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Tezuka Osamu net.

<完成披露試写会情報>

4/28(木)新宿ミラノ座で、完成披露試写会が行われました。


(左から)山下リオ、山田孝之、玉木宏、石橋凌、山本裕典 以上、敬称略

映画の内容を連想させる様な大量のスモークがステージと客席を覆い、視界が開けるとステージ上には主要キャストが現れているという演出に会場も大盛り上がり!

  


初の悪役を演じた玉木さんは、原作の結城をイメージし繊細でシャープな役作りをしたという事で7キロ減量をしたそうです。
難しい役どころの賀来を演じた山田さんは、好き勝手に振る舞う結城役の玉木さんを羨ましがりつつ、かなりのフラストレーションを溜めての演技だったとの事。
ダークヒーローものという内容にも関わらず、和やかに笑いの多い舞台挨拶になりました。

最後に玉木さんから、「手塚治虫さんの生誕80周年という意味のある年に公開できてうれしい。
大がかりなアクションもあり、スケールの大きな内容なのでスクリーンで観てほしい映画」
と締めくくってくれました。

是非、スクリーンでご覧下さい!



(2009/4/30 更新)
日刊スポーツ

山田孝之を司会者が「扱いにくい人だ!」

 故手塚治虫氏原作の映画「MW−ムウ−」(7月4日公開、岩本仁志監督)の完成披露試写会が28日、都内で行われ、主役の玉木宏(29)山田孝之(25)ら共演者5人が舞台あいさつを行った。

 玉木は裏で凶行を繰り返すエリート銀行員を演じた。「悪役は初めて。俳優だったら誰でもやりたい役。イメージ力を問われました」と振り返った。劇中の内容にちなみ、「世界を変えるために必要なもの」を聞かれ、山田は画用紙に「むり」と一言。「僕は世界を変えるなんて、大それたことはできません」。司会者から「扱いにくい人だ」と突っ込まれていた。玉木は「相棒」と書き、「違う映画の宣伝みたいですけど」と観客を笑わせた。

 [2009年4月28日21時43分]

マイコミジャーナル




この日の山田は終始ハイテンション。写真撮影時も、人差し指を立ててポーズを決めたり、わざと玉木の陰に隠れたりして、観客や報道陣の笑いを誘っていた



他の4人とは明らかにトーンの違う山田の回答に、玉木からも「『むり』っておかしいだろ!」とツッコミが。本人いわく、「世界を変えるなんて大それたことはできません……」

手塚治虫作品の中でも「禁断の傑作」と評される『MW -ムウ-』。手塚氏の生誕80周年を機に実写映画化され、28日に東京・新宿で完成披露試写会が開催された。上映前には玉木宏、山田孝之、石橋凌、山本裕典、山下リオが登壇し、舞台挨拶を行った。

玉木演じる結城美智雄は16年前に起きたある事件の生存者で、冷徹に関係者を裁いていく。悪役への挑戦は自身初とのことだが、「数年前は"いい人"を演じることが多く、それとは真逆の悪役に挑戦したいと思っていて。悪役だと自分のイメージ力が問われますよね。だからこそ挑戦したいジャンルだし、僕がずっとやりたかった役どころでもあります」と玉木。撮影にあたっては体重を7kg落としたそうで、「原作を読み、結城に対して繊細でシャープでスマートなイメージを持ちました。だから食事制限などをして、自分もそう見えるようにしました」。ちなみに食事制限の方法については、「ずっと米を食べなかったんですよ」と明かした。

16年前の事件のもう1人の生存者で、神父の賀来裕太郎を演じた山田は、開口一番、「山田でーす! 今日も元気一杯、笑顔満点です(笑)」と挨拶し、観客の笑いを誘う。撮影を振り返って、「賀来は結城に振り回される立場なので、自分のやりたいことをやっている結城の横で、フラストレーションがすごく溜まりました。ロケ地のタイはくそ暑かったし……」と話したが、そのままコメントが途切れてしまい、「終わりなの!?」と玉木に突っ込まれてしまう一幕もあった。

本作では、結城と賀来がそれぞれのやり方で世界を変えようとする。これにちなみ、MCの坂上みきからキャストに向けて、「世界を変えるために必要なものは?」とのお題が。

玉木が、「違う映画の宣伝みたいだけど……」と言いつつ、「相棒」との答えを披露すると、会場は再び爆笑に包まれた。

最後はキャストを代表して玉木が挨拶。「手塚治虫さんの生誕80周年という年にこの映画が公開されることになり、嬉しく思っています。大きなスクリーンで見る価値のある作品だし、『何が善で何が悪か』というメッセージが皆さんの心の中に残るのではないかと思います」と本作をPRした。




フォトセッション中も絶好調の山田孝之

movie walker

玉木宏が、手塚治虫の禁断のコミックの映画化作品『MWムウ』(7月4日公開)で初の悪役にトライ! 今まで見たことがない彼の“ダークヒーロー”ぶりが非常に新鮮な本作の完成披露舞台挨拶が4月28日に行われ、玉木本人と、共演の山田孝之、石橋凌、山本裕典、山下リオが登壇した。

