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東宝トピックス
会見


台本を読んで素直に感じた通りに演じました。とても楽しんでできたと思います。


MC:台本を読んだ時には、どんな感想をお持ちになったんですか?

山田さん:
法律で禁じられていることで、普通に生活している当人たちには逆らうことのできない大きな力があるというのは問題ですけれども、法律自体は人によっては守ってくれるものだったり、窮屈だったりもする訳で、その怖さは面白いなと思います。

さとしに関しては、さくらを守るため、自分が生きるために、人を騙したりしてお金を稼いでいるんだけれども、それに対して何も罪悪感を感じていないところがリアルな人間というか。悪いことをしているんだけれども、「家族のために何とかしなきゃいけない。でも……」というようなところがないのが、人間らしくてリアルだなと思います。

MC:目を意識した演技だと思ったのですが、実際にはどうだったのでしょうか?

山田さん:
妹は目の見えない人なので、会話をするにも、目を見て言えないようなセリフでも、見えている状態とは違ってくると思うんですよね。そこは意識しました。
塚本高史さん(森尾秀和役)
<ビデオレターにて>
今日は行けなくてすみません。映画「イキガミ」、見どころはいっぱいあるんですけれども、1番は僕のところではないかなと(笑)。オムニバス的に、色々な人たちと話が絡み合っていくんですけれども、本当に伝えたいことは24時間の大切さだったり、1日1日を有意義に過ごしてみようかなと思っていただけることが、この作品のテーマだと思います。

現実的には、24時間で死ぬことを知らされることはないと思いますけれど、もしかしたらこのご時世、そんな国家法ができるかもしれません。そんなことを言っていてもお終いなのかもしれません(笑)。劇場の山田孝之、沸かせてますか? 僕も行けたら、皆さんと色々お話をしたかったです。本当に、皆さんに宣伝してもらって、多くの人に観てもらいたいと思います。スタッフ、出演者一同、楽しく作った作品なので、より多くの方に観ていただければと思います。






【 質疑応答 】
MC:逝紙が届いて、24時間後に死んでしまうとしたら、どうしますか?

瀧本監督:
ベロベロになるまで飲んで、そのまま寝たまま逝きたいなと。

山田さん:
(マイクを通さずに)それ、俺の。俺のです。

瀧本監督:
あ、でも山田くんは、飲んでも飲んでもベロベロにならないんですよ。底なし沼みたいにイモ焼酎を飲んで、次の日ケロッとしているので。僕の場合は、そんなに飲んだらグズグズになってしまいますから、割と何も考えずに寝ていけるような気がします。

MC:お酒はよく飲まれたんですか?

瀧本監督:
えぇ、松田くんも山田くんも、すごく酒が強くて。僕なんか、翌日の午前中は赤い顔してちょっとゼェゼェ言いながらやっているんですけれど、2人は平気な顔をしていましたね。

間瀬さん:
僕は、まだ(連載の)最終回が来ていないので、でも(24時間では)もう間に合わないので、あらすじだけ文章で書いて、担当編集者に渡して、「僕が亡くなったらこれを載せてください」とお願いします。後は、普通に部屋の掃除ですとか、見られて恥ずかしいものは全部処分するですとか(会場笑)、パソコンのハードディスクを全部破壊したりして(会場笑)、あとは親しい人たちと泣いたり笑ったりして終われたらいいなと思います。

松田さん:
そうですね。きっと、今僕が追いかけている夢だとか、真剣にやっていることを形にするのは急すぎて到底無理だし、撮影がないオフの日は、本を読んだりしてるんですが、それをするにも時間が足りない気がするんですよ。だから、そういうことになったら、夢を追おうとか考えずに、とにかくリラックスできる、愛が感じられる場所でゆっくりして、ポックリ逝きたいと思います(会場笑)。

MC:愛が感じられる場所というのは、どんな場所なんですか?

