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朝日新聞(2005年2月15日)夕刊
Person
悩んで得た、演じる喜び 「H2」主演の山田孝之さん


 いつもはだらしなくて、ちょっとエッチなフツーの男の子。だけど中学時代から全国級のエースで、いったんボールを握れば一球入魂の高校球児。ドラマ「H2」(TBS系)で主役の比呂を演じている。これまで演じてきた中でも、特に親近感があるらしい。「誰でも明るい時や暗い時があるけれど、感情の出し方が似ているというか……」

 原作者・あだち充をよく知らず、出演を決めてからコミックを読んだ。表情が動かない作風に驚き、共感と面白みを見つけた。「感情を伝えるのが役者の仕事ですよね。だから、怒ったり野球のプレー中にマジになったりする以外はフラットな演技が、どう見られるか心配でした」。結果的には、淡々としているからこそ、過剰感のない普段着の高校生が浮かび上がった。

 「ちゅらさん」「ウォーターボーイズ」「世界の中心で、愛をさけぶ」など、若手の中でも存在感を高めている。だが、連続ドラマに気が入らない時期もあったという。「最終回までの台本がそろわず、複数の監督がいることも多くて役柄や物語が途中で変化する。何やってるんだろうって」

 それが最近、面白いと思えるようになってきた。変化にあわせて新しい部分を創造し、台本ができるたびに挑んでいく楽しさ。「他人を演じることで、見る人を悲しませたり喜んでもらったり。いたずらしているみたいでしょ」

 プライベートでは、自動車免許を取るのが目下の目標。「もともと野山を駆け回るのが好きな性格。車があれば、どんどん遠出したい。1人でキャンプして、精神的に強くなれるかも」

 はにかみながらも、21歳の奥深い瞳は、何もかも吸収してしまいそうな強い意志をたたえていた。

(2005/02/15)

毎日新聞 20050218

山田孝之 「H2」で恋する高校球児役 今のすべてを楽しみたい

 野球経験がなく、「ドラマが終わるまでにはカーブを投げられるようになりたい」と言っていたが、練習の成果か、ボールが曲がるようになった。
「あ、すげえなあと、その瞬間、うれしかった」

 あだち充原作の人気漫画を基にした「H2〜君といた日々」(TBS系、木曜午後10時)で、
ヒーローのエース、国見比呂を演じている。
甲子園の夢、仲間との一体感、女子生徒との淡い恋。
青春ドラマの王道には南国育ちの黒い瞳が似合うが、インタビューでは意外とさめた素顔がのぞく。

 「オレ、子供のころから将来の夢なんかなかった。
でも、目の前の今のすべてを楽しみたいと思って、勉強もスポーツもせずに、
学校終わったら友だちと毎日、町の中で遊んでいましたね」。
一番楽しかったという中学卒業後、上京。そこでスカウトされ、16歳で芸能界デビュー。

 「別に夢があったわけじゃないけど、芸能人になるのは楽しそうだから、すげえラッキーだと」

 だが、演技が難しくなるにつれ、落ち込む回数も多くなる。そんな自分を真剣に見つめるきっかけが、
01年のNHK朝のドラマ「ちゅらさん」だったという。今は、芝居が楽しいですか?


 「そこまでの余裕はないけど、去年ぐらいから徐々に感じてきた。
要求以上のものを出さねば、あるいは正反対のこともしてみたいと」
おや、役者の欲が芽生えてきたかと思った瞬間、
 「でもオレ、今芝居やりたいからやっているだけで、やりたくないと思ったらやめますよ」

なるほど、カーブを覚えたようだ。【網谷隆司郎】

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■人物略歴
 ◇やまだ・たかゆき
 83年10月20日生まれ

他にやりたいことは?
「音楽を作ってみたい、絵を描きたい。でも今は思ってみるだけです」

毎日新聞 2005年2月18日 東京夕刊

朝日新聞 2005.02.08 東京夕刊 9頁 TV案内1
高校男子専門ヤマダくん 丸山タケシ(TV構造改革)

 朝起きると、まずは朝刊の試写室を読むのである。その日は「H2〜君といた日々」(TBS系)について。「すさんだ大人たちに、青春の甘酸っぱさを思い出させようという魂胆か」みたいな記事を読み、極めてすさんだ大人のボクは深くうなずくのであった。

 なんだか胸がキュンキュンするあだち充原作のドラマ。正義感の強い登場人物といい、彼らの部屋に飾ってある「めざせ甲子園!」の張り紙といい、要はスポ根ドラマなわけである。

 この手のドラマにありがちな“不自然なほどの健全”というクサみを取るために、少しすっとぼけたキャラクター設定やら、ほのかに甘い恋愛やら、高校男子ならではのアダルトかつ大胆な読み物に対する「いかんともしがたいじゃあないかっ」といったモンモンとした興味やらを織り交ぜ、「スポ根学園青春コメディー」みたいなエンターテインメントな物語に仕上げているわけである。

 そこに作為を感じて、「わざとらしくてなんかイヤだなァ」と思う場合もあるけれど、このドラマにおいては、わりと自然に受け入れられそう。野球部マネジャー・春華役である石原さとみの清い感じもいいのだけれど、やはり決め手は、主人公・比呂役の山田孝之(以下、ヤマダくん)。「今、高校男子を演じさせたらこの人」みたいな。ほかの若い役者では、もっとわざとらしく感じたに違いない。

 で、よくよくドラマを見てみれば、ほとんど全員、昨年の高校生ドラマに出ていた人々である。「ウォーターボーイズ2」(フジ系)やら「世界の中心で、愛をさけぶ」(TBS系)やら、高校および青春モノ専門俳優、大集合。

 その中でもヤマダくんの高校男子歴はかなり長い。長すぎて、実年齢はすでに20歳を過ぎたヤマダくんではあるけれど、これほど見事に「サワヤカ高校男子」がマッチする人もいないかもしれない。

 とはいえ、高校男子=ヤマダくん、という図式もそろそろ飽きた。これが見納めという気もする。「H2」で高校男子を卒業したら、次は大学か。高校留年ということも−−あんのか。(フリーライター)

朝日新聞社
日刊スポーツ 2005.01.12
俳優の山田孝之主演のドラマ「H2」制作発表

 俳優山田孝之(21)女優石原さとみ(18)が主演するTBSの連続ドラマ「H2〜君といた日々」(13日スタート、木曜午後10時)の制作発表が11日、都内で行われた。あだち充氏の人気コミック「H2」を原作に、野球に青春をかける高校生の情熱と恋愛をさわやかに描く。投手役を演じる山田は、初の野球ドラマに全力投球。「撮影の休憩中もキャッチボールをしたりして全身筋肉痛です」。ヒロイン役の石原は「野球部のマネジャー役は女の子のあこがれなので、体験できてうれしい」。
スポーツニッポン 2004.08.13
“セカチュー”ヤマ場に到達−−TBSドラマ収録