結城美智雄という初の悪役をオファーされたのは今から5年くらい前だったという玉木。「その当時はいい役ばかりをやってたので、原作を読んでぜひやりたいと思いました。でも、すごくスケールの大きい作品なので、こんなに時間がかかってしまいました」

7kgもの減量をして役作りをした玉木だが、その気になるダイエット法についてたずねると「米を食べなかっただけです」とのこと。うーむ。見習いたいものだ。

『MWムウ』は、結城が全世界の滅亡を目論むという壮大なストーリー。そこで、舞台挨拶では全員に「世界を変えるために必要なものは何?」というお題が与えられ、それぞれがボードに書いて見せてくれた。

山下リオは「変えようとする心」、山本裕典は「癒し」、石橋凌はミュージシャンならではの「イマジン<ジョン・レノン>」と書かれたボードを披露。

注目は、山田孝之のボード。そこには「むり」という平仮名とイラストが……。「世界を変えるだなんてだいそれたこと、僕にはできませんので“むり”と書かせてもらいました」と言うと会場は大爆笑。

続いて玉木宏は「相棒」と書かれたボードを掲げた。え!? 何それ?? 玉木いわく「人はひとりでは世界を変えられない。でも相棒がいたら変えられる気がするので“相棒”と。違う映画の宣伝ではないですよ(笑)」 さすがは主演スター、ちゃんと落としどころを考えてあったのね。

最後に玉木は「手塚治虫さんの生誕80周年という意味のある年に公開できてうれしいですね。スクリーンで観てほしい映画です」と力強く語った。

派手なカーチェイスや、タイの軍隊が参加したアクションシーンなども話題の『MWムウ』。日本映画のスケールを超える大作と呼び声の高い映画は、ぜひ大きなスクリーンでどうぞ。【MovieWalker/山崎伸子】

oricon style
玉木宏、主演映画イベントで図らずも他映画アピール!? 初の悪役に7キロ減量も( 2009年04月29日 06時00分)

故・手塚治虫さんがダークヒーローを描いた衝撃作『MW−ムウ−』の完成披露試写会イベントが28日、都内で行われ、玉木宏らキャスト陣が舞台あいさつに登壇した。同作のストーリーにちなんで“世界を変えるために必要なもの”を挙げる場面で、図らずも『相棒』と書いたボードを見せてしまった玉木だったが「違う映画の宣伝ではありません!」とすかさず釈明。一瞬、会場には不思議な空気が流れるも、その直後に大きな笑いが沸き起こった。

 これまでにも映画化の企画があったものの、原作の過激さやタイミングの問題などで見送られてきた同作が、手塚さんの生誕80周年を機についに実現。悪を体現する殺人鬼を通して社会の病理に切り込んだ作品となっている。同作で自身初の悪役に挑戦し、役作りのために7kgの減量に成功したという玉木は「食事制限をして(悪役っぽく)見えるようにした。米を食べなかった」と減量法を明かした。

 玉木は、世界を変えるためには“相棒”が必要だと考える理由について「人は1人では生きていけないし、相棒がいた方がいいんじゃないかな」と説明。一方、報復に走る玉木演じる主人公を止めようと奔走する“相棒”役を務める俳優・山田孝之は、同じ質問に「僕は世界を変えるなんて大それたことは出来ません。だから“むり”」と答えるなど、どこかチグハグな“迷”コンビぶりながらも黄色い歓声を浴び、観客の心を掴んでいた。

 舞台あいさつにはほかに俳優の石橋凌、女優の山下リオ、俳優の山本裕典が出席。映画『MW−ムウ−』は7月4日より全国で公開。
MOVIE Collection
『役作りで7キロ減量!『MW』舞台挨拶に玉木宏、山田孝之らが登壇』












『役作りで7キロ減量!『MW』舞台挨拶に玉木宏、山田孝之らが登壇』










玉木の後ろに隠れて手を振る山田孝之(左から2人目)。ムービーカメラに向けたコミカルな動きで会場を沸かせた

役作りで7キロ減量!『MW』舞台挨拶に玉木宏、山田孝之らが登壇

[ムビコレNEWS] 天才漫画家・手塚治虫の最高傑作とも言われている「MW−ムウ−」。圧倒的なスケール感を持つがゆえに映像化不可能と言われ続けてきたこの作品が、ついに映画化! 7月4日より全国公開となる。4月28日、この映画の完成披露試写会が都内の映画館、新宿ミラノ1で行われ、キャストの玉木宏、山田孝之、石橋凌、山本裕典、山下リオが舞台挨拶した。

オープニングでは勢い良くスモークがたかれ、5人が登場。客席から大きな歓声が挙がる中、本作で初の悪役に挑戦した玉木は、「誰もがやりたい役。イメージ力が問われる役です」と感想を述べた。繊細でシャープなキャラクターをイメージしたそうで、撮影にあたって7キロほど体重を落としたという。司会者がダイエット方法について聞いたところ、「米を食べなかったんです」と教えてくれた。