松田さん:
まぁ、家族がいれば家族だし、友人でもいいし、恋人でもいいし、そんな感じで。ただ1つ、できるのであれば、23時53分ぐらいに自分で最後を決めたいなと思います。

成海さん:
決められるような死に方は良くないなと思うので、やっぱり自分で最後まで人生は決断したいですね。心配とか誰にもされたくないので、誰にも何も言わずに全て捨てて何も残さず、という最後だったらいいなと思います。

MC:旅行に行くとかは考えませんか?

成海さん:
だって、24時間じゃやっぱり何をするにも足りないじゃないですか。「あ〜、もうすぐ死んじゃう!」って、ずっと騒いでいて終わってしまうような気もしますね。

山田さん:
監督に言われてしまったんですけれども。たぶん、今までに僕が言っていたコメントをどこかで見たんだと思うんですけれど(会場笑)。僕は、逝紙がきたら逝紙を食べて、それで酒を飲んで、飲んで飲みまくって酔いつぶれて、そのまま死にます(会場笑)。端から見たら、「飲み過ぎて急性アルコール中毒になって死んだんだろう?」というような感じにします(会場笑)。

MC:監督からは、なかなか酔わないというような話もありましたが?

山田さん:
24時間あれば、たぶん大丈夫です(会場笑)。

MC:それは1人で飲むんですか?

山田さん:
1人です。

金井さん:
(映画で)渡された瞬間は考えたりもしたんですけれど、僕は今23歳なんですけれども、「生まれてきて、今までどれだけの人に支えられて生きているんだろう?」と思うと、「その人たちに何かを残さなきゃ、死んでも死にきれないな」と、感謝の気持ちを残せるものを何か残したいなと思います。それが終わったら、ポックリいきたいです。

佐野さん:
僕ももらった時は考えたりしたんですけれど、その瞬間は焦ると思います。最近僕は自転車にハマっているので、自転車でどこまで行けるか試してみようかなと思います。でも、最後の瞬間は家の布団で寝ていたいですね。自転車乗って、戻ってきて、最後は家で逝きたいなと思います。

【 マスコミによる質疑応答 】

Q:原作を映像化するにあたって、このエピソードを選ばれた理由を教えてください。

瀧本監督:
まず最初が金井くんのミュージシャンのお話なんですけれども、これは前半のある部分でお客さんの心をグッと掴みたいなという気持ちがありまして、やはり歌というものはものすごく強いですし、映画との相性も良いので、そのエネルギーを借りる意味でも、まず最初にミュージシャンのエピソードを選びました。

次に、佐野くんと、風吹(ジュン)さん演じる佐野くんのお母さんで、国家繁栄維持法を支持している国会議員の話なんですが、これを2番目に持ってきたのは、最終的に山田くんと成海さんのとっても小さな兄妹の話に収束させていきたいなというのがありましたので、ある程度の映像的なスケールや、国家繁栄維持法自体に触れられる中盤を繋ぐエピソードとして選びました。最後は山田くんと成海さんの話なんですが、兄妹という小さい世界の大きな愛情の話にしたかったので、逆算でこのエピソードの順番を決めました。

MC:印象に残っている共演者の方などはいらっしゃいますか?

松田さん:
山田くんですね。長野でロケをしたんですけれども、藤本を演じるのが難しくて色々考えている時に、よく山田くんと居酒屋に行って飲んだんですけれど、そのうちだんだんと藤本が掴めてきたんです。山田くんの、芝居の時と普段とのオンオフが非常に勉強になりました。

成海さん:
私は撮影に参加したのが1週間ぐらいで、そんなに長くなかったんです。しかも、最初の3日間ぐらいは誰とも何も喋らなかったんですけれど、長野の病院でロケをして、結構長くそこでロケをしていたので、山田さんを近くで見ていて刺激を受けました。

MC:お2人とも山田さんから刺激を受けたそうですが、山田さんはいかがですか?