 300万部突破の大ベストセラーを原作とするTBS「世界の中心で、愛をさけぶ」(金曜後10・00)の収録が12日、クライマックス場面に到達した。山田孝之(20)が演じる主人公・サクが、恋人の亜紀(綾瀬はるか)を失うことに激しく動揺し、苦しむシーン。
収録前、山田は「2人の(愛の)世界は、どんなに悲しい状態になっても崩れない。それが伝えられれば」と力を込めた。
 この日の収録は横浜市内のスタジオで行われた。放送は来月10日まで。

スポーツニッポン 2004.07.15 
山田孝之・綾瀬はるか、アツアツ2人乗り−−TBS「世界の中心で…」伊豆ロケ
 
 大ベストセラー小説を連続ドラマ化したTBS「世界の中心で、愛をさけぶ」(金曜後10・00)のロケが、静岡県の伊豆で行われている。
 映画版のロケは香川県で行われ、地元住民が全面的にバックアップしたが、伊豆でも同様。主人公の高校生・サクを演じている山田孝之(20)は「皆さんのご協力がうれしい」と声を弾ませた。自然が豊かな鹿児島で育っただけに「(伊豆ロケは)気分がすがすがしくなる」と笑顔を見せた。
 ロケで1つだけ戸惑っているのは自転車の2人乗りのシーン。「経験があまりないものですから」。恋人役の綾瀬はるか(19)を乗せるだけでなく、祖父役の大御所・仲代達矢(71)も乗せた。「ものすごく緊張しましたよぉ」と苦笑交じりに振り返った。

スポーツニッポン新聞東京本社
スポーツ報知 2004.05.31
TBSが「世界の中心で、愛をさけぶ」ドラマ化 7月2日スタート
  
小説、映画と大ブレーク中の「世界の中心で、愛をさけぶ」(金曜・午後10時)が、TBS系で連続ドラマ化されることが30日、分かった。7月2日スタートのドラマ版は、高校時代の主人公を山田孝之(20)、白血病に倒れるヒロインを綾瀬はるか(19)というフレッシュな顔ぶれで挑む。主題歌は映画版に出演した柴咲コウ(22)が担当する。

◆映画興収30億円、小説は300万部突破

“セカチュー”とも呼ばれる旬の話題作が、いよいよテレビドラマとして登場する。主人公・朔太郎の高校時代を演じるのは、フジテレビ系ドラマ「ウォーターボーイズ」でひたむきなスポーツマンを演じた山田孝之。ヒロインの亜紀役には、723人が挑んだオーディションの中から、秋には初出演映画「雨鱒の川」の公開も控える綾瀬はるかに決定。現在の朔太郎役に緒形直人(36)、朔太郎の祖父役は仲代達矢(71)が務める。

「世界の−」は2001年に発売された片山恭一さんの小説で、初恋の人、亜紀を亡くした男性・朔太郎を、現在と過去の両面で描く純愛物語。現在までに306万部を突破するロングセラー。同小説を原作にした大沢たかお、柴咲コウらが出演した映画版(行定勲監督)は今月8日に公開され、28日までに興行収入30億円を超え、観客動員数も235万人を記録する大ヒット中だ。

その人気は日本を飛び越え、韓国でも「冬のソナタ」を手掛けた製作チームが映画をリメークするなど社会現象になっている。

ドラマ版「世界の−」は、朔太郎と亜紀のラブストーリーを柱として、2人を見守り支えた人々についても丹念に描く。原作の世界観をそのままに、連ドラならではのきめ細かいストーリーとなるという。ドラマのオリジナルキャラクターも登場し、現在の朔太郎の親友で、かつての恋人と同じ発音の名前となる明希役に桜井幸子(30)、朔太郎と亜紀の担任教師で、現在と過去の物語をつなぐ敏美役を松下由樹(35)が演じる。

原作、映画のヒットで高視聴率の期待がかかるドラマ化に、山田は「プレッシャーを与えてもらってますが、一生懸命頑張ります」と意気込んでいる。綾瀬も「緊張もあるけど、ワクワクしてます。終わった時に一回りも二回りも大きくなったと言われるように頑張りたい」と気合十分だ。全11話予定。

◆柴咲コウが主題歌

〇…ドラマ主題歌は、映画版で現代の朔太郎の恋人役を務めた柴咲コウが担当する。柴咲は本の帯にもコメントを寄せており、「世界の−」には3作連続で“参加”することになる。曲のタイトルは未定だが、せつないけれども前向きなバラード曲になるという。

小説も映画もヒットの「世界の中心で、愛をさけぶ」

報知新聞東京本社
スポーツニッポン 2004.06.30  
山田孝之、映画見ずに愛をさけぶ−−TBSドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」

 316万部に達した片山恭一氏(45)の大ベストセラー小説を原作とするTBSの新連続ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」(7月2日スタート、金曜後10・00)の制作発表が29日、都内のホテルで行われた。
 映画版は5月上旬に公開され、現在もロングラン上映中。興行収入は60億円を突破し、依然客足は落ちていない。
 ドラマで主人公のサクこと朔太郎を演じる山田孝之(20)は「原作は読みましたが、映画は見ていません」と意外なコメント。その理由について「(意識したくないから)あえて見ないんです」と説明。あくまでも自分流の演技で、「純愛」と「愛する人を失う悲しみ」という2大テーマを表現したい、との意欲を強調した。
 そのサクと愛し合いながら、白血病によって17歳で亡くなる亜紀役は綾瀬はるか(19)で「とっても演じたい役でした」と声を弾ませた。徐々に衰弱する設定で、現在は減量中だ。
 成人した朔太郎を演じるのは緒形直人(36)で、ほかに松下由樹(35)、三浦友和(52)、仲代達矢(71)らが出演する。主題歌「かたちあるもの」は、映画版で成人した朔太郎の恋人を演じた柴咲コウ(22)が歌う。
スポーツニッポン 2004.02.08
[Chat・on・Sunday]山田孝之 目標なんて定めない…
  
目標なんて定めない、常に目の前の仕事に完全燃焼したいから
 
◇「ファイアーボーイズ」で人気
 ここ1年ほどで一躍知名度が高まった芸能人の1人が、俳優の山田孝之(20)。5年前にデビューし、女子中高生らの間では既に人気者だったが、昨年から今年にかけ、2本の連続ドラマに主演したことから、子供や中高年層にも認知された。昨年の初主演作「ウォーターボーイズ」(フジテレビ)は大ヒット、現在放送中の「ファイアーボーイズ〜め組の大吾〜」(同)も好調だ。(高堀冬彦)
 
◇落ち着いた20歳
 ここ数年、各地で成人式が荒れているが、ルールを逸脱している若者は、ほんの一握りだろう。今年、成人となった約152万人のうち、大部分は常識をわきまえているはずだ。
 山田も新成人の1人。マスクは甘く、時には少年のようなしぐさや表情を見せるが、考え方はしっかりしている。
 「(成人になったためか)よく目標を尋ねられますが、僕はあえて目標を定めないようにしているんです。目標に向けて突き進む生き方もいいでしょうが、僕はまず目の前にある仕事に全力を尽くすことを心掛けたい」
 