そんな玉木演じる悪役・結城美智雄の悪事に、苦悩しながらも手を貸してしまう神父・賀来を演じたのが山田。「結城(玉木)に振り回される立場なので、玉木さん……というか結城は好き勝手にやっているのでフラストレーションがすごくたまりました。悪役は楽しそうだな〜、いいな〜と……」と撮影を振り返った。

16年前、政府によって抹消された事件の生き残りである結城と賀来。世界を変えようとする結城の行動にからめ、舞台挨拶の終盤に、「世界を変えるために必要なこと」を5人がボードに書いて発表。

「変えようとする心」と素直な意見を書いたのは山下。「まずは心からじゃないかな〜」と笑顔で説明。「癒し」と書いた山本は、司会者から「漢字、間違ってませんね?」と突っ込まれると、「調べました!」と胸を張った。

「イマジン〈ジョン・レノン〉」と書いたのは、ミュージシャン出身の石橋。「(ジョン・レノンは)一番好きなアーティスト。古い歌ですが、この歌詞の中に答えが集約されていると思います」と静かに語った。そんな中、山田は、泣き顔マーク付きで「むり」と書き、「僕は世界を変えるなんて大それたことはできません」と、ちょっと困ったような顔で理由を語った。

最後を締めくくったのは玉木。「相棒」と書いたボードを見せながら、「違う映画の宣伝みたいなんですけど」と苦笑い。「人は独りでは生きられない気もするし……」と説明した後、「違う映画の宣伝ではないです」と念押ししていた。
MOVIE Collectionチャンネル  動画
pakila
MC 坂上ミキ
cinema topics online
cinema cafe 09/4/28

日本が世界に誇る漫画文化の歴史において、“神様”と形容される漫画家・手塚治虫の数々の名作の中でも“問題作”としてひときわ異彩を放つ「MW(ムウ)」がこのたび映画化され、7月に公開を迎える。4月28日(火)に本作の完成披露試写会が開催され、主演の玉木宏、山田孝之、石橋凌、山本裕典、山下リオが舞台挨拶に登壇した。

本作で、エリートサラリーマンという仮面の下に、冷酷な殺人鬼という素顔を隠し持った男・結城を演じた玉木さん。悪役を演じたのは今回が初めてとなったが「悪役は…俳優なら誰もがやりたいジャンルですよね。イメージ力が問われますし、ずっとやりたかったんです。原作のイメージが繊細でシャープなので、お米を抜いたりして食事制限して、7kg減量しました」と語った。

結城と共に過去にある忌まわしい事件を体験し、その秘密を共有してきた神父で、結城を救済に導こうとする賀来を演じた山田さんは「山田でーす。今日も元気いっぱい笑顔満点です」と劇中でのシリアスな役柄とは180度異なるキャラクターで挨拶し、会場の笑いを誘った。心に深い闇を抱えた賀来を演じたことについては「大変でした。ずっと葛藤でした。結城に振り回されて、フラストレーションがたまりましたし、タイはくそ暑いし…」と天候にまで文句をつけ「結城は楽しそうだなー、いいなと思って見てました」とふり返った。

山田さん同様にタイでの撮影で苦労したと言うのは石橋さん。「タイでくそ暑い中、ただひたすら走りました。ずっと走ってて死ぬかと思いました。サウナにいた気分でしたね。タイでは、現場に行くにも白バイ2台がついて来てくれたり、警察も軍もとても協力的でした。高速道路を完全に封鎖するなど、スケール感あふれるシーンが撮れました」と明かした。

山本さんは、本作で初めて社会人の役を演じたが、「2時間ずっとハラハラドキドキするシーンばかりですが、僕の出ているところは落ち着いて見れると思います」とアピール。山下さんは、玉木さんと山田さんとの共演について聞かれ「撮影もドキドキ、2人にもドキドキでした。2人共とても優しかったです。ロケバスで寝ちゃってたとき、玉木さんがそっと枕を敷いてくれて嬉しかったです」ととっておきのエピソードを明かしてくれたが、玉木さんは「記憶にない」とのこと。すると山田さんが「じゃあ、僕がやりました!」と横から割って入って会場は笑いに包まれた。

この後、結城と賀来がそれぞれのやり方で世界を変えようとするという物語に因んで、登壇者にそれぞれ「世界を変えるには?」というお題で何が必要かをボードに書いてもらったが、まず山下さんは「変えようとする心」。続いて山本さんは「癒やし」。石橋さんは、自身が大好きというジョン・レノンの名曲から「イマジン」としたためた。そして山田さんはというと「ムリ」…。「世界を変えるなんて大それたことは僕には無理です」とあっさり。玉木さんが「ほかの映画の宣伝みたいですが…」と言って出した答えは「相棒」。「人は一人では生きられないけど、相棒がいたら変えられる気がします」と語った。

最後に玉木さんは、観客に向けて「手塚治虫さん生誕80年に公開できることが嬉しいです。大きなスクリーンで観る価値のある映画です。観終わった後に、何が善で何が悪か、みなさんの心に残ると思います。そういったメッセージが届けば、作った意味があります。ぜひ楽しんでください」と力強く呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。

