですから(笑)。人の顔を殴ったのも、今回の撮影中、あれだけある中で間違えて当たっちゃったっていうのが初めてでしたね。それでもやっぱり殴った方は相当凹みますからね。「うわ、やっちゃった」っていう…。

でもなんかあの空気感はすごい良いと思いました。喧嘩がとかいうんじゃなくて、男同士の固い絆とか、楽しそうな高校の雰囲気とか。あれもなんか、やっぱり彼らなりに殴り合うことによってより一層絆が深まったからこそ、あそこまで仲良くなれるんだなって思いますね。

Q:じゃあもし今から高校生になれるとしたら何がしたいですか?

今から行くとなったらもう楽しいですねぇ。とりあえずそうですね、何しようかなぁ…。16とか17とかですよね?もうとりあえず何でもやりますね(笑)。

Q:でも高校生だけど年齢はそのままだから…

だからこそできることがいっぱいあるじゃないですか!その当時じゃビビってできないことも、5年後くらいに思い返せば、その時どんなにややこしい人間関係とかも関係ないんだ、みたいなことをもう知っているから、全部やりたいことやってやろうって思いますね(笑)。

Q:特にこれはやりたい!っていうのはあるんですか?

ん〜何だろうなぁ…。まぁちょっと喧嘩もいいかもって思いますね。喧嘩もいいと思うし、渋谷にたまったりしてるのも、その時だったら許されるだろうからやってみるし…ナンパもするだろうな(笑)。

Q:最後に、この映画に関してみなさんにメッセージをお願いします。

そうですね、まぁ体の面でいうとやっぱりキツかったですね。雨に打たれて何日間もずっと喧嘩ばかりで、疲労もたまっているし、体も冷え切ってるし。でも体の面は自分に鞭打ってなんとか気合で乗り切れるんですが、やっぱり気持ちの面での芝居の方が大変でしたね。

それで言うと、時生が病気で、多摩雄が腑抜けている時に、芹沢軍団の他の仲間が女の子をさらうじゃないですか。そうした時に、まぁ言うなれば“クローズ”ではないんですよ、あの行為自体が。女の子をさらうとかそういうことはナシであって、ポリシーに反することなんです。でも自分がトップである以上、メンバーがやったことに対して責任をとらなければいけない。それと同時に、自分も仲間に裏切られたと感じるし、彼らに対する友情の気持ちもあって、「なんでそういうことするんだ!そうじゃねえだろ、俺らがしたいことは!」っていう気持ちもある。だけど相手に対しても見せ方というか、一応仲間をぶっ飛ばしておかないと示しがつかないというか…。そのシーンがやっぱり、相手に対してとか自分の気持ちとか、こいつに対してとか、こっちからこの人に対しての気持ちとか、全部を背負ってるシーンだったので、ただ殴るだけだと、威張って単に子分を殴っているようにしか見えないし、全員が仲間で子分じゃないから、そこらへんは本当に悩みましたね。できあがりを観ても、もっと違うふうにできたかもしれないと思いましたし。その点でやっぱりあの部分が一番大変でした。



Q:この作品に携われて良かったと思うことはなんですか?



携われたこと自体ですね。もう本当に。こういう男子校みたいなノリも楽しかったです。あと殺陣をいっぱい経験できたのもよかったし、三池監督に会えて、ああいう演出をされる監督もいるんだっていうことを知れたのもすごい良かったです。本当にもう、この映画に携われたこと自体が全部ひっくるめて最高でした。






(C) 2007高橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会


では最後に、この映画をご覧になる皆様へメッセージをお願いします!



やっぱり女性の方には観づらいとか、原作ファンの人たちからしたら「『クローズ』じゃない」「『クローズ』のイメージを壊してる」とか、そういった気持ちも色々あるでしょうが、僕たちキャスト、スタッフが今もっている力を全て注ぎ込んだ作品です。そうして原作の世界にかなり近いものが作れたと思っていますし、漫画ではなく実写版の『クローズ』としては、これ以上のものは他の誰がやってもできない!と確信するくらい自負をもっているので、とにかく一つの作品として観て、楽しんでいただけたらと思います。




舞台挨拶後にインタビューに応じてくれた山田さん。疲れている様子を全く見せず、クローズに対する思いをものすごく熱く語ってくれました。事前に聞いていた話によると山田さんはあまり多くを語ってくれない方であるはずが、実際は全くの正反対で、用意していた質問の半分も聴けずに時間が来てしまうという嬉しいハプニング(笑)。写真撮影の後に、その中の一つであった「クローズゼロに出演している黒木メイサさんに自分がよく似ていると言われるが、山田さん的にはどう思うか」という質問をぶつけることに成功(笑)。返事は「似てないんじゃない?(笑)」というキビシイものでした(笑)。そんな山田さんの不良な一面がみられる映画『クローズZERO』。もう兎にも角にも観るしかないっ!
(取材・文・写真:浦川瞳)

シネマトゥディ  2007年10月29日
小栗旬、舞台あいさつで“アニィ”の男泣きに温かい拍手!

にいちゃん、泣くなよ〜

小栗旬、舞台あいさつで“アニィ”の男泣きに温かい拍手!

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 27日、六本木ヒルズTOHOシネマズにて、『クローズ ZERO』の初日舞台あいさつが行なわれ、主演の小栗旬をはじめ、山田孝之、やべきょうすけ、高岡蒼甫、原作者の高橋ヒロシ、そして監督の三池崇史らが登壇した。

 撮影中、傷だらけになりながらも、果敢にケンカのシーンに挑戦したキャストたちは、ようやく迎えた初日に感無量といった表情だった。中でも、4年前から本作の映画化のために奔走(ほんそう)していたキャストのやべが「どうしてもこの素晴らしいストーリーを実写化したかった。それが実現して、今すでに涙腺が緩んでます。勘弁してください」と声を詰まらせると、小栗、山田、高岡は本作の立て役者であり、若いキャスト陣のまとめ役でもあった“アニィ”やべを温かい表情で見守りながら、拍手を送った。

 不良ばかりの鈴蘭高校の一匹狼を演じた高岡は、「はじめは旬と孝之が主演って聞いて、正直、自分の理想の“クローズ”じゃないなって思いました。でも、最初のシーンを撮り終えたときに、この映画は、この2人の映画になるだろうと確信しました」と語り、山田は「こんなこと、あんまり言っちゃいけないかもしれないけど、今までで、本当に一番楽しい撮影現場でした!」とコメントした。

 そんな温かい仲間たちに囲まれた小栗は、終始うれしそうな笑顔で、「さっき劇場の外にあるポスターを観たら、“大ヒット上映中”って書いてあったんです。これで大ヒットしなかったら、ウソを言ったことになってしまうので、皆さん、よろしくお願いします!」と元気にあいさつした。

 『クローズ ZERO』は、高橋の伝説的な不良漫画「クローズ」を実写化した“泥臭い”青春映画だ。全国から不良たちが集まる鈴蘭高校、通称カラス(CRAWS=クローズ)の高校で“てっぺん”を目指して、日々ケンカに明け暮れる高校生たちの青春を、鬼才・三池監督が、息つく間もない怒とうのケンカアクションと、笑えるギャグ満載で楽しく描いた。舞台上で、うれしそうに話している4人のキャストたちからは、本作に描かれている男同士の熱い友情を感じられた。そんな彼らが演じている『クローズ ZERO』。台風が接近中で外は大雨の中、満員となった客席から上映後に沸き起こった拍手が作品の面白さを物語っていた本作は、週末の興行ランキングで1位を記録し、見事に“てっぺん”を取った結果となった。

RBBNAVI
クローズ ZEROクローズ ZERO


クローズ ZERO クローズ ZERO クローズ ZERO
山田孝之
【第20回東京国際映画祭】ブラックカーペットに小栗旬、山田孝之、やべきょうすけ登場!