◇大吾と正反対!?
 自ら望み、俳優になってから5年。収録現場で接してきた人間の大部分は大人であり、いくら若くても周囲はプロの仕事を要求したから、自然と落ち着いているのだろう。会うのは3度目だが、浮ついた雰囲気を感じたことがない。
 「いや、僕だって、普段より陽気な時だってありますし、元気がある時も気分が沈んでいる時もありますよ。人間ですから」
 こんなふうに自分を冷静に見つめられること自体、精神的な成熟度の高さを感じる。そのためか、若い芸能人にはありがちなスキャンダルめいた話とも無縁だ。
 「現在の生活の90%ぐらいが仕事ですから」
 遊べないことをつらく感じることもないらしい。
 「週に一度ぐらいある休みは、仕事のある日にはできない洗濯や掃除などで終わってしまうことが多いんです。たまに友達と会うと、一緒に映画やビデオを見たり、雑談をしたり。仕事で体力を使っているからか、休みに運動をする気にはなりませんね」
 そう、若き消防士役で主演中の「ファイアーボーイズ…」では消火作業や人命救助のシーンで、体力を使うのだ。消防士の扮装の装備は実物そっくりのイミテーションだが、それでも10キロ以上ある。
 「僕が演じている主人公の大吾は、人命救助のためなら何でもするという熱血漢。魅力的な人物です」
 大吾は感情の起伏も激しい。山田自身とは随分と違う気性なのでは?
 「ええ…。大吾は魅力的ですが、近くにいたら、ちょっと困ってしまうタイプかもしれません(笑い)」
 笑顔からは、あどけなさが少しだけ感じられた。
 
◇「成長過程見て」
 ○…今年1月6日にスタートした「ファイアー…」も中盤に入った。第1話では研修を終えたばかりの新米消防士だった大吾だが、徐々に頼もしくなってきた。「このドラマが訴えているテーマは“命の大切さ”ですが、大吾の成長していく過程の描写も見どころの一つです」。最終回は3月16日。
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 ◇山田孝之(やまだ・たかゆき)
 1983年(昭58)10月20日、鹿児島県生まれ。15歳でデビューし、99年10月から出演した日本テレビ「サイコメトラーEIJI2」で女子中高生らの注目の的に。その後は「ちゅらさん」(NHK)や映画「ドラゴンヘッド」などに出演。

スポーツニッポン新聞東京本社
朝日新聞 2004.02.03 
ファイアーボーイズ 燃え上がる炎、計算ずく(ばんぐみ探見隊)

 フジテレビ系 火曜夜


 「火事とけんかは江戸の華」ではないが、ドラマでも映画でも、火災シーンはクライマックスに使われることが多い。燃え上がる炎に映し出される人間のギリギリの表情が、物語を盛り上げるからだろう。火災シーンをどうやって演出しているのかを知りたくて、「ファイアーボーイズ」(フジ系、火曜夜)の撮影現場を訪れた。(秋山亮太)


 神奈川県内の閑静な住宅街の一角に台所のセットが作られ、消火器を持ったスタッフが取り囲む中で、撮影は行われていた。

 火災シーンの撮影は、念入りな事前の準備が欠かせない。台所のセットが組み立てられると、プロパンガスとホースでつながれたガスバーナーが床に設置された。ガスバーナーは、コンロの中華鍋の中にも仕掛けられている。

 ガスコンロの設置が終わると、スタッフがカーテンに消炎剤を塗り始めた。はけで何度も丁寧に塗った後、その上に着火剤を重ねた。

 ドラマは、若い消防士が現場を経験しながら成長していくというストーリー。9歳の時に消防士から命を救われた経験を持つという若き消防士・大吾(山田孝之)が、同僚とホースを持って台所に突入していく。

 ガスバーナーから炎が上がる。ドライアイスの白い煙がキッチンに立ちこめる。突如、炎は1メートル近くに噴き上がる。のけぞる大吾。同僚と消防ホースを火元に向け、放水を始める。

 ガスバーナーから出る炎の量が増えると、キッチンに火が回り始めたという合図だ。ドライアイスによる煙が白から黒に代わる。カーテンにも着火され、勢いを増す炎。

 ここで「カット」の声。

 すかさずカーテンに炭酸ガスが吹き付けられると、火はあっという間に消えてしまう。下塗りしてある消炎剤のおかげで、カーテンはほとんど無傷だった。

 俳優が持つホースの向きに注文が入り、「スタート」の声で撮影が再開される。同じシーンが正確に繰り返される。俳優の演技だけでなく、炎の高さも前回とほぼ同じだ。

 今回の撮影で火災シーンなどの特殊効果を担当している「スプリーム・エフェクト」の羽鳥博幸代表は「火災シーンは、テレビ画面の中でいかに迫力が出るのかを常に計算して撮影します。それと、けが人を出さないこと。これだけは譲れません」と話す。

 ガスコンロやカーテンの火が他に燃え移ることもなく、セットも組み立てた時とほぼ同じ状態のまま、撮影は終了した。


 ○テロ目撃がきっかけ

 「ファイアーボーイズ」は、すでに4話分が放送されている。

 フジテレビの現王園(げんおうぞの)佳正プロデューサーは「ニューヨークで同時多発テロが起きたときに、たまたま現場近くにいて、消防士の命がけの活躍を目撃しました。そのときから消防士のドラマを作りたかった」と話す。

 第1話では大吾が卒業した高校が炎上。オープンスタジオでの大規模な収録が行われた。少年時代の自宅での火災シーンもあった。部品工場での放火が第2話。キッチンが燃えたのは第4話で、今後は、病院などの火事現場での大吾の活躍と成長が描かれることになっている。


 【写真説明】

 消防士の前でガスコンロの炎が上がる。炎に照らされて表情が浮き上がるが、テレビ画面にコンロは映らない

朝日新聞社
スポーツ報知 2003.11.07
山田孝之がフジテレビ新ドラマ「ファイアーボーイズ〜め組の大吾〜」主演
 
NHK大河「武蔵−MUSASHI−」に出演中の女優・米倉涼子(28)が、1月スタートのTBS系新ドラマ「奥様は魔女」に主演することが6日分かった。日本でも大ヒットした60年代の米人気コメディードラマをリメーク。米倉は「武蔵」でのヒロイン・お通から一転、おちゃめな魔女を演じる。またフジテレビ系「ウォーターボーイズ」に主演した俳優・山田孝之(20)の次回作も決定。フジ系1月ドラマ「ファイアーボーイズ〜め組の大吾〜」(火曜・後9時)で、今度は消防士役に挑む。

◆人気漫画原作「め組の大吾」で命懸け消防士に挑戦

「ウォーターボーイズ」では、シンクロナイズド・スイミングに賭ける純粋な高校生を演じた山田が、今度は火の中を駆け回る。

原作は小学館漫画賞を受賞した人気コミック「め組の大吾」(曽田正人作・小学館刊)。幼いころ火事に遭い、消防士に助けられたことから同じ道を志した朝比奈大吾役を演じる。先月20日に20歳の誕生日を迎えた山田は「本当に命がけで仕事をしている消防士の役を演じさせていただけるっていうことで、まだ撮影前なんですがすごく気合が入ってます。原作の大吾に負けないくらい、突っ走ろうと思ってます」とコメントした。