山田さん:
刺激、受けましたよ(笑)。成海さんは、歳を聞いてまずビックリしました。話だってこんなにしっかりしてますし、最初は「嘘かな」とか「具合悪いのかな」とか思いました(会場笑)。松田くんはこのままですね。常にフラットというか。僕は落ち着かないので、みんな大人だなと思いました(会場笑)。

金井さん:
オムニバスで、(ここにいる)皆さんとは関わっていないところが多いので、だからこそどうなっているのかすごく楽しみです。(バンドを一緒に組む役どころだった)塚本さんは、いつもまったく歌詞を覚えてこなかったです。でも、ギターは僕なんかよりすごく上手でした。

MC:佐野さんは、風吹ジュンさんなど大先輩の方との共演シーンが多かったですが、いかがでしたか?

佐野さん:
アドバイスをいただいたりして、どのシーンもものすごく引っ張ってもらいました。ただ、ひきこもりの役なので、あまり人と関わる機会がないのが少し寂しかったです。

MC:先ほど、映画を観て泣いたと仰っていましたよね。

佐野さん:
本当に、嗚咽するぐらい泣いてしまって。この映画を見る人も、色々なものを感じとってくれると確信しました。
舞台挨拶
オムニバス的な、3つの話がある映画なので、撮影期間は短かったんですけれども、その中で成海さんと良い感じの兄妹愛を出せるように頑張りました。
cinematoday


死の宣告描く『イキガミ』ついに完成!沈痛ムードの中、山田孝之の酒豪ぶり暴露される

死の宣告描く『イキガミ』ついに完成!沈痛ムードの中、山田孝之の酒豪ぶり暴露される

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 8日、六本木アカデミーヒルズで映画『イキガミ』の完成会見が行われ、主演の松田翔太、成海璃子、山田孝之、金井勇太、佐野和真、瀧本智行監督、そして原作者の間瀬元朗が出席した。

 衝撃的な設定と泣けるストーリーで話題の同名コミックを映画化した『イキガミ』は、国家の政策によって、ある日突然、若者に死が宣告されるというヘビーな内容。それだけにこの日会見に出席した松田ら、若く勢いに乗るキャスト陣もどこかうつむきがちで表情も決して明るいものではなかった。「もしあと24時間の命だと宣告されたらどうするか?」という質問にも言葉を選びながら、慎重に返答するキャスト陣の姿からもこの作品が突きつけるメッセージの重さがヒシヒシと伝わってきた。

 しかし会見中、山田の酒豪ぶりが暴露されると、そんな沈痛ムードも打ち破られた。「一人酔いつぶれて、最期を迎えたい」と余命24時間でしておきたいことを語る山田に対し、撮影中に山田が酒に強いことを知った瀧本監督が「いくら飲んでも平気なんじゃない(笑)?」とツッコミ。これには山田も笑顔で「いやぁ、24時間あれば大丈夫です」とさすがに一日中飲み続ければ酔いつぶれてしまうはずと語り、松田らを笑わせていた。

 『イキガミ』は国民に死の恐怖を植え付け、国家を繁栄させようとする“国家繁栄維持法”によって、千人に一人の確率で若者がある日突然、死を宣告されるというショッキングな物語。松田は、死亡宣告書(通称:イキガミ)を配達する公務員を演じている。

映画『イキガミ』は9月27日より全国東宝系にて全国公開

cinematoday


山田孝之がマイペース全開120%!イキガミを食べるって!

山田孝之がマイペース全開120%!イキガミを食べるって!