第20回東京国際映画祭「特別招待作品」の映画「クローズ ZERO」の舞台挨拶がTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、関連のイベントが六本木ヒルズアリーナで開催された。

 イベント開始時刻と同時に会場には映画「クローズ ZERO」のテーマ曲が流れ、リムジン仕様の黒塗りのハマーが到着。いかつい扉が開かれると作品に出演の小栗旬、山田孝之、やべきょうすけ、三池崇史監督が姿をあらわし、用意されたブラックカーペットを歩いて特設ステージに登壇した。度肝をぬく演出とド派手な登場に6,000人の中から選ばれた幸運な500人の観客が大きな歓声で4人を迎えた。


 映画「クローズ ZERO」は累計3,200万部を売り上げたコミック「クローズ」の1年前を描いたオリジナルストーリーで、原作者の高橋ヒロシ氏は「クローズ」の映像化を拒み続けてきた。鈴蘭男子高校を舞台に小栗旬が演じる“滝谷源治”率いる“GPS”と、山田孝之が演じる“芹沢多摩雄”率いる“芹沢軍団”の2大勢力による男の闘い、友情などが描かれている。バイオレンスシーンに定評のある三池崇史監督のリアルな喧嘩シーンも大きな見どころの1つだ。


 トークショーでは小栗、山田、やべ、三池監督がそれぞれ「昨日から朝8時くらいまで(山田)孝之と2人で呑んでいたのでちょっと二日酔いです」(小栗)、「山田です。どうも。今日は頑張っていっぱいしゃべろうと思います」(山田)、「ゲンジ跳べ!と言いながら“東京フレンドパーク”では一切跳べなかった、やべきょうすけです(笑)」(やべ)、「今日はゆっくり楽しんでください」(三池監督)と挨拶。いくつかのテーマを元に撮影秘話が披露された。


 “クローズ ZEROでのオレのここがすごい!”というテーマでは小栗が「全部すごいんじゃないかな。存在がすごい(笑)」と話したほか、山田も「映画全体を通して半分くらいしか目が開いていないところ。目が開いていないというか目を座らせていたというか」。司会者の「目の開いてない自分を見て、かっこいいと思った?」との質問に山田は「そんなにナル(シスト)じゃないです」と話し会場の笑いを誘った。また小栗は山田との喧嘩シーンについて「(こめかみを)殴られたときはすごく痛かったです」と話し、山田は「(小栗ファンから怒りをかって)何か飛んでくるんじゃないかと思っています(笑)」と語った。


 “この人のここがかっこ良かった”というテーマでは、やべが小栗について「たくさんあるけど、現場で共演者に非常に気を遣うところです。自分と10歳以上年が違うのにお兄ちゃんみたいです(笑)。面白かったのはみんなで呑んでいる時に部屋に戻ったら(小栗)旬の部屋だけインロックされていたこと。酔っぱらいながら廊下で右往左往しているところをみんなで覗き穴から見ていました(笑)。かわいいところもあるんです」と暴露。小栗は山田について「全部かっこいいですよ。以前一緒にお仕事させて頂いたときも、もちろんすごい人だと思っていました。役に合わせて体を作ってきているところやアクション練習のときにボクシングの元世界チャンピオンに『ノックアウトされ失神した経験がないから演じられないのでノックアウトしてください』と頼んだり。このストイックさは自分にはできないこと」と話し、山田を讃えた。

 映画「クローズ ZERO」は、10月27日より全国東宝系でロードショーされている
@ぴあ 
山田孝之、「小栗旬ファンの反応が怖い…」とビビリ顔【第20回東京国際映画祭】

“ケンカ上等”な世界を体現する小栗旬、山田孝之、三池監
山田孝之、「小栗旬ファンの反応が怖い…」とビビリ顔【第20回東京国際映画祭】
25日、第20回東京国際映画祭の特別招待作品『クローズ ZERO』の上映にあわせて六本木ヒルズアリーナにて抽選で招かれた500人の前でトークイベント、その後上映前にキャストと監督らによる舞台挨拶が行われた。不良の集まる高校で覇権争いを描く映画の撮影現場の過酷さと、楽しさをたっぷりと語りファンを喜ばせたが、敵対する役柄を演じた小栗旬に対してたくさんパンチを浴びせた山田孝之は「小栗ファンの反応が怖い」と心情を吐露した。

トークイベントでは、カッコイイ男たちによる“カッコイイ男”話に、小栗旬らが本音をもらす。司会者から「お互いのカッコイイ!部分を」と問われると、三池監督の男気話に。「これほどローキックの上手な監督はいない」と小栗が語ると、やべは、男泣き演技で泣き過ぎを心配していたら「男の涙はそういうものだ!」と声をかけられたという。

ど派手なアクションシーンは本作の見どころのひとつだが、なんといっても劇中のパンチは本物! 山田は、撮影前に小栗の通うボクシングジムヘ行き、「失神した経験がないので失神させてください!」と元世界チャンピオンに対して頼んだ。さらに俗に言うボクサー骨折のようになった話、「右耳の鼓膜が破れた」、「顔以外のパンチは8割本気!」などガチンコな世界の撮影の裏側が次々に明かすと、ファンらは心配顔に…。

そんな空気を察したのか、劇中では小栗を殴る設定にあった山田が「罪悪感にかられながら、小栗クンを殴っていました。こういった人前に出ると、もしかしたら小栗ファンから何か投げられるんじゃないか…」と苦笑い。すかさず小栗が、山田のことを「孝之は、常に演じたキャラとしての映りを一番に考えているすばらしい役者。尊敬している」と発言。すると小栗ファンからも「(物を)投げたりしないよ〜」と声が投げかけられるという一幕も。

『クローズ ZERO』は、売り上げ累計3200万部を誇る人気コミック「クローズ」をベースとし、原作の物語よりも1年前の鈴蘭高校を舞台に“ケンカ上等”な世界をエピソード“ZERO”として、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の三池監督によって実写映画化された青春群像劇。第20回東京国際映画祭の上映作品の中で最速でチケットが完売した。
シネマトゥディ  2007年10月25日
山田孝之は臭くて、小栗旬は二日酔い?『クローズ ZERO』の暴露話大会!

リムジンで登場したご一行

山田孝之は臭くて、小栗旬は二日酔い?『クローズ ZERO』の暴露話大会!【第20回東京国際映画祭】

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 25日、第20回東京国際映画祭の特別招待作品『クローズ ZERO』トークイベントと舞台あいさつが六本木ヒルズのアリーナとTOHOシネマズ六本木にて行われた。主演の小栗旬、山田孝之、そして三池崇監督らご一行が、全長9メートル近い「ハマーH2」の黒色リムジンで会場に到着すると、500名の黄色い声が飛び交った。

 壇上では、互いのカッコイイ部分をほめあったり、女性ならどのキャラにほれるか発表しあったりと、ぶっちゃけムード満点。山田が自身のキャラクターについて「3日ぐらい風呂に入ってなさそう。実際、学ランもにおった」と発言。すると小栗が「確かにクサイ……」と相づちを打つなど言いたい放題。

 そんな中、三池監督は小栗について、「二日酔いで撮影現場にくる俳優は今どき珍しい。だから2、3時間暴れさせて、目が疲れたところを撮った。飲んでない翌日は、瞳がキラキラしてて……前後がつながんねえじゃないかって思ったよ(笑)」と暴露すると、やべきょうすけが「合宿中、ホテルの廊下で旬が酔っ払ってふらふらしている姿を、みんな部屋の扉についている“のぞき穴”から見て笑っていた」と追い討ちをかけた。

 これに対して小栗は「源治ってキャラは、毎日飲んだくれてるようなヤツだと思うんで、狙い通りの役作り」と言い放つも、即座に「まあ、それは後づけで……」と苦笑い。そんなとっておきの撮影秘話と、人気俳優たちの素顔に触れられる楽しい時間を過ごしたファンは、満足げな表情を見せていた。

 『クローズ ZERO』は、高橋ヒロシの大人気コミック「クローズ」を映画化したもの。不良が集まる鈴蘭高校が舞台で、小栗と山田が主演を務め、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の三池崇史監督がメガホンを取った話題作だ。

Cinema Cafe.net 2007/10/26



「アクションが大変だった」と語った山田孝之

いまだかつて誰ひとり成し遂げたことのない鈴蘭男子高校完全制覇を懸け、“カラス”の異名をとる筋金入りの不良たちが熱き戦いに身を投じる! 累計発行部数3,200万部を誇る伝説のコミックをオリジナルストーリーで映画化した『クローズ ZERO』。10月25日(木)、本作が特別招待作品として上映され、主演の小栗旬、山田孝之にやべきょうすけ、そして三池崇史監督とプロデューサーの山本又一朗が上映前の舞台挨拶に登壇した。