消防学校を卒業したばかりの新米消防士は、「めだかケ丘出張所」に配属され、最前線で様々な現場に立ち向かっていく。現王園(げんおうぞの)佳正プロデューサーは「大吾が成長していく姿を通して、命の大切さを訴えていきたい」。共演は内山理名(22)に、同局の月曜9時ドラマ「ビギナー」に公開オーディションで抜てきされた新人のミムラ(19)、石黒賢(37)、鹿賀丈史(53)ら。今月下旬からクランクイン。来年1月6日にスタートする。

◆初めての実写化

〇…原作の「め組の大吾」は、1995年〜99年にかけて「週刊少年サンデー」に連載され、全20巻刊行された。消防士という職業にスポットを当てて人気を呼び、97年度の「小学館漫画賞」を受賞。翌年度には「文化庁メディア芸術祭」でマンガ部門の優秀賞を受賞した。アニメ化はされているが、実写化は今回が初めてになる。

97年度の「小学館漫画賞」を受賞した「め組の大吾」

報知新聞東京本社
読売新聞 2003.08.21 東京朝刊2部 
[ZipZap]ウォーターボーイズの皆さん 心から「こいつらいいな」
 
見違えた。

三か月ぶりに再会したボーイズたちは、真っ黒に日焼けし、体は機能的に引き締まっていた。

「全く水泳ができなかったのでなぜおれなんだろうって」(山田)。
「今まで明るい役をやったことなかったので、すごく刺激的やなと」(森山)。
「DVDで映画での合宿のシーンを見ていたので、しんどいなあって」(瑛太)。
「映画、ドラマっていうのは関係なしに、おれたちのウォーターボーイズをやれれば面白い」(石垣)。
「こんなに太った僕が、男の裸体をさらすドラマに出られるんだろうかって思ってたら、太っている役だった」(石井)。

こう振り返る五人がひと夏をかけたドラマも残りあと三話。クライマックスのシンクロ公演が近付いている。

五月七日の一次合宿に集まった中心の五人と共演者二十七人、計三十二人の「ボーイズ」たち。

「合宿は本気で逃げたくなるほどきつかった。でも、体付きとかが一日、二日で見て分かるほど変化したし、タイムも縮まった」と、すっかり泳げるようになった山田。
「つらかったけど、おかげでみんなとものすごく仲良くなれた。合宿中に誕生日を迎えたんですが、ドッキリ(カメラのようないたずら)をしかけられて泣いちゃって。それはもう一生忘れられないなあ」。心優しい石井ちゃんは、やっぱり石井ちゃんだ。
合宿、撮影、シンクロの練習。オフはほとんどないから、この夏、五人はいつも一緒だ。
「二、三日会わなかっただけで、すごく久しぶりな感じがして。みんなに会えたことに喜びを感じたりとかして。よく考えたら、かけがえのないものに出会ったんじゃないかな」。ドラマではいつも明るい森山がしみじみと語る。
「第六話で(高原が)泳げるようになった時、みんなが集まってくるシーンがあって。心から『こいつらいいな』って思えた。終わった後も応援したくなる役者だから、一緒にいられる今がうれしい」。極端に無口な役の石垣の口から、言葉があふれる。

大詰めのシンクロ公演に向けて、準備に余念はない。だが、最終回の撮影は同時に、抜群のチームワークを誇る「ボーイズ」の解散も意味する。
「この前も、(森山)未来と、『最終回で泣くか』っていう話をしていて。でも全く未知の世界。大勢の前でシンクロを見せることに、それなりのプレッシャーを感じているし、今の状況の中では考えられない」。瑛太は、嫌みだが憎めない生徒会長・田中をどう見せるかに夢中だ。「泣けたらいいなって思っています。終わった時に泣けるぐらい、つきつめて仕事したいなっていうのが自分の中であるんですよ」と森山。その思いは、みんな同じだろう。
「最後に、『やれることはやったな』って思えればいいですね。おれら全員が本気でやれば、見ている人に、これまでやってきたこと、シンクロに対する思いが伝わると思う」。初主演。だが“三十二分の一”を強調する山田が、目に力を込めて結んだ。

いいドラマに出会った。
いい仲間に出会った。
一生の思い出になる夏を、五人は過ごしている。(文・田中誠 写真・小浜誓)

〈聞かせて〉

◆未来は熱いやつ
■山田君は不思議な存在

Q ドラマの中のキャラクターしか知らないのですが、みなさんの素顔は。(大阪府 中学2年生 ウォーターガールズさん 13)

5人に、隣に座っている仲間を語ってもらうと……。

森山から見た瑛太「田中の役、ぴったしやんって思った。雰囲気がすごく合う気がして。見た目が良くて頭も良くてナルシシストで、でもおっちょこちょいでっていう役を、うまくやれるんやないかなと」
石井→森山「未来はすごい熱いやつ。何事に関しても一生懸命さが感じられて、みんなを『よし行くぞ!』って引っ張っていく、ドラマと一緒の部分がありますね」
石垣→石井「意外に小心者なところが、石塚と似ているかな。でも、石塚の表情に、石井ちゃんの人間的にいい所が出ていると思うんですよ。舞台も詳しいし、芝居も一生懸命。おれらが思う以上に、しっかりしているんだろうなあ」
山田→石垣「佑磨君、合宿とか撮影に入る前とかそんなにしゃべってなかったから、本当にしゃべんない人なのかなあと思って。でも、映画のことしゃべり出したらほんと止まんないよね。『もういいよ』ってぐらいしゃべる。あと格闘技。『キックは……』とか」
瑛太→山田「山田孝之君っていう人は、いつもエネルギーを放っているわけではないんですけど、近寄って触ったり、話したりしたくなっちゃう不思議な存在。いつもニュートラルでいる人ですね」

◆ウォーターボーイズ(フジ系=火曜後9.00)
男のシンクロナイズド・スイミングを題材にして大ヒットした同名映画の2年後を描く。シンクロに魅せられた5人の男子高校生が、高校最後の学園祭での公演を実現させるために悪戦苦闘する、友情あり恋愛ありの青春ドラマ。
ドラマの中心になるのは、「シンクロ同好会」のやや頼りないキャプテン進藤勘九郎(山田孝之)、ノリのいい転校生の立松憲男(森山未来)、生徒会長でナルシシストの田中昌俊(瑛太)、格闘技おたくで実は泳げない高原剛(石垣佑磨)、チョコレートが好きで太めの石塚太(石井智也)の5人。
全11回の放送も、いよいよ佳境。26日放送の第9話では、シンクロ公演に向け町中が盛り上がる中、憲男が大けがをするというアクシデントが発生する。
〈ほーむぺーじ〉
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山田孝之……1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。特技は乗馬。「ちゅらさん」(NHK)で注目を集める。30日公開の映画「ドラゴンヘッド」にも出演。
森山未来……84年8月20日生まれ。兵庫県出身。5歳でダンスレッスンを開始、宮本亜門演出の「ボーイズ・タイム」など舞台などでも活躍。
瑛太……82年12月13日生まれ。東京都出身。特技はサッカー。「さよなら、小津先生」(フジ系)以来、次々と連ドラに出演している。
石垣佑磨……82年8月28日生まれ。東京都出身。特技はテコンドーとピアノ。「ペット大集合!ポチたま」(テレビ東京系)に出演中。
石井智也……84年5月14日生まれ。神奈川県出身。今回、オーディションで抜てきされドラマ初出演。番組HP(www.fujitv.co.jp/waterboys)で公開中の日記「BoysVoice」が好評。

