スタッフ |
エグゼクティブプロデユーサー:橘田寿宏
(アミューズソフトエンタテインメント)
プロデューサー:松橋真三
(STUDIO SWAN IMJ - E)
監督:岩本仁志
(「野ブタ。をプロデュース」「女王の教室」「斉藤さん」)
脚本:大石哲也
(「デスノート」シリーズ)/木村春夫 |
<コメント>
松橋真三プロデューサー:
玉木さんとは何度もご一緒しているのですが3年ぐらい前「ただ、君を愛してる」の時に色々な役柄をしたいという話になったとき、この「MW―ムウ―」の話をしました。玉木さんはシャープでとてもいい身体をしているので結城の役にマッチすると思ったのと、今までいい人の役ばかりだったので玉木さん初めての悪役で切り込みたいなと思いました。彼の持っているS(サド)っぽい雰囲気やワイルドさには悪役の素質があるなとも思っていました。今回の撮影でカメラを通してみて本当に玉木さんは結城にぴったりです。
賀来は逆に人間臭い人、をキャスティングしたかったです。人間が人間たる所以、悪に引きずられてしまうところとかを上手く演じてくれるのは山田さんしかいないということでお願いしました。この賀来の人間臭さがこの物語の核になると思っています。
撮影は4月 20
日にクランクインし、日本では関東近郊で撮影しました。6月からタイでのロケで、カーチェイスやクライマックスのアクションシーンなどを撮る予定。CGなども手が込んでいてラストシーンはすごいことになります!
手恷。虫生誕80周年記念作品ということでこの「MW―ムウ―」が選ばれたわけですが、この作品は今までに何度も映画化されようとしてきたのですが、原作の過激さ、スケールの大きさやタイミングの問題で断念されています。実写化するに当たり、手恁エ作に秘められた社会的メッセージもきっちりと出していきたいです。この物語、悪の化身である結城美智雄がMWで世界を滅ぼそうというもの。悪を通して、正を感じてほしいし、殺戮を通して生きることを感じてほしい。そして結城という男は正しさはないけど、圧倒的エネルギーを持っている。このぬるい世の中に一発かます、そんな映画です。
岩本仁志監督:
「MW―ムウ―」は手恷。虫先生が1970年代に描いたのですが、人間の本質というものを描いています。そして凶悪事件という意味では、今の時代に匹敵するもの、例えば、サリン事件や、テロ。9
.11
以降テロは現代の人々にとってとても身近な恐怖として存在しています。つまり今だからこそ「MW―ムウ―」はより、リアルで恐怖するものになっているんです。結城は殺人鬼です、しかし人を殺すことで逆説的に生きるということがどういうことかを伝えることが出来る。僕は殺される人の顔をとって生きることを伝えたいと思っています。
テレビは日常のものですが「MW―ムウ―」は非日常。大きなエンタテインメントであり、手恁エ作であり、同時に生というテーマを描きたいと思っています。
玉木さんはサディスティックな殺人鬼の結城を美しく演じています。その非道さが美しいとまで思えるほど。山田さんは賀来という役で深い人間性をとても説得力のある演技で表現しています。
そして、とにかく世の中のアクションというアクションの全てをこの作品は取り入れています。火、水、カーチェース、バイク、エアバトル…超大作になりますよ。
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キャスト |
結城美智雄:玉木宏
賀来裕太郎:山田孝之
牧野京子:石田ゆり子
沢木和之:石橋凌
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玉木宏さん(結城美智雄役):
結城は、手恪品ならではの悪役で、すごく残酷でありながらしかし全て計算されて冷静です。殺し方も惨殺といってもとてもシャープで淡々と動じない。そんな、悪を楽しんでやりたいです。今まできちんと‘殺し'のシーンをやったことが無かったので、そういう意味ではとても面白いです。そして、この‘殺し'は 16 年前の事件、というバックボーンのある殺し。それを意識してやっています。
山田さんとは「ウォーターボーイズ」の時に少しだけご一緒しましたがほぼ初めて。彼は言葉数は少ない中でも思っていることはきちんと相手に伝える人です。
これからタイのロケですが、暑さに負けずちゃんとしたものをとってこれる様がんばります。
山田孝之さん(賀来裕太郎役):
撮影では毎日が一杯一杯です。手恪品という意味では、やはり台本開くたびに原作、手恷。虫の名前があるとテンションがあがります。
結城の悪に対して賀来は善というよりも偽善なんだと感じています。結城の悪事を口ではやめろと言いながら、引きずられて協力している。ただ、ひたすら賀来は結城に対して必死にがんばっていて、100の力で挑んでも結城には1の力で流されてしまいます。やりきれないです。玉木さん良いな〜って思いますよ。俺必死なのに、いいな〜って。でも全力でやって、観る人に伝わればいいなと思います
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