これまで、甘いマスクの王子様役を演じることが多かった小栗さんだが、本作ではそんなイメージを覆す、熱き闘争本能を秘めた主人公・源治を熱演している。小栗さんは撮影をふり返り「とにかく、この映画に参加できて、源治という一人の男をやりきったことを誇りに思います」と充実した表情で語った。ちなみに、今年の映画祭でチケットが真っ先に売り切れたのがこの『クローズ ZERO』。喧嘩中心の内容にもかかわらず、満員の客席の9割ほどを女性客が埋め尽くした。小栗さんに、女性客に向けての本作の見どころを聞いてみると「この映画は、学ランを着た男たちがひたすら喧嘩に明け暮れるという由緒正しき日本映画です。こんな題材ですが、物語の根幹にあるのは人間ドラマで、とにかくこの映画に出てくる人間はみんな、一生懸命生きて、毎日を楽しくする方法を探しています。それぞれの俳優が、魅力的なキャラクターをチャーミングに演じているので、女性でも男性でも、素直に物語を観て、キャラクターを愛していただければと思います」と語ってくれた。

鈴蘭高の卒業生であり、源治に鈴蘭制覇の夢を託すチンピラ・片桐拳に扮したやべさんは、小栗さんを始め若き共演者たちを「みんな本当に素晴らしい役者です。感性豊かで、何かを人に伝えようという思いが非常に強い人間ばかりでした」と称賛する。さらに作品について「この中には、出会いの大切さ、痛み、そして成長といったものが収められています。観た人がそれぞれに、いろんなことを感じてくだされば幸いです」と語ってくれた。

続いてマイクを握った山田さんは「作った側は、胸を張って楽しい映画が出来たと思っています。ぜひ楽しんでいただきたいと思います」と短い言葉の中に作品への強い思いと自信を込めた。今回の多摩雄役で、山田さんもまたこれまでにない役柄を演じているが「こういう役を演じることを望んでいましたが、なかなか機会がなくて、やっときたチャンスでした。役者として、また一つ別の顔が見せられれば、という気持ちで演じました。でもアクションシーンに関しては、慣れない上に『こんなにあるのか!』ってくらいアクションシーンだらけで、苦労しました」と本作におけるチャレンジを語ってくれた。

山本プロデューサーの「ガラの悪い生徒たちの物語で、文科省の推薦はいただけませんが、人間ドラマとしては推薦してくれても良さそうなものに仕上がっています!」という言葉を受けて、冗談めかして「防衛省と警察庁の推薦はいただきました(笑)」と語る三池監督。これから映画を鑑賞する観客に向けて「こういう男たちがいる限り、日本はまだまだ大丈夫ですから、みなさんも身を任せて映画を楽しんで下さい」と呼びかけた。カラスたちは戦いの果てに何を見るのか――?

東宝映画トピックス 2007/10/17

ドレスコードは学ラン!「クローズZERO」試写会


総勢150人のワルメン&ワルギャル見参!
<観客の皆さんを背後に、左より、小栗旬さん、山田孝之さん>


鈴蘭高校の覇権争いを描くカリスマ人気コミック「クローズ」を、完全オリジナルストーリーで描いた「クローズZERO」。10月17日、東京・有楽町のニッポン放送イマジン・スタジオにて、本作で主人公・滝谷源治を演じた小栗旬さんの発案による、学ラン限定試写会が行われました。同時に、小栗さんがパーソナリティーを務めている「小栗旬のオールナイトニッポン」の公開収録も行われ、共演した山田孝之さんをゲストに迎え、撮影秘話や、お2人の初めての出会いなどが、軽快なトークで語られました。ここでは、映画同様の学ラン姿で公開収録に臨んだ、お2人の様子をレポート致します。

<山田孝之さん>
【トークショー(挨拶順)】


小栗旬さん(滝谷源治役):

皆さん、学ランまで着て来ていただいて、ありがとうございます。そして、ここに来ているということは、皆さんは僕のラジオを聴いてくれているということですね。ありがとうございます(笑)。

山田孝之さん(芹沢多摩雄役):
すごく緊張しているんですが、なんとか頑張ります(会場笑)。

MC:お2人にも映画で使った学ランを着て来ていただきましたが、改めて袖を通した感想はいかがですか?

小栗さん:
背中に「源治ダミー」と書いてあって、映画で着ていたものとは少し違うんですよ(会場笑)。

MC:え? そうなんですか! 映画の撮影では、同じように見えても、実は何着も用意されていて、それを着ているのかと思っていたんですが。

小栗さん:
普通はそうなんですけれども、それを敢えて用意しなかったのが「クローズZERO」なんですよ。「喧嘩すればするほど汚れてゆく学ランが良いじゃないか」ということで。(山田)孝之(が着ている学ラン)も違うでしょ?

山田さん:
違うね。

小栗さん:
映画の撮影中に着ていた孝之の学ランはこんな奇麗なものではなくて、ボロボロでボタンが全部糸で縫い付けてあったんですよ。なぜかというと、孝之がやった芹沢多摩雄という役は、「すごく貧乏で服を直すお金がないので、家で必死に自分で裁縫している……」というような設定を、孝之がどんどん作っていったからなんですけれども(会場笑)。

MC:山田さんがそういう設定を作られたんですか?

山田さん:
はい(会場笑)。この学ランは僕にピッタリの大きさなんですが、映画で着ていた学ランはもっと小さくて、1年生の時に買ったまま買い替えていない設定なんです。なので、カッターで学ランの内側を切ってボロボロにしたりしていました。

小栗さん:
本編を観ていただくと、「なるほど、そういうことだったのか」と分かると思います。

山田さん:
学ランの内側までは分かるかどうか……(会場笑)。


MC:今日は、観客の皆さんにも学ランを着て来ていただいています。いかがですか、小栗さん。


小栗さん:
なんだか不思議ですね(笑)。皆さん、どこから学ランをゲットしてきたのか……(会場笑)。(会場から、「友達」「レンタル」「買った」という声があがり)息子さんのを借りて来たという方は? あ、いらっしゃいますね(笑)。そちらの方は白ですか。いやー、異様な光景ですね(笑)。わざわざありがとうございます。

■ここで会場の皆さんと「オールナイトニッポン」のジングル収録を行いました

<山田さんに無傷のおでこを見せる小栗さん>





















































































<舞台上での熱い(?)戦い>
【公開収録】
小栗さん:
ここからは、ニッポン放送イマジン・スタジオに100人の方をお招きした公開収録を行っていきたいと思います。皆さん、こんばんは。そして、今回この公開収録に、スペシャルなゲストも来てくれました。今夜のゲスト、山田孝之さんです。

山田さん:
こんばんは。よろしくお願い致します。

小栗さん:
今日は公開収録だけでなく、「クローズZERO」試写会も同時に開催することになりまして、急遽山田くんが駆けつけてくれることとなりました。山田くん、すごく緊張してますが、どうですか? まさかこんなところでこんな風に喋るとは思わなかったでしょう?

山田さん:
(小栗さんが)ラジオに出演しているとは聞いていたけれど、自分がこんな形で出るとは思わなかったですね(笑)。

小栗さん:
さっきも裏で、「(山田さんのマネで)あのさ、『オールナイトニッポン』に出るって、こんな形でだと思わなかったよ」と言ってました(笑)。さて、今日は50組100名のお客さんが来てくれている訳なんですが、この中で一番遠くから来た自信がある方はいらっしゃいますか? (挙手するお客さんを指名して)どこから?

お客さん:
京都。

小栗さん:
「京都よりも私は遠い!」という人は?

お客さん:
神戸!

小栗さん:
そして?

お客さん:
岩手!(なぜか会場から「オー」という声があがる)

小栗さん:
え? 岩手と京都と神戸って、そんなに距離変わらないよね。なんで岩手に反応したんだろう?(会場笑) 遠くから来てくれてどうもありがとう(笑)。そして、今夜は皆さん、学ランを着て来てくれているんですが、なかなか見られない光景ですよね。(山田さんに)どうですか?