写真=(左から)石井智也、瑛太、山田孝之、森山未来、石垣佑磨

読売新聞社
朝日新聞 2003.08.12 東京夕刊 8頁 TV案内2
ウォーターボーイズ 息ピタリみんな熱いっすよ(ばんぐみ探見隊)
 (フジテレビ系 火曜夜)

 男子シンクロの公演に賭ける32人の高校生たちのドラマ「ウォーターボーイズ」(フジ系、火曜夜)。一見ばかげていても、本人たちは一途に思い詰める。
まさに若さゆえの熱い物語に、元スイマーの記者はくぎ付け。そしてついに「33人目のボーイズ」として、(練習にだけ)仲間入りを許された。(雑崎徹)

 ドラマは一昨年ヒットした同名映画の2年後という設定。
男子高水泳部の女性顧問にあおられた先輩たちが始めた学園祭の出し物「男子シンクロ」は、いまや街の人気行事になっていた。
が、今年は「学業に悪影響」と学校側からの中止命令を受けてしまう。慌てたメンバーたちが数々の障害を自らの手で乗り越え、最後は素晴らしいパフォーマンスを繰り広げる、という青春群像劇だ。

 ストーリーはもとより、最大の見どころは最終回の水中パフォーマンス。週1回、収録現場と同じ山梨県内のプールで全体練習があると聞き、いてもたってもいられず駆けつけた。
 午前9時から練習開始。水泳基礎練習とシンクロ基本動作の復習を約1時間。その後、最終回で披露する隊形練習に入った。
円陣、縦列、交差……その中にジャンプや細かな手足の所作も加わる。素人では難しい動きも、クランクイン1カ月前に計18日、日に10時間という集中水泳特訓を受けた成果が出る。
 記者はその日不在だったボーイズの穴埋めに入った。ヨタヨタする記者に、「徹ちゃん、頑張れー」の声援がいずこともなく上がる。
それに限らず練習中、ボーイズ同士で声を掛け合い、演技の修正が入る。
 水の中では主演も脇もない。ボーイズたちが自らの判断で修正している時は口を出さない。「チームワークがすべてですから」とシンクロ指導の不破央。

 いずれの演技もタイミングが難しい。土台役の記者の肩から、主演の山田孝之がジャンプするシーン。
なかなかタイミングが計れない記者に、山田は「上から肩をたたきますから、そのタイミングですよ」と耳打ちしてくれた。その合図で立ち上がると、山田が大きくジャンプしていった。

 ムードメーカー立松憲男役の森山未来は「みんな熱いっすよ。苦労を分かち合って、熱くならないわけないですから」と話す。
「ほとんど新人ばかり。でも僕らが触発されている。ボーイズたちは、自分たちを奮い立たせている」と船津浩一プロデューサー。
 互いに理解し合い、尊重し合った上で個性を発揮するボーイズ。ギスギスした風潮の今、そのすがすがしさが気持ちいい。

 ◇平泳ぎの不破が指導
 五輪や世界選手権などの正式競技ではない男子シンクロ。そのシンクロを不破央=写真=が指導している。
不破は平泳ぎの元日本記録保持者。五輪出場の夢は果たせず、曲折あって参加した青年海外協力隊のグアテマラ派遣(水泳指導)が転機だった。
 「子供の頃のことを思い出したんです。僕も泳ぐのが楽しかったから頑張れたんだなあ、と」
 その楽しさを伝えようと水中道化師グループ「トゥリトネス」を主宰。その精神がボーイズたちに受け継がれている。

 【写真説明】
 記者も体験したジャンプの演技。土台役とジャンパーの息が合わないと鋭く飛び出せない=山梨県内で

朝日新聞社
産経新聞 2003.06.30 東京朝刊
ドラマ版「ウォーターボーイズ」 ヒット映画に“挑戦状” フジ系あすから

 矢口史靖監督の大ヒット映画『ウォーターボーイズ』が連続ドラマ化され、あす七月一日からフジテレビ系でスタートする(火曜後九時)。三十二人の“シンクロボーイズ”たちが繰り広げる、ひと夏の青春ストーリー。ドラマは映画を超えられるか?!

 あれから二年−。唯野高校の学園祭でのシンクロは有名になっていた。水泳部の進藤勘九郎(山田孝之)は、シンクロチームのリーダーに選出されたものの、教育委員会からの活動自粛要請を受け入れてしまう。一方、転校生の立松憲男(森山未來)はあの手この手で活動実現に向け奔走。勘九郎は憲男の強引さに巻き込まれるうち…。

 何をやるにも煮え切らない勘九郎と、“男のシンクロ”に感動して転校してきた、めげない憲男。ここに生徒会長の田中昌俊(瑛太)、謎多き一匹狼(おおかみ)の高原剛(石垣佑磨)、太っちょの石原太(石井智也)が加わり、この五人を中心に、クライマックスのパフォーマンスである学園祭でのシンクロ実現に向けて熱いひと夏を過ごすことになる。

 この作品が連続ドラマ初主演となる山田は「三十二人みんなで熱い夏にしようと、それぞれの細かいキャラクター作りでがんばっています。映画の方がよかったと思われないように、十代最後の夏をこの作品にかけたい」。森山は「一致団結し、熱いものにしたい」。瑛太は「映画以上のものを、オレたちだけの『ウォーターボーイズ』を作ろうという意気込み」。石垣は「いろいろなドラマがありますが、三十二人がここまで気持ちが通じている作品はほかにない!」。

 そして、この作品のために体重を増やさなければならなかった“デブキャラ”の石井は、「取り返しがつかなくなるほど太ったらどうしよう」と笑わせつつも、「見た人が泣けるぐらいがんばりたい」。

 また、金井卓也プロデューサーは「二年前の大ヒット映画に負けないという意気込みです」。オーディションで二百五十人の中から選ばれた三十二人のボーイズを迎え、「それぞれのキャラクターを生かし、さわやかな青春群像劇にしたい」と気合は十分だ。

 ボーイズを取り巻く出演陣には、竹中直人(イルカの調教師)、杉本哲太・眞鍋かをり(水泳部顧問)、柄本明・徳井優(オカマバー勤務)ら映画と同じ設定の個性派キャストに、女子高“ガールズ”として宮地真緒と香椎由宇、また、シンクロチーム反対派役の布施明や菊池麻衣子ら新メンバーも加わり、よりにぎやかに展開する。