果たして、劇中の結城と賀来が「世界を変える」ために下す最後の決断は? 『MW -ムウ-』は7月4日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。

毎日JP 2009/4/28

玉木宏:「善悪が心に残る作品」手塚治虫の問題作で殺人鬼に 映画「MW」完成披露

 故手塚治虫さんの問題作を映画化した「MW−ムウ−」(岩本仁志監督)の完成披露試写会が28日、東京都内の劇場であり、主演の玉木宏さん(29)や山田孝之さん(25)ら登場。玉木さんは「見終わった後、何が善で何が悪かが心に残る作品になっていると思います」と語った。

 「MW」は76年9月〜78年1月、「ビッグコミック」(小学館)で連載されたマンガが原作。16年前、ある島で島民全員が虐殺される事件が発生。政府によって隠ぺいされるが、奇跡的に2人の少年が生き残った。その一人、結城美智雄(玉木さん)は、エリート銀行員となっていたが、冷酷な殺人鬼となって事件の報復と世界の滅亡をたくらんでいた。もう一人の賀来裕太郎(山田さん)は、敬けんな神父となり、結城の犯行を阻止し、救済しようと苦悩するというストーリー。人間の原罪や政治の闇を描いたピカレスク作品で「映像化不可能」と言われてきたが、手塚さんの生誕80周年を記念して映画化された。

 「世界を変えるために必要なものは?」という質問に、玉木さんは「ほかの映画の宣伝じゃないですけど『相棒』かな。誰かがいたら変えられる気がする」と答え、山田さんは、「無理。そんな大それたことできません」と弱気な答えで、会場を笑わせた。映画は7月4日公開予定。【立山夏行】

 2009年4月28日

YOMIURI ONLINE 2009/4/28




おどけてポーズをとる山田さん(左)と笑う玉木さん




左から山下リオさん、山田さん、玉木さん、石橋凌さん、山本裕典さん

玉木宏が悪役に挑戦 映画「MW」完成披露

玉木さんは「手塚治虫さんの生誕80周年記念作品として、本当に意味のある年に公開できるのですごくうれしい」
「世界を変えるのに必要なものは?」の問いに「相棒」と答えた玉木さん。「違う映画の宣伝ではありません」と笑顔を見せた
 手塚治虫さんの原作の映画「MW―ムウ―」(岩本仁志監督)の完成披露試写会が28日、都内で行われ、玉木宏さん、山田孝之さんらが登場した。

 悪のヒーロー・結城美智雄を演じた玉木さんは「悪役は、俳優をやっている中で、誰しもがやりたいジャンル。悪役や死ぬ役はイメージ力が問われるので、やりがいがある。ずっとやりたかった」と語った。原作を読んで結城に対し、繊細でシャープでスマートなイメージを持ったため、お米を食べないようにし、体重を7キロ落とし撮影に臨んだと言う。

 一方、結城を救おうとしながら、闇の世界に堕ちていく神父・賀来(がらい)裕太郎を演じた山田さんは「ずっと結城に振り回され、隣りで結城は好き勝手にやりたいことをやっているので、フラストレーションがすごくたまりました」と振り返った。

 映画は16年前、ある島の島民全員が死亡する事件が発生し、生き延びた二人の少年(玉木さんと山田さん)が大人になり、事件の鍵を握るMW(ムウ)の謎を追い、悪に手を染めながら、巨悪と対峙していくというストーリー。原作漫画は1976年〜78年にかけて「ビッグコミック」で連載された。

 玉木さんは「何が善で何が悪かということが皆さんの心の中に残ると思います。そのメッセージが届けば」と呼びかけた。

映画「MW―ムウ―」

7月4日(土)、丸の内ルーブル他にて全国ロードショー

配給:ギャガ・コミュニケーションズ

(ヨミウリ・オンライン)

(2009年4月28日  読売新聞)
MovieWalkerレポート (2008/11/1)
【独占インタビュー】
手塚治虫生誕80周年を機に、禁断の異色作「MW ムウ」が映画化
神父役の山田孝之が、玉木宏扮する美しい悪魔に翻弄される!





【独占インタビュー】手塚治虫生誕80周年を機に、禁断の異色作「MW ムウ」が映画化神父役の山田孝之が、玉木宏扮する美しい悪魔に翻弄される!


「イキガミ」、「252生存者あり」と、2008年も活躍が目覚しい山田孝之。2009年に公開される、手塚治虫のコミックの映画化作品「MW ムウ」では、玉木宏と共演


【独占インタビュー】手塚治虫生誕80周年を機に、禁断の異色作「MW ムウ」が映画化神父役の山田孝之が、玉木宏扮する美しい悪魔に翻弄される!