山田さん:
「何やらせてるんだよ」と思いましたね(会場笑)。

小栗さん:
それは俺のせいじゃないよ(笑)。そして、僕らも学ランを着ていますけれども、役を離れて学ランを着てここにいるというのは恥ずかしいよね。……そういう感じはない?

山田さん:
うん。また着られて嬉しいよ。

小栗さん:
こんな感じで山田孝之さんにお付き合いいただいていますが、たくさんのメールが来ていますので、紹介しながらお話していきたいと思います。

Q:小栗さんから見た、芹沢多摩雄という役柄の印象を教えてください。もちろん、山田さんから見た、滝谷源治の印象も聞きたいです。

小栗さん:
僕から見た芹沢多摩雄のイメージですが、とにかく格好良いですよ。普段の山田くんはこんな感じですけれども、映画の中ではムチャクチャ格好良いです(会場笑)。そして、熱くて、少し貧乏で……。

山田さん:
いや、相当貧乏……(会場笑)。

小栗さん:
(笑)。だけど、なんだか分からない魅力があって、みんな芹沢多摩雄に惹かれてるんだよね。滝谷源治のイメージは?

山田さん:
滝谷源治のイメージは、旬くんも言っていたけれど、わがままというか、どうしようもない感じの役だよね(会場笑)。でも、僕は良いと思います。周りのことが見えなくなって、後先考えずに一つのことに一心不乱になる姿勢が好きです。

Q:今回は鈴蘭高校の高校生役を演じていますが、実際にはどんな高校生でしたか?


小栗さん:
孝之はどんな学生でしたか?

山田さん:
そうですね、15歳から社会人をやっているので……。

小栗さん:
高校には行ってないんだよね?

山田さん:
そう、行ってない。だから、学生時代となると中学生の頃になるんですけれど……。

小栗さん:
中学生の頃、もう東京にはいたの?

山田さん:
いや、中学3年生の2学期が終わってから転校して、3学期だけ東京の学校に行かせてもらったんだけれど……まぁ、孤独でしたよ(会場笑)。

小栗さん:
友達はできた?

山田さん:
1人(会場笑)。卒業アルバムが出来上がって、卒業に向けてみんなで思い出話をしているんだけど、俺は証明写真だけでどこにもいないんだよね。でも、「(卒業アルバムを)買いますか?」って聞かれて(会場笑)。聞く方もどうかと思うんだけど、思い出もないし、「要らないです」って答えて買わなかったんだよね。友達に見せてもらったけど、買わなくて良かった(笑)。だから、結構孤独な子でしたよ。

小栗さん:
高校生の時、孝之とすれ違ったことあったよね。

山田さん:
吉祥寺の駅でね。

小栗さん:
スケボーを持って歩いていて、「あ! 山田孝之だ」と。

山田さん:
そんな感じじゃなかったよ。「あ、山田だ」ぐらい(会場笑)。

小栗さん:
ま、そうでしたかね(笑)。

山田さん:
俺も「あ、小栗旬だ」って思いましたよ。

小栗さん:
何故(お互いを)知っていたんだろうね?

山田さん:
だってTVで観ていたから(会場笑)。

小栗さん:
俺だって観てたよ。出てたよね?

山田さん:
どうだろう……?

小栗さん:
その頃から妙なライバル意識があったのかもしれないですね。

Q:映画でお互いに殴り合って痛かったですか? 今でも残っている傷などはありますか?

小栗さん:
どうですか? 残っている傷はさすがにないよね。

山田さん:
ないよね?

小栗さん:
ないない。(おでこを山田さんに見せながら)ここ、何ともなってないでしょう?

山田さん:
……え?

小栗さん:
殴っただろう?(会場笑)

山田さん:
うそ!

小栗さん:
本当だよ(笑)。山田孝之くんは、今まで人を殴ったことがなくて、喧嘩するのは今回が初めてだったそうなんですけれど、いやー、良いパンチを持ってるんですよ(会場笑)。クリーンヒットするんですよね。

山田さん:
今日は、その話をするのが怖くて仕方がなかったんですよ。「よくも殴ったな!」と、物が飛んでくるんじゃないかと思って(会場笑)。

小栗さん:
そんなことないですよ(笑)。ただ、1発目の俺の蹴りは痛かったでしょう?

山田さん:
痛いよ。当たり前だよ! すごく痛かったよ(会場笑)。

小栗さん:
僕と孝之が戦うことになった時に、お互い「ワーッ」と走っていって、俺が前蹴りをするんですけれど、思い切り入れたので注目してほしいですね(会場笑)。今日履いている靴と違って、撮影では木の踵の靴を履いていたんです。だから、思い切り胸に入れてしまうと骨折してしまうので、ピンポイントでお腹を狙わないといけないという、すごくシビアな撮影だったんですね。でも、「まぁいいや、思い切り入れてやれ」と思ってやったら、本当に思い切り入ってしまって、「(山田さんは)ウッ!」って言ってました(会場笑)。

山田さん:
本当は、殴られて「フッ!」と言いたかったんだけれど、走っていって食らったものだから、「ゴフッ!」となってしまって……(会場笑)。

小栗さん:
(笑)。さて、そろそろ緊張は解けてきましたか?

山田さん:
いや、緊張してます(会場笑)。

小栗さん:
続いては、「ガチンコトークバトル」です。このパンチングバトルマシーンで戦って、負けた方はプライドを捨てて恥ずかしい話をしようというコーナーです。


■小栗さんが山田さんに瞬殺され、恥ずかしい話をすることに……。

山田さん:
勝って嬉しかったんですけど、後ろの方から「あぁ〜ッ!」という声が聞こえて……(会場笑)。

小栗さん:
俺なんて「よわ〜い」だよ(笑)。(会場から「どんまい」という声があがり)うるさいっ(笑)。

山田さん:
たぶん、こっちの人形の方が筋肉の付きが良いから勝ったんだよね(笑)。

小栗さん:
俺もそっちの白い方が良かったんだよなぁ。それでは、恥ずかしい話を。「クローズZERO」といえば、孝之と色々なインタビューを受けたんですけれど、この間そのVTRを観返していたら、「撮影中、朝がダメだった日はありますか?」という質問に、俺は「ほとんどないですね」と答えているんだけど、孝之は「俺が知っている日は、ほとんどダメでしたね」と答えていて、よく思い出したらそうだったなぁと(会場笑)。(会場から「うそつき」との声があがり)うん、うそつきだね(笑)。別に恥ずかしい話ではないんだけれど、「クローズZERO」の撮影時は、朝から酔っぱらって撮影してましたね。常に酔っぱらっていたと思います。

山田さん:
でも、良いと思いますよ。その勢いでこそ、できたと思うので。

小栗さん:
うーん、恥ずかしい話ではなかったですね。そうだなぁ、1年半ほど前に、高速道路で野グソをしたことがあるよ。(会場からの「エーーーーッ!」という驚きに)ヒけば良いんだよ(笑)。まだこんなに注目されてなかったから(笑)。(会場から「どこの高速ですか?」と聞かれ)なんでそんなこと聞くの(笑)。

サーフィンの映画を撮っている頃で、サーフィンをするために海に向かっていたんですけれど、京葉道がすごく渋滞していて、途中から脂汗が止まらなくなっちゃったんですよね。足が震えて、ブレーキも踏めない状態になってしまって、「このままでは、恥ずかしさを取るか、命を取るかのどっちかだ!」と思って、命を取りました(笑)。こんな状況になれば、誰だってするでしょう? そこは肯定してくれる? そんなことがありました(笑)。

さて、お時間がきてしまいました。孝之くん、今夜はいかがでしたか?

山田さん:
いや、締めの話が高速道路での野グソの話なんて、どうかと思うんだけれど……(会場笑)。

小栗さん:
まぁね、こんなに下品な話なんて、本当はしなくても良いんですよ。だけど、「恥を捨てて恥ずかしい話を」と言われたから(笑)。さて、最後に、「クローズZERO」の見所を教えてほしいというメールが来ています。では、孝之から。

山田さん:
今までにない違う一面を出せたところかなと思います。

小栗さん:
今日は孝之くんがゲストとして来てくれましたけれども、とにかくそれぞれのキャラクターに味があって、個性的な面々が集まっていますので、その辺を楽しんでもらえればと思います。それから、今日はみんな「このまま学ラン着て帰っちゃおうかな。肩で風切っちゃおうかな」という風になると思いますので、とことん楽しんでいただけたらと思います(会場笑)。という訳で、今夜のゲストは山田孝之さんでした! ありがとうございました。


MC:まさか高速道路でそんな出来事があったとは!