【写真説明】

ドラマの中心となる5人のボーイズ。右から石垣佑磨、森山未來、山田孝之、瑛太、石井智也

産経新聞社
スポーツニッポン 2003.06.28  27頁 写図有 (全259字)
胸張る山田孝之−−フジ「ウォーターボーイズ」完成
 
 来月1日にスタートするフジテレビの青春ドラマ「ウォーターボーイズ」(火曜9・00)の初回が完成した。主人公のナイーブな高校生・勘九郎に扮する山田孝之(19)は仕上がりに自信。「なにしろ、ここまで下準備に時間を費やしたドラマなんてありませんからねぇ」と胸を張った。
 男子生徒だけでシンクロに挑むという設定であるため、エキストラも含めた32人が1カ月以上も合宿。「水泳は大の苦手」だった山田が、猛特訓により、遠泳までこなせるようになった。山田は鹿児島県生まれ。
8月30日公開の映画「ドラゴン・ヘッド」にも出演する注目株。

スポーツニッポン新聞東京本社
スポーツニッポン 2003.06.18 
水着ピチピチ 「ウォーターボーイズ」−−フジ新ドラマ制作発表
  
 俳優・山田孝之(19)が連続ドラマに初主演するフジテレビ系「ウォーターボーイズ」(7月1日スタート、火曜後9・00)の制作発表が17日、東京・府中市内のスポーツクラブで行われ、山田ら32人がシンクロを披露した。
 男のシンクロにチャレンジした高校生の活躍を描いた同名映画(01年)のドラマ化。今回は2年後の後輩たちの物語で、山田、瑛太(20)、森山未來(18)、石垣佑磨(20)、石井智也(19)らが1カ月の猛特訓。今まではカナヅチだったという山田は「まだ60点。これからもっとよくなっていくと思うので期待して」とアピール。マドンナ役は宮地真緒(19)。
日刊スポーツ  2003.06.20 

山田孝之 日米合作恋愛映画「Jenifa」制作発表
 
 俳優山田孝之(19)が出演する日米合作映画「Jenifa」(ジェニファ)(三枝健起監督)の製作発表が19日、都内で行われた。
モデルとして活躍中の主演ジェニファー・ホームズ(23)が交換留学生として滞在した経験が原案。
日本のある寺にホームステイしたアメリカ人少女と、そこに寄宿する日本人少年とのラブストーリー。
相手役を務める山田はフジ新ドラマ「ウォーターボーイズ」に主演するなど多忙だが「死なない程度に頑張ります」。
ラックスドリームガールの浅見れいな(20)も映画初出演。
読売新聞 2003.06.11 東京夕刊
7月スタートの新番組「ウォーターボーイズ」 同名映画のその後描く
 
◆32人シンクロ特訓中 大部屋で合宿「気持ちが一つになった」

7月1日から始まる連続ドラマ「ウォーターボーイズ」(フジテレビ系=火曜午後9時)は、シンクロナイズド・スイミングに青春をかける男子高校生を描いてヒットした同名映画のその後を描く物語。学園祭でシンクロを披露するまでの日々を追うドラマさながら、32人の若い出演者たちがシンクロの特訓に励んでいる。(田中誠)

映画から二年後という設定。主人公は先輩たちの活躍に刺激されて水泳部に入った進藤勘九郎(山田孝之)。映画で水泳部員の一人だった玉木宏が卒業生として出演するほか、真鍋かをり、竹中直人らも映画に続いて顔を見せる。

シンクロに挑戦するのは、約二百五十人の応募者の中から、水着審査などで選ばれた、十六歳の現役高校生から二十三歳の若手俳優まで三十二人の“ボーイズ”たち。神奈川県津久井郡と、栃木県小山市で計十八日間にわたって合宿訓練を行い、小山市では温水プールで実技指導を受けた。

「最初はきゃしゃだと思ったけど、映画を見ているためか、ちょっとアドバイスするとすぐにできるようになる。こっちが戸惑うくらいのみ込みが早い」と、映画でもシンクロ指導をした水中パフォーマンス集団「トゥリトネス」主宰の不破央(ひさし)さんは驚く。

シンクロの演技は、映画での二倍以上の運動量があるという。「こっちがハードルを高くして、『お前たちこれができるか?』と聞くと、『やります!』って返ってくる。全員が映画を超えようと思って取り組んでいる」と不破さんは手応えを感じている。

ドラマ初主演の山田は、合宿の間、他の出演者たちと大部屋で寝食を共にした。

「起きている十六時間の半分が水泳。人生でこれほど一つに集中したことはないかも」と山田は苦笑いするが、「だんだんできてくる喜び、三十二人の気持ちが一つになっていく喜びがあった。きつかったけど、楽しかった」と振り返る。

実は、泳ぎは苦手。が、今では「ふだんの生活でも、足先が曲がっていると気になる」というほどシンクロが身についている。「シンクロなのでチームワークが大事。自分が引っ張るというより、三十二分の一の気持ちで、着実に一歩ずつ頑張っていこうと思っています」と抱負を語る。

間もなく撮影に入るため、週一回の全体練習しかできなくなる。山田は、「出番が多いので、個人で練習をしている余裕はなさそう。今のレベルを最終回までキープするのが大変です」と気を引き締めていた。

写真=迫力あるジャンプ

写真=初主演の山田孝之

写真=一糸乱れぬ……とはいかず。手前は不破さん

読売新聞社
スポーツニッポン 2003.02.01
奇っ怪ポスター えっ、主役がいない!!−−映画「ドラゴンヘッド」
  
◇さわやか一変…狂気の笑顔
 俳優の妻夫木聡(22)主演、ヒロインに日本映画初出演のSAYAKA(16)を起用した映画「ドラゴンヘッド」(監督飯田譲治、製作委員会スポーツニッポン新聞社ほか)のポスターがこのほど完成。ところがこのポスターに主演2人の姿は一切なし。狂気にまみれた少年の不気味なワンショットという、奇抜なデザインが話題を呼びそうだ。
 全身をあやしくペインティングし、狂気の笑みを浮かべているこのキャラクターは、中学生の主人公テル(妻夫木)とアコ(SAYAKA)の同級生ノブオ。天変地異のため起こった新幹線事故の影響で狂気に目覚め、2人に襲い掛かる重要な役どころで、演じたのは同作が銀幕デビューとなる俳優の山田孝之(19)だ。
 妻夫木とSAYAKAの共演が話題を集める中、2人の写真は一切使わないという挑戦的なデザイン。その不気味な姿からは、テルたちが崩壊した日本をサバイバルするという、同作特有の破滅的な世界観がリアルに伝わってくる。
◇ノブオ役、山田不気味…「メークで気持ち入る」
 山田は01年のNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」、昨年の「ランチの女王」などに出演した注目の若手俳優。原作コミックに描かれたノブオを見ながら自らメークしたといい「結構楽しかった。メークしていくとだんだん気持ちが入っていくんです」と自分でつくり上げたノブオ像に満足げ。ポスターを見て「不気味でいいですよね。小さい子とか泣いちゃいそうですけど」と苦笑いを浮かべた。
 同作は発行部数650万部以上の人気コミックの映画化で、昨年10月から約2カ月間、ウズベキスタンオールロケを敢行。ポスターは特報版が流れる8日から、全国の劇場などに張り出される。8月30日公開。