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 8日、六本木ヒルズで映画『イキガミ』の完成披露試写会が行なわれ、主演の松田翔太、成海璃子、山田孝之、金井勇太、佐野和真、監督の瀧本智行、主題歌を歌うPhilHarmoUniQueの五郎川陸快、音楽プロデューサーの小林武史が登壇した。

 国の生産性をあげるという名目で、千人に一人の国民を抹殺する法律、国家繁栄維持法。その法律に基づき、犠牲者に選ばれた若者のもとには、24時間後の死を意味する死亡予告証、通称イキガミが届けられる。そんな映画のストーリーから、「24時間後に死を迎えることになったら、最後の1日をどんな風に過ごしたいか?」と聞かれたキャスト陣。

 松田は、「キツイですね。24時間じゃ夢や目標をかなえることもできないでしょうし……。とりあえずは、愛がある場所にいれたらと思います。家族や友だち、恋人がいる場所にいたいですね。具体的な場所? それは秘密です(笑)」とストレートに答えた。16歳の成海は、「心配はかけたくないから、一人で潔く過ごしたい」と意外に男っぽい返答。当日は、そのマイペースな語り口から、あいさつでも笑いを取っていた山田は、「まずイキガミが来たら、イキガミを食べます。それで、酔いつぶれて一人で死ねたらいいですね。もし、イキガミが残ってたら、『あいつ、イキガミで……』と思われてしまいますけど、食べてしまえば『あぁ、あいつ酒飲んで死んだんだ。バカだなぁ』とみんなが思ってくれて、自分も楽だし、周りも重くないかと思います」とマイウェイ全開の答えで、観客や共演者の笑いを誘っていた。

 当日は、9月10日に23歳の誕生日を迎える松田へ、成海から「生きる」という花言葉を持つマリーゴールドの花束プレゼント、というサプライズも……。はにかみつつも花を受け取った松田は、映画の内容と絡めて「自分の持っているモラルや価値観が、世間一般と折り合わないこともあると思うんです。でも、皆さんもそこであきらめず、自分らしさをうまく主張していってもらいたい。僕は映画を作るということで主張し続けたいと思います」とりりしく最後を締めくくった。

 同名の人気コミックが原作となる映画『イキガミ』で、松田は死亡予告証「イキガミ」の配達人である国家公務員を演じている。

映画『イキガミ』は9月27日より全国東宝系にて全国公開

Cinema Cafe

イキガミを受け取り、自らの角膜で盲目の妹を救おうとする飯塚さとしを演じた山田孝之。

「国家繁栄維持法」が施行された世界。1,000人に1人の割合で18歳から24歳までの若者たちの元に“逝紙(イキガミ)”と呼ばれる死亡予告証が届けられ、それを受け取った者は24時間後に死を迎える。公務員としてイキガミを配達する男、イキガミを受け取り、24時間しか生きられない者たちとその周囲の人々のドラマを描いた『イキガミ』が9月27日(土)より公開される。9月8日(月)に本作の完成会見が行われ、主演の松田翔太、成海璃子、山田孝之、金井勇太、佐野和真、瀧川智行監督、原作漫画を手がける間瀬元朗が出席した。

イキガミを配達する公務員・藤本賢吾を演じた松田さんは「藤本は感情をむき出しにするでもなく、突出したものを持ってるわけででもない。“普通らしく”しないといけないというのが難しかったです。『藤本らしさって何なのか?』と考えていたら、世間の価値観と自分の中のモラルや価値観にズレを感じてるという部分。社会的には正しいけど自分の中で『違う!』と思っていたり、逆に自分の正直な気持ちのせいで周囲と摩擦が起きたり…。こうした状況の中での彼の心情が、撮影が進む中で徐々に分かってきました」とふり返った。さらに「長野ロケで山田くんと夜、居酒屋で飲んでるうちに藤本のキャラクターがつかめてきました」とも。

孤児院で育った盲目の少女・さくら役の成海さんは役作りについて「実際に盲学校を見学させていただき、日常的な動きを学びました」と明かした。監督の求めるリアリティに対し「そのときのうそのないそのままの感情で表現できたと思います」と充実した表情で語った。