小栗さん:
まさかね(笑)。まぁ、嘘か本当かは分かりませんけれども(笑)。

MC:そこに関しては、皆さんに判断していただくということですね(笑)。でも、今日はリスナーの方だけでなく、こうしてマスコミの人たちも多数集まっているんですけれども、それは良かったんですか?

小栗さん:
結構ですよ(笑)。

山田さん:
クローズですからね(笑)。

MC:そういうことで良いんですか(笑)。では、最後にお2人からお別れの挨拶をお願い致します。

山田さん:
どうしても「お邪魔しました」という感じだったんですけれども、楽しかったです(笑)。ありがとうございました。

小栗さん:
皆さん、どうもありがとうございました。僕も、お客さんの前でこうして収録するのは初めてだったので、面白かったです。今日はこれから映画を観て、帰って、この公開収録を聞いて、「この喋ってるの、私さっき聞いたじゃん!」と、興奮を味わっていただければと思います(笑)。

MC:今日は、この公開収録だけでなく、ちょっとしたプレゼントも考えてくださったそうですね?

小栗さん:
僕と、孝之くんの第2ボタンをプレゼントしようかと思いまして。(と、第2ボタンを取ろうとして)あ、第2ボタンないや(笑)。最初は全部ボタンがついていたんですけど、1回1回喧嘩をこなすごとにどんどんボタンがなくなっていって、最後はこの1番下のボタンしか残らなかったんですよ。だから、このボタンはすごく大事で……あ、このボタンにしましょうか。

MC:山田さんは、ボタン全部ついてますね。

山田さん:
僕は貧乏なので、裏についているボタン留めがなくて、全部縫ってあるんですよ。

MC:そうなんですか。あの、第3ボタンを引きちぎろうとされてます(笑)。

■最後に、会場にボタンが投げ入れられました。



<映画と違って、終始和気あいあいのお二人>
シネマトゥディ  2007年9月27日
小栗旬、「愛してるぞ!」と絶叫!山田孝之も……

黒づくめの出演者たち
[画像拡大]

小栗旬、「愛してるぞ!」と絶叫!山田孝之も……

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 26日、人気コミック「クローズ」を映画化した『クローズ ZERO』の完成披露試写会が行われ、小栗旬、山田孝之、黒木メイサ、そして三池崇史監督ら総勢21名が登壇した。

 “ザ・ブラック・プレミア”と題されたこの日の完成披露試写会。クローズ(Crows=からす)にちなんで、出演者はもちろん、会場に集まった観客、スタッフ、報道陣に至るまでに“黒”のドレスコードが設けられ、会場を黒く埋めつくす異様な光景が広がっていた。

 そんな中、舞台あいさつより一足早くフォトセッションを行ったメンバーたちは、久々の再会に同窓会気分全開で、近況を報告し合ったり、互いを携帯カメラで取り合うなど自由気まま。撮影は無事に終えたが、舞台あいさつが行われるまでの間、控え室からは異様な盛り上がりを感じさせる歓声が絶えず客席にまで聞こえていた。

 そのテンションを維持して舞台あいさつに登壇した小栗は、開口一番「おい、お前ら愛してるぞ!」と絶叫。普段はうつむきがちにボソボソとしゃべる山田も、「すごく強い役をやらせてもらいました。楽しい映画ができたと胸を張って言えるので、宣伝してください」と珍しく終始顔を上げて、笑顔をはじけさせていた。

 『クローズ ZERO』は、1991年から8年間、月刊少年チャンピオンで連載された人気コミック「クローズ」を原作に、コミックより1年前のエピソードをオリジナルストーリーで描いた青春不良映画。

『クローズ ZERO』は10月27日より全国東宝系ほかにて全国公開

Cinema Cafe.net 2007/9/27




ひげを生やし、ワイルドな風貌で会見に現れた山田孝之

筋金入りの不良どもが集い、覇を競い合う鈴蘭男子高校。いまだかつて誰も成し遂げたことのない鈴蘭制覇を巡る、男たちの戦いの行方は――? 累計発行部数3,200万部を誇る伝説的不良漫画「クローズ」の映画化作品『クローズ ZERO』。9月26日(水)、本作の完成記者会見が行われ、三池崇史監督、原作者の高橋ヒロシ、山本又一朗プロデューサーに、主演の小栗旬をはじめ山田孝之、黒木メイサ、やべきょうすけ、高岡蒼甫らキャスト陣が出席した。

鈴蘭完全制覇の野望を胸に秘め、転入してくる主人公・滝谷源治に扮した小栗さん。ドラマなどで見せてきた爽やかなイメージから一転、こめかみの毛を剃って演じた源治役について「僕が、かつて憧れていたけどなれなかった、ムチャクチャかっこいい高校生像を演じることができて気持ち良かったです。自分勝手でワガママなところは僕と同じで、演じやすかったですね」と笑顔で語ってくれた。激しい喧嘩のシーンは本作の大きな見どころだが「基本的に痛いのは嫌いなんですが…毎日痛かったです」と苦笑い。撮影については「毎日がむしゃらに生きさせてもらった、という感じですね。体の奥から震えがくるような毎日でした」と充実した日々をふり返った。

原作、映画を通じて「クローズ」史上初の女性登場人物・ルカを演じた黒木さんは、小学生のときから原作を愛読していたという。「(原作の主人公である)坊屋春道は、私がこれまで生きてきた中で一番の理想の男なんです」。残念ながら映画には春道は登場しない。司会者が「では今回の映画の中では源治が…」と水を向けるも「私の一番は坊屋春道です」とピシャリ。これには小栗さん、ちょっぴりガックリ?

撮影は2か月にわたって大阪で行われた。やべさんは「熱いキャスト、スタッフとの出会いがあり、あっという間の2か月でした。毎日、疲労困憊でホテルに戻るのですが、レモンサワーを買って、夜な夜な誰かの部屋でその日の撮影や、作品についてみんなで話し合いました」と大阪の夜をふり返った。

続いて高岡さんは撮影がオフの日のエピソードを披露してくれた。「大阪ということで、みんなでミナミに通天閣、甲子園、エキスポランドなど、何しに行ってたんだ(笑)? というくらい、いろんなところに行きました」。筋金入りのワルどもがエキスポランド…ちょっと想像しがたいが、小栗さんからは「無理やりジェットコースターに乗せられました。完全にいじめですよね…」という訴えも飛び出し、会見場は笑いに包まれた。

源治の最大のライバルであり“百獣の王”の異名をとる芹沢を演じた山田さん。役作りにおける苦労について「みんなが喧嘩して殴り合う中で、この人はダントツで強い、というのをどう見せるかをずっと考えてました。余裕があるというのを表情で表現するために、目を半開きにするなどの工夫をしました」と明かした。アクションシーンでは、思わず拳が入ってしまったこともあったというが「顔以外は遠慮せずに(拳を)入れていこうという了解のもと、思い切ってやりました」とさばさばした様子で語ってくれた。

三池監督はこの、若いながらも実力を備えたキャスト陣について「嫉妬しちゃいますね(笑)。“後悔だけはしたくない”という気持ちで、みんな肉体的には辛い中、楽しみながら撮影に参加しているのが感じられました」と目を細める。

山本プロデューサーは映画化実現までの苦労に触れつつ「これは、不良たちの映画ですが、この中には弱いものいじめする奴なんて一人もいません。自我が芽生えた青年たちが、鉄拳一つを頼りに自分の座る場所を探し出そうとする映画」と、その中身に胸を張る。映画化に当たり「原作をそのまま映画にするのではなく、一度壊して『三池クローズ』を見せてほしい、とお願いした」という高橋さんも、完成した作品について「本当にかっこいい映画」と太鼓判を押す。

拳でしか語ることのできない男たちの熱きドラマ『クローズ ZERO』は10月27日(土)より全国東宝系にて公開。

Cinema Factory 2007/10/27










































完成会見

 カリスマ的人気を誇る高橋ヒロシのコミック「クローズ」が、オリジナル・ストーリーで待望の映画化! 熱き男たちのバイブルを映画『クローズ ZERO』として送り出したのは、世界が注目する鬼才・三池崇史監督。
 9月26日(水)、都内で完成会見が開かれ、監督をはじめ、小栗 旬、やべきょうすけ、黒木メイサ、高岡蒼甫、山田孝之という豪華キャスト陣と山本又一朗プロデューサー、原作者の高橋ヒロシが顔を揃え、完成したばかりの映画について熱く語った。

-----三池監督、まずはご挨拶をお願いします。

三池崇史監督:本作が完成しまして、このような会見を開く機会をいただき、皆様にこうして集まっていただけたことを非常にうれしく思っております。『クローズ ZERO』、ぜひ皆さんのお力で応援のほど、よろしくお願いいたします。

-----三池監督は日本一忙しい監督と言われていますが、今回のオファーを引き受けた理由はどんなところにあったのでしょうか?