スポーツニッポン新聞東京本社
読売新聞 2002.07.26 大阪朝刊
[e−ライフTV新時代]調べてきました 関テレ系「陰陽師」の晴明の弟子役は

 ◆ビリヤードが趣味の18歳 映画「猫の恩返し」で声優も

 <Q>関西テレビ系「陰陽師☆安倍晴明」(火曜後7・59〜)で晴明の弟子を演じているのはどなたですか?(兵庫県三木市、矢島せつ子さん 66)

 <A>三上博史さんふんする安倍晴明の弟子、藤哉を演じているのは俳優の山田孝之さん=写真=です。1983年10月20日、鹿児島県生まれ。身長169センチで血液型はA型。趣味はビリヤード。特技は乗馬です。「原作を読んで、そこから役のイメージを作り、自分の中に落とし込んでいきました」とのこと。現在、「ランチの女王」(月曜後9・00〜)の牛島ミノル役、映画「猫の恩返し」ではルーンの声を担当しています。

 30日放送で最終回。藤原将之(保坂尚輝)を失った晴明ですが、都を守るために将之を蘇生させます。(関西テレビ広報部、所属事務所)

読売新聞社
日刊スポーツ 2002.03.07 
人気若手俳優の山田孝之 コカ・コーラ「No Reason−」でCM初出演
 
人気若手俳優山田孝之(18)が9日から放送されるコカ・コーラの「NoReason Coca−Colaキャンペーン」でCM初出演する。「2人のFIFAワールドカップ」編で10代目リハウスガールの女優蒼井優(16)と高校生カップルを演じ、サッカーシーンでは見事なキックを見せている。昨年のNHK「ちゅらさん」でブレークし、現在はフジテレビ「ロング・ラブレター〜漂流教室〜」(水曜午後9時)に出演中。「サッカーは小中学校の体育以来だったので、かなり必死に練習しました」とさわやかな笑顔を見せていた。CM曲は桑田佳祐(46)が担当する。
日刊スポーツ 2002.01.23 
[テレビライフ]
フジ「ロング・ラブレター〜漂流教室」 山田孝之、男の演技
 

昨年NHK「ちゅらさん」で“100万人の弟”として世のお姉さまたちから圧倒的な支持を得た、俳優山田孝之(19)が“男”としても成長してきた。現在出演中のフジテレビ「ロング・ラブレター〜漂流教室」(水曜午後9時)では、現実の世界から隔絶された高校生たちのリーダー格として、悪戦苦闘しながらもたくましさを身につけている。今日23日放送の第3話では、大きな危険にさらされるとのこと。お姉さまならずとも見逃せない!?

「−漂流教室」は突発的に起きた事故で、現実社会から非現実的な世界に隔絶された高校の教師と生徒たちの、極限状態における人間愛を描くラブストーリー。“今を生きる”をキーワードに、厳しい環境を生き抜くために限りなくゼロに近いわずかな可能性を信じてサバイバル生活を送っている。

山田はクラスのリーダー格の生徒高松を演じている。「でも全然格好良くないんですよ」と苦笑いするように、優等生タイプではない。勉強では補習組で、恋人にはなかなか思いを告げられず、同級生にかっさらわれそうになったり、むしろ落ちこぼれだ。でも、どこか憎めない人間的な魅力にあふれ、窪塚洋介(22)演じる担任教師も一目置いている。

山口雅俊プロデューサーは「それは山田君の魅力そのものなんです」と話す。「彼の、世代を超えて受け入れられるキャラクターは魅力です。だからこそ強いだけでなく、ちょっと情けない部分もある、従来のリーダーにないキャラクターを芝居で出せる。恋愛でも苦しみ、切なさを表現できるこの世代では数少ない役者」と続ける。高松という役には大きく2つの役割があるという。未来に絶望する同級生たちの精神的支柱と、自らもやっと思いを確認し合えた恋人と“事故”によって引き裂かれるという悲劇のヒーロー。山口氏は「まだ発展途上の感じが将来性を予感させて楽しみです」と期待する。

“ある厚み”。それは山田自身の“弟”から“男”への成長を現わしているのかもしれない。昨年は月〜土曜放送の「ちゅらさん」と日曜放送のTBS「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」で毎日テレビに登場。ヒロインの弟役と交際する高校生役を演じ、純粋で繊細なキャラクターで人気を得た。だが山田は「次はそのイメージを裏切ってみたい。僕自身は、男っぽさにもあこがれていますから。理想は内面から男らしさがにじみ出てくることです」と話す。その思いが演技となって現れている。

ドラマの中での環境は最悪だが、撮影現場の環境は最高という。常盤貴子(29)や窪塚という現在のドラマを引っ張る先輩との共演が刺激になっている。「あまり意識はしていませんが、お2人のお芝居はずっと見るようにしています」と話す。

「−漂流教室」の今後の展開については「高松はまだまだ情けなかったりするんですけど、今後は厳しい環境を生き抜くごとに、恋愛でも人間的にも成長していってくれると信じています」。それはそのまま俳優山田孝之のこれからにも当てはまりそうだ。【船山元一】

◆山田孝之(やまだ・たかゆき)本名同じ。1983年(昭58)10月20日、鹿児島県生まれ。99年、日本テレビ「サイコメトラーEIJI」でデビュー。00年、NHK「六番目の小夜子」に出演。大河ドラマ「葵〜徳川三代」で家光の幼少時代を演じた。特技は乗馬、ビリヤード。169センチ、血液型A。
毎日新聞 2001.08.23 東京朝刊 
[気にされてマス]山田孝之さん 〜いい意味で皆を裏切る演技したい
 
◇TBS系「恋がしたい×3」(日曜後9.00)で、ナイーブな 高校生、渉を演じる

 「演じるのは面白い。自分以外の人になれるし、いろんな経験もできる。でも今度の役はつかみどころがなくて……」。NHK「ちゅらさん」のロック青年役から一転、恋に悩み、自分探しに苦しむ高校生を演じる。何しろ、伝言サービスで年上の“声美人”(岡江久美子)に恋するのだ。

 「監督からは『普通の高校生を演じてくれ』と言われましたが、『普通って何?』って感じで。いずれにしろ、渉がどう成長するのか、自分でも楽しみなんです。僕も彼に似て純だから」

 鹿児島出身の17歳。中3の終わりごろに東京へ引っ越し、原宿でスカウトされたのがデビューのきっかけ。「鹿児島は自然に囲まれて、夏休みには友達と川で泳いだり。東京は自然が少ないから、たまに帰りたくなりますね」と、時々里心も出るようだ。

