魔女が、孝之君と出会ったのは「六番目の小夜子」の秋でした。 まだ、あどけない顔の孝之君…秋は、大人びた物言いをして、 優等生で、あまり笑わない子でしたね。 始めは、その役柄がなんとなく気になって、 いつもいつも秋の姿を追っていました。 淡々と静かに話す秋の、 その言葉とは違った思いが聞こえてきたのは、いつからだろう…。 愛らしいけれど力強く輝く瞳、 少し動かしかけてすぐに硬く結ばれる唇… 秋の気持ちが直接胸に届いて痛いほどでした。 秋の…孝之君の不思議な魅力に惹かれてもう4年になります。 孝之君がどんどんお芝居の深みにはまっていったように、 魔女はますます孝之君にはまっていっています。 いつの間にか、想像つかないほど人気者になって、 いつの間にか、魔女の知らない世界に行ってしまった… でも、孝之君のお芝居に対する真摯な姿勢は全然変わらなくって、 人気に有頂天になることなく、 いつでも目いっぱい考えて、いつでも全力で、 そしてなにより、「自分」というものをしっかりと持って、 それを自然に出していけている…。 気負わず、がむしゃらにならず、 いつでも自然体で…。 シャイで人見知りで、言葉少ない孝之君。 丁寧に丁寧に言葉を捜して、 それを自分に言い聞かせるように、 自分で頷くように話す。 そんなところも、今も変わっていませんね。 そんな孝之君が 魔女は大好きです |
2004.1.1
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