三池崇史監督:「クローズ」ですからね。男ならやるでしょう(笑)。僕は「ガキデカ」世代ですが、若い役者たちと現場で接していると、ここ 10年くらい、みんなが「クローズ」のことを話題にしていたので、原作を読ませてもらいました。まさか、監督をすることになるとは思っていませんでしたが。

-----こちらにいらっしゃるキャストの皆さんを演出されてみて、いかがでしたか?

三池崇史監督:大人ですよ、みんな。彼らを撮っていてうれしいんですよね。何故うれしいのか分からないんですけど。体力的にはみんな大変だったと思いますけど、その大変さも楽しんで撮っていた感じです。それがそのまま映画の力になっていると思います。

-----撮影を振り返ってみて、何か印象に残っていることはありますか?

三池崇史監督:いろいろなことがありましたが、撮影は大阪、関西方面だったので合宿のように一緒に寝泊まりして、近所の焼肉屋にみんなで食べに行ったり、独特な雰囲気がありましたね。もし東京で撮っていれば、夜にはプライベートに戻って、朝また現場に来て役に入って……ということになりますから、全く違う作品になっていたと思います。

-----高橋さん、連載中から多数の映画化オファーがあったにも関わらず、ずっと断っていらしたとお聞きしています。このたび完成した映画をご覧になって、どのような感想をお持ちですか?

高橋ヒロシ:原作をそのまま作品にするのではなく、一度壊して、まさに“ZERO”にして三池版「クローズ」を見せてほしいとお願いしたんですが、本当にその通りのカッコいい映画になっていました。

-----ご自身の原作の要素は感じられましたか?

高橋ヒロシ:もちろんです。大事な「クローズ」の要素はちゃんと伝わってきました。完璧です。

-----では、満足されたんですね?

高橋ヒロシ:はい(笑)!

-----主演の小栗さん、本作の撮影に入る前はTVドラマ「花より男子」で美青年を演じていらっしゃいましたが、それとはガラリとイメージが違う不良役で、今回はどのように役作りされましたか?

小栗 旬:役作り……どうしましたかね(笑)。ちょっと右と左のこめかみの辺りの毛を剃ってみました(笑)。もちろん、監督と相談してですが。

-----原作はもともと読まれていたのですか?

小栗 旬:はい、大好きでした!

-----演じられた源治とご自身との共通点はありますか?

小栗 旬:勝手なところと、我がままなところがちゃんとリンクしていたと思います。演じやすかったです。

-----ご自身とは違って、カッコいいなと思われたところは?

小栗 旬:いや、むちゃくちゃカッコいいですよ、ホント。僕が憧れていたけどなれなかった高校生像を体現できたことは、やっぱり気持ちよかったですし、すごく楽しかったです。

-----今回はかなりリアルなアクション・シーンもたくさんありましたが、相当ハードなトレーニングをされたのでしょうか?

小栗 旬:そうですね。アクション監督の辻井啓伺さんに付いていただいて、パンチから始まりキックまで教えていただきました。あとはケンカなので、ギリギリで避けたり、ギリギリで殴ったり……とそんな感じでしたね。もちろん、手順はあるんですが、今回は格好良いアクションではなく、リアルなケンカに見えるようにしようと努めました。でも、途中でどうしてもこなれてしまうところがあって、そのバランスを取るのが大変でしたね。

-----他に大変なことはありましたか?

小栗 旬:基本的に痛いのが嫌いなんですが、毎日痛かったです。それから、すぐに許してくれる監督ではないので、毎日怒鳴られていました(笑)。
三池崇史監督:小栗! そんなんじゃないだろう(笑)!
小栗 旬:嘘です(笑)。

-----撮影を振り返って、いかがですか?

小栗 旬:本当にただただ毎日、がむしゃらに生きさせてもらったなと思います。1ヵ月半〜2ヵ月弱、久しぶりに体の奥から震えが来るような毎日を過ごさせてもらいました。

-----完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

小栗 旬:本当に良い映画が出来たと思いますし、それぞれのキャラクターがすごく活きていました。とにかく、こんなにカッコ良い山田孝之は初めて観たという感じです(笑)。

-----やべさん、ご挨拶をお願いいたします。

やべきょうすけ:皆様、はじめまして。この世界に入って17年になるんですが、このように華やかな舞台に立ったのは初めてで、隣の高橋さんより緊張しております(笑)。控え室でだいぶしゃべったため、喉の調子が悪くなってしまいましたが、よろしくお願いいたします(笑)。

-----やべさんは原作者の高橋さんと親交がおありで、高橋さん曰く「原作者よりも『クローズ』を愛している」ということですが、その愛する「クローズ」のメイン・キャストに抜擢されていかがですか?

やべきょうすけ:感無量です。

-----実際に演じられていかがでしたか?

やべきょうすけ:原作者である高橋さんから許可をいただけて、まず非常にうれしかったんですが、何せ多くのファンを持つ原作なので、「やべより俺のほうが(「クローズ」を)愛している」といったイタズラ電話がかかってきて辛かったです(笑)! 撮影自体は、素晴らしいキャストとスタッフの方々に出会えたことが本当にうれしくて、2ヵ月間、あっという間の撮影でした。4月に撮影に入って、それからわずか半年足らずで公開にまで持って行くことができたのも、皆様方のお力添えがあったからこそだと感謝の気持ちでいっぱいです。……あれ、ちょっと優等生すぎる感じですか(笑)?

-----やべさんは皆さんから兄貴的存在として慕われていたと伺っていますが、撮影現場での思い出は?

やべきょうすけ:まず、今回の会見の進行表をいただいたのですが、「下ネタはNG」と書かれてありました。でも、僕はそういう下ネタが大好きなんですよね(笑)。大阪で撮影していたときの役者たちの夜の様子を暴露していいのかどうかすごく迷っているんですけど、自爆してしまいそうなのでここでは止めておきます(笑)。
 毎日撮影が終わると疲労困憊してましたが、設定は高校生でも実際は皆さん20歳以上ですから、ホテルの自動販売機でレモンサワーを1本ずつ買ってきて、小栗君の命名ですが「レモンサワーの会」と称して、夜な夜な誰かの部屋に行って、今日の撮影を振り返ったり、「明日の撮影はこうしたい」だとか、常に「これで良かったんだろうか? これはどう伝わるだろう?」と、皆で話し合いをしていました。正直、これだけ熱い人たちに出会えると思っていなかったので、うれしかったです。……もうちょっと話して大丈夫(笑)? ただ、山田君だけは参加してくれなくて、いつも携帯電話で誰かと話していたので、誰と話しているのか気になりましたけれども(笑)。そんな感じで、現場以外でも、敢えて敵対するチームごとに分かれて距離を取ったりしながら、常に作品のことを考えて過ごした2ヵ月間だったなと思います。

-----黒木さん、実は原作には女性のキャラクターがほとんど出てきませんが、原作を読んだことはありましたか?

黒木メイサ:はい。姉が原作をすごく好きだったので、その影響で私も小学生くらいのときに読んでいました。私は坊屋春道(「クローズ」の主人公)がすごく好きで、彼は私の理想の男性なので、かなり影響されていますね。

-----源治はいかがですか?