 俳優を一生の仕事にする気だ。「いい意味で皆さんを裏切るような演技をしたい。いろんな役をきちんと演じ分けられる安藤政信さんは尊敬できますね」と、ひとみを輝かせた。
日刊スポーツ 2001.08.05  
[テレビライフ]
山田孝之 NHK「ちゅらさん」TBS「恋がしたい−」で毎日


NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」(月〜土曜午前8時15分)でヒロインの弟を演じる新人俳優山田孝之(17)が、TBS「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」(日曜午後9時)の主要キャストに起用され“毎日”茶の間に登場している。朝ドラの好演を見たTBSサイドがラブコールを送り出演が決定した。両ドラマの収録で過密スケジュールが続いているが、大きく飛躍しそうだ。

「ちゅらさん」に古波蔵恵達役で出演し、年上の女性らに熱く支持されている山田が、TBSの人気枠「東芝日曜劇場」の主要キャストに起用された。朝ドラに出演中の新人俳優が、その収録中に民放ドラマに起用されるのは異例のこと。月曜から土曜までは朝ドラ、日曜はTBSと毎日、茶の間に姿を見せている。

「恋がしたい−」は、恵まれた家庭に育ちながらも愛に飢えている高校生を演じている。伝言ダイヤルで知り合った女性(岡江久美子=44)に「30歳のデザイナー」と偽り、電話で人生の相談に乗ってもらう難しい役どころだ。TBSの八木康夫プロデューサーは「『ちゅらさん』で山田さんを見ていい役者だと感じていました。純粋な雰囲気がとてもいい。いろいろとオーディションをしましたが、山田さんしか今回の役はできないと思いました」と語る。岡江も「すごく新鮮な感じ。こんないい子を好きになる役なんて幸せ」と絶賛している。

ハードスケジュールで収録に臨んでいる山田は「TBSのお話をいただいた時、うれしかったんですがすごいプレッシャーで。『ちゅらさん』の収録の時は『恋がしたい』のことを忘れて、『恋がしたい』の収録の時は『ちゅらさん』のことを忘れてやっています」。

「ちゅらさん」では、普段と同じ茶色に染めた髪のままで出演しているが「恋がしたい」にはスプレーで髪を黒くして出演する。
「その日のうちに髪を洗わないと大変なんです。服についてしまったりして。髪を洗う時、ふろ場が真っ黒になっちゃうんですよ(笑い)」。

「恋がしたい」では、幼さと大人の雰囲気が交錯した表情を巧みに演じている。「最初、どう演じるかすごく悩みました。八木さんから『直感を大切にして演じなさい』とアドバイスをいただき、演じられるようになりました」。

両ドラマの収録は8月末まで続く。「忙しいのはとてもうれしいこと。まだまだ、役者としてのスタートラインに立ったばかりですから。将来は安藤政信さん(26)のように、引き出しの多い役者になりたい」と話していた。

【岩田千代巳】

◆山田孝之(やまだ・たかゆき)

本名同じ。1983年(昭58)10月20日、鹿児島生まれ。99年、日本テレビ「サイコメトラーEIJI」でデビュー。00年、NHK「六番目の小夜子」に出演。大河ドラマ「葵〜徳川三代」で家光の幼少時代を演じた。特技は乗馬、ビリヤード。165センチ、血液型A。
読売新聞 2001.06.23 東京夕刊  
〈質問箱〉NHK「ちゅらさん」で、恵達役の山田孝之さんについてほか
 
 Q・NHK「ちゅらさん」で、恵里の弟、恵達の山田孝之さんについて教えてください。(静岡市、主婦・市川さき子さん64ほか2通)

 A・にぎやかな古波蔵家にあって、唯一、冷静な弟として恵達の役柄を設定。オーディションを実施したところ、透明感のある演技が決め手となって山田さんが選ばれました。鹿児島県出身の十七歳。これまでにNHKの「六番目の小夜子」や「葵〜徳川三代」などに出演しています。(NHK広報局)
日刊スポーツ 2001.05.15 
[テレビライフ]
オーディションで抜擢 「ちゅらさん」で人気急上昇の山田孝之
 

NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」(月〜土曜午前8時15分)でヒロイン国仲涼子(21)の弟・古波蔵恵達(こはぐら・けいたつ)役を演じる新人俳優山田孝之(17)が、回を追うごとに美少年へと変身している。今週からプロのアーティストを目指し上京する設定となる。さらに注目されそうだ。

恵達役の山田は、オーディションで約1100人の中から選ばれた。番組が開始当初は「まじめな高校生」の設定で髪形も「七三分け」だったが、5月に入って「ロック少年」に変身。今週からプロのアーティストを目指し上京する展開となる。髪も茶色にして格好良さが増した。

山田は、1999年(平11)10月に日本テレビ「サイコメトラーEIJI2」でドラマデビューした。昨年はNHK大河「葵〜徳川三代」に竹千代役で出演したが、オーディションに合格するとは思ってもいなかったという。「マネジャーさんに、ファミリーレストランに呼び出されて、いきなり沖縄のパンフレットを見せられたんです。『沖縄、行こうか』って。そこで初めて合格したことを知って、もう、興奮しちゃいました」と振り返った。

ロック少年でギターを弾く役でもあり、ギターを猛練習した。「1度も弾いたことがなかったので、指遣いを必死に覚えて。役者として、やはりやりこなさなくてはいけませんから。最初は、演技面でもギター面でもプレッシャーの連続でした」。

収録は昨年11月からスタート。共演者には、父役の堺正章(54)、母の田中好子(45)らベテラン勢が多く、一緒に収録に臨むうちに、間合いやセリフ回し、表情も上達した。「恵達くんとのお付き合いも半年になり、恵達くんの考えは理解できますね。今回のドラマは兄弟愛、家族愛がテーマ。僕には実際、姉がいて、とても仲がいいと思っているんですが、このドラマの恵里(国仲)と恵達ほどでは……(笑い)。今後、姉のためにすごい思いきった行動をとる場面も出てくるので、ぜひ見てほしいです」と語る。

年上の女性からのファンレターが増加中で「本当に光栄です」と素直に喜ぶ。今回の朝ドラを機に一気に人気俳優になりそうだ。【岩田千代巳】

◆今週のみどころ

恵達は沖縄でのバンド活動に行き詰まりを感じ、オリジナル曲を作曲することに目覚めた。恵達は、沖縄から東京に家出した姉の恵里(国仲)に電話し、曲を聴かせる。東京でのアルバイトで失敗続きだった恵里は、恵達の電話に励まされる。その直後、恵達も家出をして上京、姉の部屋に転がり込む。恵里は沖縄に帰るように説得するが、恵達は「ロックをやりたいから帰りたくない」と言い張る。沖縄の実家では両親が2人のことを心配する。

◆山田孝之(やまだ・たかゆき)本名同じ。1983年(昭58)10月20日、鹿児島生まれ。日本テレビ「サイコメトラーEIJI2」NHK「六番目の小夜子」「葵〜徳川三代」などに出演。6月にTBS月曜ミステリー劇場「示談交渉人甚内たま子“裏”ファイル」に出演する。特技は乗馬、ビリヤード。165センチ、血液型A。
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