山田孝之が扮するのは、神に仕える身でありながらも、友の復讐行為に加担していくはめになる神父・賀来(がらい)裕太郎。日々葛藤し、自ら懺悔を繰り返していく
「日々もやもやしてる役柄だったので
僕もずっともやもやしてました」

「イキガミ」、「252生存者あり」と、2008年も快作を連打している山田孝之が、手塚治虫の異色コミックの映画化作品「MW ムウ」に出演!
 本作は、手塚治虫のコミックのなかでも、ほかの娯楽作とは一線を画す、人間のダーク・サイドをえぐり出した禁断の問題作だ。事の発端は、ある島で起きた衝撃的な事件。政府はその事故を闇に葬ったつもりだったが、当時生き残ったふたりの少年がいた。そのうちのひとり、玉木宏扮する結城美智雄は、心の闇を抱えたまま復讐を誓い、恐るべき殺人鬼となっていく。そしてもうひとり、賀来(がらい)裕太郎は神父として神に仕え、結城と交流しつつ彼の悪行を阻止しようと苦悩する。この神父役に扮したのが、山田孝之だ。
 そんな難役を演じ終えた山田孝之に、独占インタビューを決行!

 まずは、脚本を読んだ感想から。
「本格的なアクションがたくさん入ってて、映画としてすごくいいなと思いました。あとは、人の怖さですね。結城の怖さはもちろん、なかなか見えない政府の力や圧力、実際に人が死んだりしてもメディアを操作したりして世間を騙したりする、そういうところのリアルさも好きでしたね」
 アクション映画には、以前から興味をもっていたのだろうか。
「そうですね。僕、ジャッキー・チェンの映画を観て育ったので。アクションはめちゃめちゃやりたかったけど、今回僕のシーンはちょっと取っ組み合いをするくらいでした。本作にあるカー・アクションやガン・アクションにはけっこう憧れますね。まだ、やったことがないから」

 彼が演じた賀来は、結城のことを誰よりも大切に思いつつも結城に翻弄され、結果的には犯罪に加担してしまうという葛藤の多い役どころだ。とまどいはなかったのだろうか。
「最初は、ふたりの空気感をどのくらい出せばいいのかとちょっと悩みました。それで実際に現場に入ってみたけど、やっぱり終わってみてもわかんなかったです。仕上がった映画を見てみないとわかんないかなと」

 賀来は、神父という絶対的な“善”の立場にありながら、心の中に深い闇を抱えている。山田孝之は「賀来を“善”ではなく“偽善”と捉えました」と言う。
「賀来は、人の気持ちを察するという“善”の立場にいる神父役。また、結城のことが好きだから何でも協力したいけど、悪事はやめてほしいし、自分も本当は犯罪に手を染めたくはない。だから、やってることと言ってることが完全に矛盾してるんです。賀来は常に葛藤の中で生きていて、日々もやもやしてる役柄だったので、僕もずっともやもやしてました」


【独占インタビュー】手塚治虫生誕80周年を機に、禁断の異色作「MW ムウ」が映画化神父役の山田孝之が、玉木宏扮する美しい悪魔に翻弄される!

主人公・結城美智雄役に玉木宏。少年の頃、賀来とふたりである事件の被害に遭って以来、彼らは光と影のように寄り添って生きてきた。そんな結城が賀来を翻弄し、極悪犯罪へと巻き込んでいく


【独占インタビュー】手塚治虫生誕80周年を機に、禁断の異色作「MW ムウ」が映画化神父役の山田孝之が、玉木宏扮する美しい悪魔に翻弄される!

結城による復讐行為はだんだんエスカレートしていき、事態は政府をも震撼させていく。やがて、当時の事件のキーワードとして浮かび上がる「MW(ムウ)」。この「MW」とは一体何なのか!? 果たしてふたりの運命は!?
■「MW ムウ」は2009年サロンパスルーブル丸の内ほか全国ロードショー



「玉木(宏)さんの女の子のファンから
ちょっと嫉妬されるくらいまではやろうかなと」


 そんな精神的にハードな撮影のなかでもいちばん苦労したのは、初日に撮った、結城と絡むシーンだったと言う。それは、倒れた結城を賀来が心配そうに介抱するシーンで、ふたりの“濃密な関係性”が描かれる。役作りについてこう説明する山田。
「僕は通常、役を何十パーセントか作って現場へ行くんです。というか、100%作ったつもりで行っても、現場でやっていくうちに違う部分を発見したりするから、最初は70%か80%って感覚なのかなと。それで現場で撮影し、終わる頃に100%になっていくみたいな感じで。でも、今回は初日からいきなりあのシーン! しかも前日まで別の映画をやってたし、本当にどうしていいのかわかんなくなって(苦笑)。終わってから考えてみれば、本来ならちょっとずつ残りの20%を埋めていくところを、最初にあのシーンをやったことで、一気に固まったのかなと。正直、こわいなとは思いましたが」

 ふたりの親密なシーンの仕上がりが非常に気になる。山田はある意味割り切ってやったと言うが。
「子供じゃないし、仕事だから『いやだ、触られたくない』とかは言わなかったですよ(笑)。玉木さんとは『気持ち悪いね』って言いながらやってました。
 照れてたというよりも面白がってた感じで。手を握ったりとかもしてたし。あ、やばいですよね、こんなこと言っちゃ(笑)。『そういう空気感を全面に出さないで』って言われてたけど、僕はある程度は出したほうがいいなと思ってました。でも、もっと濃厚にやってたら、きっと女の子とかが劇場で観れなくなってしまうでしょ。だから、玉木さんの若い女の子のファンから嫌われることを目標にというか、ちょっと嫉妬されるくらいまではやろうと考えて臨みました」