黒木メイサ:私が好きなのは坊屋なので(笑)。

-----「クローズ」史上、初めて登場した女性キャラクターを演じてみていかがでしたか?

黒木メイサ:男性同士の友情や関係性に憧れを持って見ていましたので、男性同士の間柄は邪魔したくないなとずっと思っていて、うまい具合にその間に入っていけたら良いなとは考えていました。

-----映画の中で、2曲披露されていますが、歌を披露するのは今回の映画が初めてですよね?

黒木メイサ:はい、そうです。今までにないヘンな緊張がありましたけれども、現場にいた方たちも一緒に音楽にノッてくださったので、楽しくやれました。

-----高岡さん、ご挨拶をお願いいたします。

高岡蒼甫:原作が本当に好きだったので、それが映画になり、また、出させていただけたことにすごく幸せを感じています。

-----どういったところがお好きなんですか?

高岡蒼甫:一番は、不良といっても、良いワルと悪いワルがいると思うんですが、「クローズ」には良いワルしか出てこないところですね。中には屈折したワルも出てきますが、拳を交えることで良いワルになっていく、良い方向に変わっていきます。キャラクターとしてはみんな好きです。決して不良を肯定していない作品だと思いますね。

-----どのような想いで演じられましたか?

高岡蒼甫:原作を忘れていいんじゃないかと思ったこともあるんですが、やっぱり原作への思い入れが強かったので、そこを崩したくなかったということと、「クローズ」の世界を大事にしたいということでしたね。「クローズ」ファンの方が観ても、「あぁ、『クローズ』だね」と言ってもらいたいと思ったんですが、実際にそうできているかどうかは分かりません。

-----撮影は大変だったようですが、印象に残っていることはありますか?

高岡蒼甫:ケンカのシーンが全て雨のシーンだったんですが、ブーツを履いていたので、時間が経つにつれて靴に水がたまって重くなってしまい、重りをつけて蹴っているような感じになって、足が上がらなくなってしまったんです。だから、もう少しストレッチをしておけば良かったなと思っています (笑)。
 アクション・シーンの多かった(小栗)旬君と(山田)孝之君は、本当に大変だったと思います。僕はそんなにアクションはなかったほうなので。

-----オフの日も皆さんと仲良くされていたそうですが、どのようなことをして過ごされていたのですか?

高岡蒼甫:大阪にいたので、行ける所は行こうと、みなみや通天閣、甲子園のほうまで行っちゃったりもしました。エキスポランド、太陽の塔にも行きました。何をしに行っていたのかな……(笑)。
小栗 旬:僕、ジェットコースターに乗れないんですが、「ジェットコースターに乗れ」と言われて、「本当に無理」と言ったら、高橋努君と(高岡)蒼甫君の二人が「あ〜あ、そんなヤツについていけないな。明日から誰をトップとしてやっていけばいいんだろう」と後ろからボソボソ言ってて、結局乗せられたんですよ(笑)。
高岡蒼甫:そういう作り話を……(笑)。それでは僕らがいじめているみたいじゃないですか(笑)。
小栗 旬:完全にいじめですよ(笑)。

-----実際にジェットコースターに乗って大丈夫でしたか?

小栗 旬:……はい、大丈夫でした(笑)。でも、変な声が出てしまいました(笑)。

-----山田さん、これまでは繊細なイメージの青年役が多かったと思いますが、今回は全然違う役で、役に惚れ込んだとお聞きしましたが、実際に演じてみていかがでしたか?

山田孝之:いや〜、楽しかったですね。すげーカッコいいし、めちゃくちゃだし、とても楽しめました。

-----芹沢のどういうところに惚れ込みましたか?

山田孝之:強いところも魅力的だし、仲間を想う気持ちなどもカッコいいし、全体的に良いと思います。

-----アクション・シーンもかなり練習されたと思いますが、初めてアクションに挑んで、強く見せるためにいろいろと気を遣いましたか?

山田孝之:そうですね、すごく気を遣いました。みんながケンカする中で、芹沢がダントツに強いんだと見せるためにはどうしたら良いのかを考えまして、殴ったら3メートルくらい飛ぶとか、蹴ったら5メートルくらい滑っていくとかいろいろとやってもらったんですが、それ以外にも出来たことは、その中にいても1人だけ余裕があるというところを見せるしかないかなと思ったんで、あんなふざけた感じの半目でいました。

-----アクション・シーンのために、本格的に体作りをされたとか?

山田孝之:しましたね。みんな、してましたよ。焼肉ばかり食べていたので、筋肉と脂肪をつけてとにかくデカくなることを考えていました(笑)。

-----三池監督の映画は初めてですが、三池組はいかがでしたか?

山田孝之:すごく楽しかったですけど、最初は自由すぎて不安になりました。今までそういう環境にいなかったので。言いづらい台詞があったときに、「監督、この台詞がちょっと言いづらいんですけれど……」と言ったら、「じゃあ、なしで」と(笑)。で、「代わりに何を言えばいいですか?」と聞いたら、「好きなように」とおっしゃって。全てを役者に託してくれるというのはすごくありがたいことで楽しいんですけど、それに慣れるまで何をしたらいいのか、何を求められているのか考えてしまいました。

-----ご自分で考えられた台詞を教えていただけますか?

山田孝之:「貧乏人は強ぇぞ」(笑)。小栗君が「貧乏人!」と言ってきたので、とっさに……(笑)。基本的に今回はみんな、ほとんどアドリブでした。小栗君なんて台本読んでないですから(笑)。
小栗 旬:いやいや、めちゃくちゃ読みました(笑)。ただ、監督から「その瞬間に言いたければ言えば良いし、言いたくなければ言わなくて良い」と言われたので、はい(笑)。

------山本プロデューサー、ご挨拶をお願いいたします。

山本又一朗:ちょうど昨年の春に高橋ヒロシさんが書かれた「クローズ」を2日半で読破しまして、大変に感銘を受けました。何とか映画化したいと試行錯誤しまして、もちろん、最初に出版元の秋田書店さんにご相談しに行ったんですが、「絶対に映画化されることはないでしょう。原作者はそういう話を聞く気もないし、あなたに会う意思もありません」と言われましたから、そこから相当なドラマがあったということは想像できると思います。
 それから夏になりまして、そこに座っているやべきょうすけが、情熱を持って高橋さんと映画の話をして、高橋さんも「もし万が一、映画化するようなことがあれば、やべ君と」とおっしゃっているという話を聞きまして、「1回会わせてくれないか」と、やべさんと一緒にお会いする機会をいただきました。高橋さんはオープンに何でも気さくに話をしてくださいましたが、「これを映画化するのは難しいのではないか」とおっしゃいました。もちろん、それまでにメジャー各社、プロデューサーたちが、映画化したいとお願いに上がっておりましたから、私のほうでも簡単に映画化させていただけるとは思っておりませんでしたが、とにかく「情熱はありますから」という少年っぽいアプローチも出来ないですし、やべ君と「この作品をもっと深く理解したい。この作品を映画化するということはどういうことなのか」とじっくり話し合いました。まして、この映画を大きなものにするとなると当然、出資していただく会社や、大きな宣伝力を持った方々に参加していただくことが望ましいわけです。