ミュージシャンとしてメジャーデビューを果たした矢先にイキガミを受け取る翼に扮した金井さん。「『フィルハーモユニーク』さんの『みちしるべ』という曲をお借りして翼を演じさせていただきました。昔から歌で何かを伝えるのが苦手な人間なんですが、この役を演じて『生きるって何?』といった自問自答を繰り返すうちに、歌詞が自然に溶け込んできて、正直な芝居が出来ました」とふり返った。

引きこもりの少年・直樹役の佐野さんは「引きこもりの役なんて初めてで、最初はどうしていいか全く分からなかったです。監督に『空気が違う』と言われて、日常から引きこもりの生活をして自分を追い詰めていきました。完成作を観たときは感動して泣けました」と語った。

さくらの兄・さとしに扮した山田さんは「台本を読んで素直に感じた通りに演じました。法という大きな力は、守ってくれるものであると同時に窮屈なものでもあるという怖さが見えてきて面白いな、と思います。さとしに関しては、生活のために悪事に手を染めていくことに罪悪感を感じていないところにリアリティを感じました」と説明してくれた。

「もしイキガミが届いたら?」という質問に監督は「ベロベロになるまで飲んで寝ます」と答えたが、すかさず山田さんが「それは僕の答えですよ!」と横槍。山田さん曰く「届いたイキガミを食べてしまい、酒を飲んで酔いつぶれて、急性アルコール中毒で死んだと思われるようにしたい」とのこと。監督は、「一緒に飲みに行っても山田くんと松田くんはどんなに飲んでもつぶれない」と言うのだが…。ちなみに松田さんは「残り24時間でやりたいことをやるのは無理。それなら、リラックスできる、“愛”を感じる場所に行って、そこでポックリ逝きたい」と答えた。

原作漫画「イキガミ」の作者・間瀬さんは「映像化の話は2年ほど前からありましたが、初めて監督にお会いしたときから、何となく『大丈夫だな』と感じていました」と語り、完成した作品についても「非常にストイックな演出をしてくださいました。飽きさせず、あっという間でした」と太鼓判を押した。

「何より最初に自分が原作を読んで感じた“リアリティ”を大切にして完成させた」と瀧本監督が語る『イキガミ』は9月27日(土)より全国東宝系にて公開。

Movie Walker

【動画・完成披露記者会見】松田翔太、山田孝之、成海璃子ら豪華キャストが国家が若者の命を奪う衝撃の物語「イキガミ」の面白さを語る!

妹想いのチンピラを演じた山田孝之。松田いわく「山田くんが現場に入って彼の撮影のスイッチがオンになると、現場がピリッと引き締まった」 また松田翔太の印象を山田は「いつもフラットで落ち着きのある人。僕は落ち着きがないので大人だなと思いました」


【動画・完成披露記者会見】松田翔太、山田孝之、成海璃子ら豪華キャストが国家が若者の命を奪う衝撃の物語「イキガミ」の面白さを語る!

藤本のキャラクターをどう演じたらいいのか、かなり悩んだという松田翔太。「病院のシーンは長野で撮影したんですが、その時に山田君と居酒屋で飲む機会があって、彼と話しているうちにつかめてきました」

【動画・完成披露記者会見】松田翔太、山田孝之、成海璃子ら豪華キャストが国家が若者の命を奪う衝撃の物語「イキガミ」の面白さを語る!

撮影当時は15歳だった成海璃子。彼女の年齢を聞いて山田孝之は「あまりにもしっかりしているので、年齢を聞いて驚きました」 そんな鳴海はかなりシャイな性格で、「現場に入っても(山田に)なかなか話しかけられなかった」と明かす

【動画・完成披露記者会見】松田翔太、山田孝之、成海璃子ら豪華キャストが国家が若者の命を奪う衝撃の物語「イキガミ」の面白さを語る!