 そんないろんなハードルを越えての達成感は? また、新鮮な発見や驚きはあったのだろうか。
「達成感というよりも、もやもやからの解放感でしたね。いつだって簡単な役などはないですが、それでも賀来役は今回すごく大変でしたから。葛藤する感情の出し方もそうだし、動きやアクションについてもそう。血しぶきを浴びたとき、『血ってそんなに出るの?』みたいにびっくりしたりして。血ってブワーッてくるのかなって思ったら、シュワワワワってきたし(笑)」

 最後に「MW ムウ」を楽しみにしてる方へのメッセージをもらった。
「ダーティ・ヒーローとしての玉木さんのかっこよさを見てほしいです。やっぱり、結城が魅力的で、一瞬きれい!って思うくらいじゃないと。そうあれば、僕の役にも意味がもてるし。そのへんを楽しみにしておいてください」
 映画は現在編集段階で、お目見えするのは、来年予定。確かに玉木宏初の悪役も話題だが、山田孝之の葛藤の演技も見ものだ。アクションあり、クライム・サスペンスの面白さあり、男と男の友情を超越した絆の物語ありの「MW ムウ」。ふたりが体現する、壮大なスケールの手塚ワールドを早く堪能したい!

(取材・文/MovieWalker山崎伸子)


【山田孝之 プロフィール】
やまだたかゆき 1983年、鹿児島県生まれ。1999年テレビ・ドラマ「サイコメトラーEIJI2」で俳優デビュー。テレビ・ドラマ版「ウォーターボーイズ」(2003)で注目を集め、以後、「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004)、「白夜行」(2006)などのテレビ・ドラマで主演を務める。映画では「電車男」(2005)、「手紙」(2006)、「そのときは彼によろしく」(2007)、「舞妓 Haaaan!!!」(2007)、「クローズ ZERO」(2007)、「イキガミ」(2008)、「252生存者あり」(12月6日公開)などの話題作に出演。今後「クローズ ZERO II」「鴨川ホルモ−」が待機中

【STAFF&CAST】
監督:岩本仁志 原作:手塚治虫 脚本:大石哲也 木村春夫 出演:玉木宏 山田孝之 石田ゆり子 石橋凌(2009ギャガ)
Cinema Cafe.net 2008/6/2
玉木宏は初の悪役、山田孝之は苦悩の神父に 手塚治虫の異色作「MW」が遂に映画化!

世界に誇る日本のマンガ文化の第一人者、手塚治虫。数々の夢や希望を描いた彼の作品の中で、ひときわ異彩を放つ衝撃作「MW(ムウ)」(小学館、講談社よりそれぞれ刊行)が、このたび手塚治虫生誕80周年企画として映画化されることが決定した。注目の主役に抜擢されたのは、TVドラマに映画に話題作への出演が続く、玉木宏。世界を恐怖のどん底に陥れる殺人鬼として初の悪役に挑戦する!

1976年から「ビッグコミック」(小学館)にて連載され、これまで何度も映画化の話が出ていながら、その過激な描写やスケールの大きさから断念されてきた本作。待望の映画化で、エリート銀行員と冷酷な殺人鬼という2つの顔を持つ主人公・結城役に選ばれた玉木さんは、「手塚作品ならではの悪役で、すごく残酷でありながら全て計算されて冷静。殺し方もとてもシャープで淡々としていて動じない。そんな悪を楽しんでやりたいです」と意気込みを見せている。

そんな結城の犯行を阻止しようとし、悪と正義の間で苦悩する神父の賀来役には、『クローズ ZERO』での切れた演技が記憶に新しい、山田孝之が扮する。玉木さんとはTVドラマ「ウォーターボーイズ」にともに出演しているが、本格的な共演は今回が初めて。「撮影では毎日が一杯一杯です。賀来は、結城に対してただひたすら頑張っていて、100の力で挑んでも1の力で流されてしまいます。でも全力でやって観る人に伝わればいいなと思います」と、こちらも期待が高まるばかり。

いまや押しも押されぬ人気を誇る、この2人の演技合戦をどう見せるのか? 注目の監督を務めるのは「野ブタ。をプロデュース」や「女王の教室」など数々のヒットドラマを手がけてきた、岩本仁志。「玉木さんは、サディスティックな殺人鬼の結城を美しく演じています。非道さまでもが美しいとまで思えるほどです。山田さんは、深い人間性をとても説得力のある演技で表現しています」と自信のほどをうかがわせている。

撮影は4月20日にクランクイン。6月からはタイでのロケで、カーチェイスやクライマックスのアクションシーンなどが撮影される予定。その仕上がりはいかに?