 かつて『ビー・バップ・ハイスクール』という不良映画がありましたが、そういう系統の作品を、果たして大手の会社がメジャーな作品として受け入れてくれるのだろうか、いじめや校内暴力が問題となっている時代にあって、こういう映画を作ることができるのだろうか、と考えたりもしました。でも、原作に戻ってみると、この中では弱い者いじめをする者など一人もいないんですね。みんな、自分より強いヤツに向かっていくんですよ。高校時代は金もなければ地位も関係ありませんから、自分がどのぐらいの人間なのか、どのくらいの価値を持っているのか、どのくらいの人生を生きられるのかを模索しながら、自我の芽生えた少年たちが損得なしで、自分の居場所を鉄拳一つに求めた生き様が描かれているわけですから、悪かろうわけがないんです。
 いじめとは無関係の世界がそこにあると確信し、原作の権利も取れていない段階でしたが、TBSの映画の企画担当である濱名一哉氏に「ぜひこの映画を大きなものにしたい」と話をしました。でも環境がきちんと整って、こういう映画をこういう風に作るんだという見通しを立てることによって、ようやく映画化が実現していくわけです。映画プロデューサーは時に力技を使う必要があります。大勢の読者がついている原作の権利をいただいた後に、きちんと展開できるかどうかが重要なのです。そんないきさつを経て、高橋さんとお会いすることができました。そのときも「映画化はしないよ」と言われましたが、朝4時頃まで一緒に酒を飲みながらダーツをして、何もないまま帰ってきました。ですが、「映画化はしない」という結論だったにも関わらず、私とやべ君は脚本のアイデアについて話し始めました。「どうすれば新しく面白い映画を作ることができるんだろう?」と。
 ここにいる方々は一人ひとり、私と非常に関係性の深い方ばかりです。三池監督とはずっと一緒に仕事がしたいと願っていまして、当時は『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の製作の真っ最中で、そんなときに別の映画の依頼をするのは非常識この上なかったんですが、承諾していただきました。それから、小栗、山田はどうしても揃えたかったんですね。小栗は自分の事務所の役者ですから、昨年の年末に「絶対にこれをやりたいんだ」と話していたのを記憶しています。山田孝之君はずっと仕事をしたいと思っていた一人で、これまでに3回目オファーしていて、今回はまさに彼がやってみたかった仕事ということもあって、3度目の正直にして想いが叶いました。そして、高岡君はモノホンっぽいと言ってはなんですが、この手の高校生ものをやるんだったら彼は絶対に外せないということで、早い段階で打診をしました。やべきょうすけは、まさか詰め襟を着るわけにもいきませんから、「クローズ」の世界観を背負った大人の役をやってもらうことに成功しました。それから、高橋さんの話によりますと、「全シリーズの中で、ひとコマも女性の絵を描いていない。通行人さえも、ウェイトレスでさえも女性はいない。わずかに、ヤスというキャラクターのお姉さんの写真が1枚だけ出ているかもしれない」とおっしゃるので、「どうしてですか?」と訊ねると、「俺、女描くの下手なんだよね……」と(笑)。そういうわけで、本来女性は登場しないわけですが、これは映画ですからもう少し間口を広げて、女性が出てくるというのも良いのではないかなと、紅一点を黒木メイサにやってもらうことになりました。

 今日、ここにはいませんけれども、29歳の武藤将吾という脚本家にたった2ヵ月半で脚本を書き上げてもらいました。彼には死にそうな思いをさせましたけど、おかげで面白い本が出来ましたので、「あとは監督、よろしくお願いいたします」ということで、三池監督に預けてここまでやってきました。面白い作品が出来たと自負しておりますが、ぜひ皆さんのお力をお貸しいただければと思っております。今日は本当にありがとうございました。

----小栗さん、山田さん、先ほどアクションをギリギリのところでやっていたとおっしゃっていましたが、実際に拳がぶつかったりなどして、本気になってしまったことはありませんでしたか?

小栗 旬:僕は本当に山田君に殴られました(笑)。それは僕の自業自得でもあります。危ないと思った瞬間には大きな声で「ストップ!」と言おうと散々僕が言っていたんですが、すっかり手を忘れてしまったにも関わらず殴りに行って、それをかわされた結果、強烈なパンチをいただいてしまいました。顔以外は、ほとんどがアザだらけでしたね。
山田孝之:小栗さんを殴ってしまいました(笑)。小栗君が悪いのが7割、僕が3割というところですかね。基本的に、二人だけじゃなく他の人を相手にするときも、顔以外はある程度入れていこうという流れになってました。ボディは入れられてもそれほど痛くないですし、少し入れられたほうが痛い演技が出来るということでやっていました。

-----ケンカのシーンの後は、仲直りの握手をしたりなどされていたのでしょうか?

小栗 旬:仲直りしました(笑)。……というより、もともと仲は悪くないです(笑)。
山田孝之:仲良しです(笑)。



一体いつ休んでいるのか……と思えるほど、次から次へと精力的に映画を撮り続けている三池監督。ものすごく大変な撮影だったという前作からすぐに本作に入ったのも、よほどの想いがあったからこそなのだろう。それにしても、誰よりも熱かったのが山本又一朗プロデューサー。これほどの熱弁はめったに聞かれないと思うほどの語り口で、その情熱がひしひしと伝わってきた。これは、それほどに男たちを熱くする“男前”な映画なのだ。
(文・写真:Maori Matsuura)

東宝映画トピックス070927

<質問に答える小栗さん、山田さん>
【 記者会見 】

MC:
今回の役に惚れ込んだとお聞きしましたが、実際に演じてみていかがでしたか?

山田孝之さん(芹沢多摩雄役):
すごく楽しかったですね。すごく格好良いし、めちゃくちゃだし、とても楽しめました。

MC:芹沢の魅力とは、どんなところなのでしょう?

山田さん:
強いところも魅力的だし、仲間を思う気持ちなども格好良いし、全体的に良いと思います。

MC:アクションシーンが多かったですが、気を使ったことはありますか?

山田さん:
すごく気を使いました。皆がケンカする中で、その中でも強く見せるためにはどうしたら良いのかを考えて、殴ったら3メートルほど飛ぶとか、蹴ったら5メートルほど吹っ飛ぶといったこともしてもらったんですが、それ以外にできることは、その中にいても1人だけ余裕があるということかなと思って、あんなふざけた感じの半目でいました。

MC:撮影のために、体作りなどはされたのでしょうか?

山田さん:
皆、してましたね。焼肉ばかり食べていたので、筋肉と脂肪をつけてとにかく大きくなっていました(笑)。

MC:三池監督とのお仕事はいかがでしたか?

山田さん:
最初は自由すぎて不安になりました。言いづらい台詞があった時に、「監督、ここが少し言いづらいんですけれど……」と言ったら、「それなら、その台詞はなしで」と。「え? 代わりの台詞はどうしたら良いですか?」「(山田さんの)好きに」と、すべてを役者に託してくれるんですが、それに慣れるまで何を求められているのか考えてしまいました。

MC:ご自分で考えられた台詞を教えていただけますか?

山田さん:
「貧乏人は強ぇぞ」。小栗君が「貧乏人!」と言ってきたので、とっさに出てきたんですが……(笑)。基本的に、皆アドリブでしたね(笑)。小栗君なんて台本読んでないですから。

小栗さん:
いやいや、めちゃくちゃ読みますよ(会場笑)。ただ、監督から「その瞬間に言いたければ言えば良いし、言いたくなければ言わなくて良い」と言われたので、アドリブで。


【 マスコミによる質疑応答 】
Q:実際に拳がぶつかってしまって、本気になってしまうことはありませんでしたか?

小栗さん:
僕の自業自得なんですが、山田君に本当に殴られました(笑)。危ないと思った時には「ストップ!」と言おうと散々僕が言っていたんですが、すっかり手を忘れてしまったにも関わらず殴りに行って、それをかわされた挙げ句、パンチをいただいてしまいました。顔以外は、ほとんどがアザだらけでしたね。

山田さん:
小栗さんを殴ってしまいました(会場笑)。小栗君が悪いのが 7割、僕が3割ですかね。基本的に、ボディは入れられてもそれほど痛くないですし、少し入れられた方が痛い演技が出来るということで、顔以外は入れていこうとバシバシやっていました。

Q:ケンカのシーンの後は、仲直りの握手などをされたりしたのでしょうか?

小栗さん:
仲直りしました(笑)。……というより、元々仲は悪くないです(笑)。

山田さん:
仲良しです(笑)。

oricon style 2007/9/27
東宝 映画トピックス 2007/6/15
『クローズ ZERO』 5月末にクランクアップ


小栗旬
「本当に素晴らしいキャストと、素晴らしい原作に恵まれ、今日ここまで走ってきましたが…(山田さんを見ながら)孝之がもう泣きそうです(笑)。
まだ、みんな仕事が少し残っているとは思いますが、最高の映画が出来上がったと僕は思っています。これからも残りの作業と宣伝活動をみんなで頑張って、もっともっと最高の映画にしていきましょう。
ありがとうございました!」

山田孝之
「本当に…すげぇ楽しかったです。本当に心から楽しめて…本当に(涙ぐみながら)この作品に携われて良かったと思ってます。
ありがとうございました!」
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送