左から・佐野和真、金井勇太、山田孝之、松田翔太、成海璃子、瀧本智行(監督)、間瀬元朗(原作者)
残りの人生が24時間しかないと宣言されたら、人はわずかな時間をどう生きるのか──。「イキガミ」は国家繁栄維持特法のもと、1000人に1人の割合で国家が若者の命を自動的に奪うという衝撃的なストーリーで大反響を呼んだ、間瀬元朗によるコミック。連載開始当初(2005年〜)から映像化のオファーが殺到した話題作である。そこで映画「イキガミ」の9月27日の公開を目前に、主演の松田翔太をはじめとするキャスト、瀧本智之監督、原作者・間瀬元朗が記者会見を行った。

 「原作者の前で言うのも何ですが、ありえない非現実的なストーリーです」と、話すのは瀧本監督。「樹の海」(2004)、「犯人に告ぐ」(2007)など、リアルな人間ドラマに定評がある。本作でも「原作を初めて読んだときの“生々しいリアル”を大切にした」と、熱い想いを語る。
 ストーリーは、政府より発行される死亡予告証:通称“逝紙(イキガミ)”を受け取った者は、必ず24時間以内に死亡するという設定である。
「ワーキングプア、年金問題といった社会問題のニュースを耳にしない日はない。国から見捨てられているのではないか? と、感じている人はとても多いと思うんです。そして、その人たちと“イキガミ”をもらった人たちの憤りがダブって見えたんです」
 当事者の怒り、恐れ、絶望は、現代の日本人が抱える問題と通じるものがあると監督。

 原作者・間瀬元朗も同意見で、完成した映画を観て「ストイックな仕上がりだ」と感想を語る。
「禁欲的な作品であるにもかかわらず2時間13分があっという間に過ぎてしまう映画です。僕の言いたいことはほとんど監督が言ってくれたのですが、付け加えるとしたら……“命を大切にしよう”と訴えている世の中であるのに、一方では信じられないような事件が起きている。しかもそれが当たり前のようになっている。その薄気味悪さをそのまま漫画にしました」

 ストーリーが衝撃的だったため、俳優にとっても演じることは難しかったに違いない。“イキガミ”配達人となる厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾を演じるのは、松田翔太。疑問を持ちつつも自分の仕事を遂行する藤本を理解するまでには、時間が必要だったと話す。
「社会的には正しいけれど自分の中で“違う”と思っていたり、逆に自分の正直な気持ちのせいで周囲と摩擦が起きたり、そんな彼の心情を演じることは難しかった。でも、撮影が進むにつれ徐々につかむことができました。映画では(残りの命が)24時間しかないという極端な状況が描かれますが、人は何のために生きているのか、何をしたいのか、どう過ごしたいのかを考えてもらえたら嬉しいです」

 イキガミが届き、自分の角膜で盲目の妹を救おうとするチンピラの飯塚さとし役には山田孝之。
「法律は人を守るものでもあり、時に窮屈なものでもある。それが怖くもあり面白いと思った」と、作品の興味深さを語り、役作りについて続ける。
「さとしという男は、悪事に手を染めていることに罪悪感を持っていないんです。そこにリアリティを感じました。また、彼の妹・さくらは目が見えない。目の見えない人とどう話すものなのかを意識して演じました」
 さくら役の成海璃子は撮影前に盲学校を訪れ、演技の参考にしたのだとか。
「監督のリアルさを大切にしているという言葉をもとに、嘘のない感情を出せるよう演じました」