究極のダークヒーローがスクリーンに現る――。『MW―ムウ―』は2009年、全国にて公開。

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 漫画界の神ともいわれる故・手塚治虫が究極のダークヒーローを描いた衝撃作『MW―ムウ―』が実写映画化されることがわかった。主演を務めるのは、悪役への初挑戦となる玉木宏。世界を恐怖のどん底に陥れる殺人鬼という役柄について、「今まできちんと“殺し”のシーンをやったことがなかったので、そういう意味ではとても面白いです」。松橋真三プロデューサーは「Sっぽい雰囲気やワイルドさには悪役の素質がある」と起用の理由を語る。

 数多の夢や希望を描く作品を世に生み出した手塚が、悪を体現する殺人鬼を通して現代社会の病理を浮き彫りにする原作漫画『MW―ムウ―』。地球規模の壮大なスケールで描く本格エンターテインメント超大作というその実写化作品には、玉木のほか、山田孝之、石田ゆり子、石橋凌の出演が決定。

 玉木は今回の殺人鬼役への起用に「手塚作品ならではの悪役で、すごく残酷でありながら全て計算されていて冷静です。殺し方も惨殺といってもとてもシャープで淡々と動じない。そんな悪を楽しんでやりたいです」と意気込みを語る。一方、悪と正義の間で苦悩する、物語のカギを握る神父を演じる山田は「善というよりも偽善なんだと感じています。悪事を口ではやめろと言いながら、引きずられて協力している」と役柄について説明する。

 玉木と山田は、これまで同一作品への出演はあるが、本格的な共演はほぼ初めて。玉木は山田の印象を「(山田さんは)言葉数は少ないなかでも思っていることをきちんと相手に伝える人です」とコメント。山田はお互いの役柄について「100の力で挑んでも結城(玉木の役)には1の力で流されてしまいます。やりきれないです。玉木さんいいな〜って思いますよ。俺必死なのに、いいな〜って。でも全力でやって、観る人に伝わればいいなと思います」と語る。

 松橋プロデューサーは、玉木の殺人鬼での起用の理由を「彼の持っているSっぽい雰囲気やワイルドさには悪役の素質があるなとも思っていました。撮影でカメラを通してみて本当に玉木さんは結城にぴったりです」とコメント。また、3年前に玉木が「いろいろな役柄に挑戦したい」と語っていたときに『MW―ムウ―』の話をしたことを明かした。

 『MW―ムウ―』はこれまでにも映画化の企画があったが、原作の過激さやタイミングの問題などで見送られてきた。そうしたなか、手塚治虫生誕80周年を期についに実現することになった。すでに4月20日にクランクインし関東近郊で撮影が行われた。6月からはタイでのロケに入る予定で、クライマックスのアクションシーンなどの撮影が行われる。公開は2009年の予定。
シネマトゥディ


玉木宏が初の悪役、殺人鬼に!手塚治虫の衝撃作『MW-ムウ-』映画化!

殺人鬼・結城美智雄を演じる玉木宏(上)と
神父・賀来裕太郎を演じる山田孝之

玉木宏が初の悪役、殺人鬼に!手塚治虫の衝撃作『MW-ムウ-』映画化!

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 漫画の神、手塚治虫の生誕80周年企画として手塚治虫原作の漫画「MW-ムウ-」が映画化され、玉木宏と山田孝之が出演することがわかった。

 映画『MW-ムウ-』は手塚が究極のダークヒーローを描いた衝撃作。テレビドラマ「のだめカンタービレ」の千秋真一役で世の女性の心をわしづかみにした玉木が、美しく、そして狂気に満ちあふれた殺人鬼・結城美智雄を演じる。一方の山田は悪と正義の間で苦悩する、物語のキーパーソンである聖なる神父・賀来裕太郎を演じる。

 玉木は今回が初の悪役。玉木なりに殺人鬼・結城を分析して役を作り上げたらしく、「結城は、手塚作品ならではの悪役で、すごく残酷でありながらすべて計算されて冷静です。殺し方も惨殺といっても、とてもシャープで淡々と動じない。そんな、悪を楽しんでやりたいです。今まできちんと殺しのシーンをやったことが無かったので、そういう意味ではとても面白いです。そして、この殺しは16年前の事件というバックボーンのある殺し。それを意識してやっています」とこの役に意欲的に取り組んでいることを明かした。

 一方の山田も演じる役について、「手塚作品という意味では、やはり台本開くたびに原作、手塚治虫の名前があるとテンションが上がります。結城の悪に対して、賀来は善というよりも偽善なんだと感じています。結城の悪事を口ではやめろと言いながら、引きずられて協力している。ただ、ひたすら賀来は結城に対して必死に頑張っていて、100の力で挑んでも結城には1の力で流されてしまいます。やり切れないです。玉木さんいいな〜って思いますよ。おれ必死なのに、いいな〜って。でも全力でやって、観る人に伝わればいいなと思います」と玉木の役にちょっと嫉妬(しっと)しながらも本気で賀来裕太郎役にぶつかっていっているようだ。

 「MW-ムウ-」はこれまでにも映画化の話がたびたび持ち上がっていたようだが、スケールが大きすぎることや、タイミングなどから見送られてきた。今回は手塚の生誕80周年を迎え、満を持しての映画化となった。

