|
綾瀬が記録的な大勝で2度目の受賞
自分たちの幸せを守るため、初恋相手の亮司と罪を重ねる女性・雪穂役。従来の清純なイメージとは正反対の悪女を、狂気をはらんだ表情と冷めきった目で見事に演じ切った。つめをかむしぐさで雪穂の苦悩を表現。近寄り難い暗い色気と、せきを切ったように泣き出してしまう幼さを巧みに演じ分け、新境地を開いた。
|
悪女・雪穂役は「自分ではすっごい怖い顔をしてるつもりなんですけど、監督に『毛穴から何かが噴き出すような、血走る目をしてくれ』って言われて、どうやればいいか分からなくって難しかったですね」と語る綾瀬さん。「でも、だんだん雪穂の、生きるための信念みたいなものを演じるのが楽しくなりました」と、演じる喜びを発見したよう。「“悪”の部分を持った女のコを演じたことで、道が広がったというか、これからもっといろんな役を演じてみたいなって思いました」。真冬の撮影は深夜まで及ぶことも多く「本当に寒くて、集中しようって自分で自分をたたいたりしてましたけど、あまりにも寒すぎて頭がキンキンして。カイロを貼りまくってました(笑)」と大変なロケが続いた。が、「スタッフの皆さんがすごい仲良くって現場のチームワークが良かったですね。寒い日もみんなで励ましあいながらやっていました。重いシーンは多かったけど、現場に入るのがとにかく楽しかったです」。 |