「とても小さな世界だけれど、とても深い愛がある」と、監督がクライマックスに用意した、さとしとさくらのエピソードを含め、映画はイキガミを受け取った3人の若者の物語を綴っていく。国家繁栄維持特法を支持する女性議員を母に持つひきこもりの少年・滝沢直樹には佐野和真、メジャー・デビューしたばかりのミュージシャン・田辺翼には金井勇太が扮する。
 「生きるとは、正しさとは、優しさとは、愛するとはなんだろうか?」と、問いかける主題歌「みちしるべ」(フィルハーモユニーク)を劇中で歌う金井勇太は、その歌詞の問いかけに自問自答することで、どういう芝居をするべきかが見えてきたという。
「昔から歌は苦手でしたが、“生きるとはなんだろうか〜”と歌ううちに、いつの間にか歌詞が自然に溶け込み、正直な芝居ができました。僕自身も『みちしるべ』に助けられました」
 一方、佐野和真は
「ひきこもり役は初めてだったので、どう演じていいのか全くわからなくて……撮影前に自分自身をひきこもりの状況に持っていきました」
 自分のパートは客観的に観ることができなかったそうだが、完成した映画を観て嗚咽するほど泣いたと、感動作であることを伝えた。

  この映画は誰もが「もしも自分が……」という仮定を考えずにはいられない。というわけで、もしも自分のところにイキガミが届いたら? という質問が。
監督が「ベロベロになるまで飲んで寝ていると思います(笑)」と答えると、山田孝之が「それ、僕の答えなんで……」と、横やりを入れてさらに
「僕はイキガミを食べて、その後、酒を飲みまくって酔いつぶれます。急性アルコール中毒のような感じで死にたい」
 しかし、監督いわく松田翔太と山田孝之はかなりの酒豪らしいが、山田は
「さすがに24時間あれば酔いつぶれるでしょう」と苦笑い。
 ひとりで逝きたいという山田に対して松田翔太は
「今追いかけている夢を叶えるには24時間じゃ到底無理なので、それは諦めます。でも、家族や友人や恋人、愛が感じられる場所でぽっくり逝きたい」という対照的な答えが返ってきた。

 面白かった、泣いた、笑ったという単純な感想では言い表せない、生きることについて真剣に考えさせられるテーマを持った映画「イキガミ」。きっと、当たり前の日常が特別に、そして愛おしく思えることだろう。

(取材・文/ライター新谷里映)


webザ・テレビジョン
映画「イキガミ」完成披露会見(山田孝之、松田翔太、成海璃子、瀧本智行監督)

松田翔太と山田孝之の酒豪ぶりを瀧本智行監督が暴露! 映画「イキガミ」完成披露会見


「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中の人気漫画を実写化した映画「イキガミ」の完成披露会見が、8日、都内で行われ、出演者の松田翔太、成海璃子、山田孝之、瀧本智行監督とともに、原作者の間瀬元朗が出席した。

本作は、国民に“生命の価値”に対する意識を高めるために1000人に1人の確率で若者を死亡させる“国家繁栄維持法”を作った国が舞台。24時間後に死ぬと書かれた死亡予告証“逝紙(イキガミ)”を配達する厚生保健省の国家公務員・藤本(松田)と、“イキガミ”を渡されて極限状態に置かれた人々の姿を通して、生命の尊さを描き出すヒューマンドラマだ。

感情をむき出しにしないイキガミの配達人・藤本を演じた松田は「突出したキャラクターではなかったから、普通らしく演じるのが難しかった」と役作りに苦労した様子。さらに、山田と撮影の合間に飲みに行くことで、演技の刺激をもらったという。
また、「この作品を通して自分は何のために生きていて、何をしたいのかを考えてほしいです」と真剣に訴えた。さらに、「もしも自分にイキガミが届いたら?」という質問に対しては、「愛が感じられる場所でゆっくりしながら死にたい」と話した。

1000人に1人の確率で若者が国に殺されてしまうという非現実的な設定だが、瀧本監督は「格差問題や年金問題などで苦しんでいる人の不安や怒りと『イキガミ』の登場人物の心の揺れがだぶって見えました」とコメント。原作を読んで感じた“リアルさ”を大切にしたという瀧本監督は「スタッフにもキャストにも生々しい映画を作りたいと伝え、リアルな映画が完成したと思っています」と自信を見せた。
また、イキガミが届いたらどうするかを聞かれ、山田が「イキガミを食べて飲みまくってアルコール中毒と思われて死にたい」と答えたのと同様、「ベロベロになるまで飲んで寝たまんま死ぬ」とコメント。さらに、よく出演者とも飲んでいたという瀧本監督は「松田君も山田君も酒がすごく強くて、飲んだ翌日でも元気でした」と意外(?)なエピソードも披露した。


映画「イキガミ」
9月27日(土)より全国ロードショー

サトリのひとりごと 2008/9/9

『イキガミ』舞台ウラ〜なり!