 岩本仁志監督は、殺すことで逆に生きることを伝えたいと作品に込めたメッセージについて明かしてくれたが、「世の中のアクションというアクションのすべてをこの作品は取り入れています。火、水、カーチェイス、バイク、エアバトル」とエンターテインメント超大作であることもアピールしていた。

映画『MW-ムウ-』は2009年全国で公開される。配給はギャガ・コミュニケーションズ

スポニチ 2008/6/2

さわやか一転!玉木宏がテロリスト役

故手塚治虫さんの漫画「MW」が俳優の玉木宏(28)主演で実写映画化されることになった。生誕80周年企画で、タイトルは「MW―ムウ―」。毒ガス兵器「MW」によって人生を台なしにされた青年が国家転覆を企てるストーリー。さわやかイケメンキャラクターの玉木が初めて悪人を演じるもので、話題になりそうだ。09年公開。

 06年のドラマ「のだめカンタービレ」(フジテレビ)では、女子大生があこがれる天才音大生を好演。端正なルックスで永谷園「お茶づけ」など8本のCMに出演して引っ張りだこの玉木が、史上最悪のダークヒーローを演じる。

 原作は76年から78年にかけて「ビッグコミック」(小学館)で連載。ある島で米軍と日本が開発した毒ガス兵器「MW」の漏出事故が発生。軍の機密保持のために島民は抹殺されるが、その生き残りが玉木演じる結城。成長してエリート行員の顔を持ちながら裏で事故にかかわった人間を次々と殺し、国家に“宣戦布告”する。

 69年7月に沖縄の米軍知花弾薬庫で発生したサリン漏えい事故がモチーフとされ、父親が見ている前で娘の心臓を撃ち抜くなど猟奇的シーンの連続。同事故はタブー視され、1995年に地下鉄サリン事件が起きたこともあり、なかなか映画化されなかった。

 撮影は4月20日にスタート。今年2月に小池徹平(22)とダブル主演した映画「KIDS」でワイルドな肉体美を披露した玉木だが、さらに体を絞ったといい、眼光鋭い殺人鬼に変ぼう。体脂肪率はアスリート顔負けの4%で、水中での撮影では「水が冷たくてしようがない」と言うほど。岩本仁志監督も「筋肉が凄い、サディスティックな美しいテロリストを演じてくれている」とホレ込んでいる。

 玉木は「手塚さんならではの悪役。残酷だけど、殺しに関してシャープなので、動じないキャラクターを演じたい」と意気込み。結城と旧知の神父・賀来を山田孝之(24)が演じる。

 1日から、タイでカーチェイスのシーンなどを撮影。壮大なアクション映画として仕上げる。

[ 2008年06月02日 ]

スポーツ報知 2008/6/2

玉木宏が殺人鬼役!山田孝之が“背徳神父”…手塚治虫氏「MW」映画化

 漫画家の故・手塚治虫氏が人間の悪を描いた漫画「MW(ムウ)」が、俳優の玉木宏(28)主演で映画化(岩本仁志監督)されることが1日、分かった。神経ガス「MW」の漏えい事故に遭った男が復しゅうのため殺人鬼になる物語で、玉木は悪役初挑戦。その友人で犯行に加担する神父を山田孝之(24)が演じる。手塚氏の生誕80周年を記念した作品で、撮影は現在進行中。来年公開を予定している。

 さわやかなルックスで人気の玉木が冷酷な殺人鬼になる。少年時代の漏えい事故でMWを浴びてしまった結城美智雄(玉木)は、事故隠ぺいにかかわった人を次々に殺害。最終的にMWを使って世界滅亡をもくろむ。

 玉木は「手塚作品ならではの悪役で、残酷だけど冷静。(少年時代の)バックボーンを意識して演じている」。同じく事故に遭い結城に命を助けてもらうのが山田演じる神父・賀来裕太郎。山田は「結城に悪事をやめろと言いながら引きずられてしまう。結城の悪に対して、善というより偽善」と語る。

 2人の共演は、映画「ウォーターボーイズ」(01年)に出演した玉木が、山田主演のドラマ版(03年)に友情出演して以来。山田は「結城に100の力で挑んでも1の力で流され、やりきれない。その全力さが伝わればいい」。ともに手塚作品は初出演で「台本を開くたび手塚さんの名前がありテンションが上がる」(山田)という。

 原作は1976〜78年に青年誌「ビッグコミック」に連載。悪役を主人公にした異例の手塚作品で、殺人の生々しい描写や結城と賀来の同性愛などが大きな反響を呼んだ。今作では同性愛は描かず、アクションを多用したエンターテインメント作になる予定。

 手塚プロによると、これまで映画化の企画は2回以上あったが、95年の地下鉄サリン事件などで幻に。今回は手塚氏生誕80周年の記念映画で、映像化自体初めて。製作側は「悪や殺りくから生きることを感じてほしい」と話している。

 ドラマ「女王の教室」などを演出した岩本監督は「明日があるさTHE MOVIE」(02年)に続き長編2作目。撮影は4月20日にスタートし、今月1日からタイで大規模ロケを行っている。

(2008年6月2日06時04分  スポーツ報知)
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