今朝は映画『イキガミ』な人々の完成記者会見の司会をしてましたよ〜。

 間瀬元朗さんの人気コミックの実写映画化!

 国家繁栄維持法により、18〜24歳の若者が自動的に命を奪われることになっていて、突然、亡くなる24時間前に彼らに「イキガミ」という死亡予告通知が届き、本人に知らされるされる訳。
 亡くなったら翌日ニュースに流し、命の尊さを人々に植え付けるという制度の中で、命を奪われる人の心と残された彼らの身近な人々の心をリアルに描いたドラマなんです。

 あり得ない制度と思いきや、血の通ったストーリーで「イキガミ」が届いた3人の若者の亡くなるまでの24時間の行動や感情を生々しく綴っていて、しかも泣かせようとしてない展開なのに、自然と胸がいっぱいになった。

 いやぁ〜いい映画なんですよ!


 で、そんな映画の記者会見に立ったのが原作者の間瀬元朗さん、『犯人に告ぐ』の瀧本智行監督、主演の松田翔太さん、成海璃子さん、山田孝之さん、金井勇太さん、佐野和真さんデシタ。

 山田孝之くんを尊敬し、愛しちゃってる(笑)、松田翔太くん、金井勇太くん、佐野和真くん。

 翔太くんと山田くんはお酒を飲みながら演技について話し合って、翔太くんは山田くんとの会話の中で、今回の役について悩んでいたことがクリアになったそうな。

 「もし自分にイキガミが届いて、24時間後に死ぬと分かったらどうします?」

 (翔太)「家族、もしくは友人や恋人とか愛する人と過ごし、最後の23時間55分に自分で死を選びます」

 (山田)「大好きなお酒を飲み続け、泥酔し、アルコール中毒依存症だと思われる死に方がいい(笑)」

 他人に自動的に殺されるなら、他人に自分の人生のピリオドを打たれるなら、自ら命を絶つ。

 分からないようで、分かる気がする。。。うん。
【質問】

「山田孝之くんを尊敬し、愛しちゃってる(笑)、松田翔太くん、金井勇太くん、佐野和真くん。」
とありますが、なにか会見の中でそういうお話があったのでしょうか?詳しく知りたいです。

舞台裏でスタッフが言ってたんです。尊敬してるんですって、俳優として山田くんのことを。若い俳優サン達が皆。確かにウラでも山田くんが現れると男優陣嬉しそうでしたよ!

cinematopics online
スポニチ 2008/5/7

山田孝之&成海璃子で“美しき兄妹愛”

 俳優の松田翔太(22)主演の映画「イキガミ」(監督瀧本智行、9月公開)に山田孝之(24)と成海璃子(15)が兄妹役として出演することになった。

 「国家繁栄維持法」という法律によって、1000人に1人の若者が突然殺される架空の国が舞台。山田は盲目の妹・さくら(成海)を支えるため、裏社会で働く兄さとし。松田演じる役人・藤本から「24時間後に死ぬ」との死亡予告証(通称イキガミ)が届き、人生最後の1日で自分の角膜を妹に移植しようと奔走する。

 撮影は4月20日にクランクアップ。瀧本監督と何度も意見をぶつけ合ったという山田は「いい兄妹愛を2人でつくれたと思う」。成海は「人と人のきずなや、生きるということについて考えさせられました」。ほかに塚本高史(25)風吹ジュン(55)らが出演する。 [ 2008年05月07日 ]




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